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普段着で行けて、“確実に美味しい”厳選20軒。

パリのビストロ手帖

川村明子/著

1,404円(税込)

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発売日:2011/03/25

読み仮名 パリノビストロテチョウ
発行形態 書籍
判型 A5判
頁数 95ページ
ISBN 978-4-10-329311-8
C-CODE 0095
ジャンル 海外旅行
定価 1,404円

在仏13年、各誌のパリ特集で活躍、あらゆるビストロを知り(=食べ)尽くしたフードコーディネーターが、プライベートでも通う「とっておきの店」を案内。予約の仕方から、注文のマナー、チップの支払いまで、現地流にビストロを満喫するための役立ちアドバイスと詳細地図も付けて、パリで“おいしい”思いをしたい人たちへ。オールカラー96頁。

著者プロフィール

川村明子 カワムラ・アキコ

1974年、東京生まれ。大学卒業後、渡仏。1999年、パリの料理学校“Le Cordon Bleu”(ル・コルドン・ブルー)に入学。2001年、料理・製菓・パン課程修了。主に日本の女性誌・旅行誌で、フランスおよびパリの食にまつわる記事の執筆・取材コーディネートを手掛ける。また、自身でもフランスと日本の食材をつかった独自の料理研究をすすめている。著書に、『パリのビストロ手帖』(新潮社)、『パリ発 サラダでごはん』(ポプラ社)。

書評

波 2011年4月号より 20軒にこめられたもの

渡辺有子

パリには毎年、3~6週間ほど滞在しますが、渡航前には必ず本書の著者、川村明子さんに連絡して今お勧めの店リストをメールで送ってもらっています。
だから、この本に載っているお店が20軒と聞いたとき、ほとんど行ったことがあるところだろうと思いました。ところが目次を眺めてみると意外や訪れたことがあるのは7軒だけでとても驚きました。「20」という数字はお店紹介としては決して多い方ではないと思うけれど、よく考えれば、滞在中、毎日外食ではないし、結局お気に入りの店をリピートしてしまうことが多い。20軒ってそんなに簡単に行けるものではないのですね。パリに長く住み、雑誌のパリ特集などのために、コーディネーターとして年間150軒以上のお店を食べ歩く川村さんだからこそ、ご自分の名前を冠して「確実においしい20軒」を挙げることができるのでしょう。
各店の紹介には、川村さん自身の体験を踏まえて、「この店は胃に優しい料理が多いから疲れているときでも」「フランスでは珍しくみんなでシェアして食べられる料理が出るから大勢で」「2時過ぎに行けば並ばず入れる」といった実践的なアドバイスがたくさん盛り込まれています。私がいつももらう「店リスト」にもそういったアドバイスが添えられているのですが、大いに役立ちます。旅行で行く人、出張で行く人、長期滞在する人、それぞれが用途とその時の気分に向いたお店をこの20軒の中から探せるでしょう。
率直な語り口には、彼女の視点・個性がはっきりと表れています。「あまりに美味しくて、口に入れるたびに笑ってしまう」とか「量は少なめで不満。でも日本人女子には丁度よいかも」(彼女の健啖家ぶりといったら!)とか、自分の好き嫌いをはっきり書いているその潔さがいい。私は彼女と好みが一致することが多いので、案内人として全幅の信頼を置いていますが、一方で長年、料理家という仕事をして感じるのは、おいしい、に正解はないということです。究極的には、個人が食事において何を一番大事にするかも含め、ある種の「好み」があるだけだと思います。そういう意味でも、いわゆるガイドのように当たり障りなく中立的なのではなく、川村さんの「好み」が明確な本書は、それを指針にして、読者も自分好みのお店を見つけられると思います。
またビストロの醍醐味といえば、大人たちが心から食事を楽しんでいる雰囲気にあると思うのですが、本書からもその空気がひしひしと伝わってきます。たとえば「ル・プティ・ヴァンドーム」というお店の頁には、年配の女性や会社勤めの男性たちがぎゅうぎゅうの店内でコートを着たまま鞄を膝に、皿から溢れるほどのポテトと300gのステーキにかぶりつく姿の写真があり、川村さんは「ダイナミックというか、遠慮のないボリュームで、やっぱりみんなこういうの好きなんだよねぇ、と隣のテーブルの人に話しかけたくなるような、そんなお皿がどんどん運ばれる」と書いている。このみんなで食べることにぎゅーっとエネルギーを注いでいるさまには気持ちが高ぶります。食べる事って、すごく本質的なことだなあ、と感じずにはいられない。いますぐその場に行きたくなってしまいます。
さらに本書では、繰り返し「ビストロは旬の素材をつかった料理を味わうところ」であると書かれ、各店のシェフがどのように素材を手に入れ、調理をしているかといったことまで突っ込んでいるので、フランスの農産物の豊かさがビストロの料理の多彩さとおいしさに繋がっていることがよくわかります。確かに、私にとってもマルシェでの買い物は、パリ滞在中の楽しみの一つ。川村さんも食材についてのコラムで触れていますが、たとえばそこで買う種類豊富なジャガイモはどれも味がぎゅっと詰まっていて、自分で調理してみても驚くほどのおいしさ。活気あふれるビストロを支える農業国フランスの姿がここにあるのですね。
まだまだ行かなくてはならないお店があると思うと次にパリに行くのが楽しみでなりません。これから何年か、何回かかけてこの20軒を味わい、そのうちのいくつかは私の定番のお店になるかもしれません。この本とも長くじっくり味わいながらつきあうことになりそうです。

(わたなべ・ゆうこ 料理家)

目次

まえがき

パリのビストロ基礎知識
おいしい20軒
アルフレッド Alfred [1区]
ラシーヌ Racines [2区]
ル・プティ・ヴァンドーム Le Petit Vend^ome [2区]
ル・コントワール・デュ・ルレ Le Comptoir du Relais [6区]
ル・タンブル Le Timbre [6区]
ラ・フォンテーヌ・ドゥ・マルス La Fontaine de Mars [7区]
シェ・カジミール Chez Casimir [10区]
ル・ヴェール・ヴォレ Le Verre Vol´e [10区]
ル・ルペール・ドゥ・カルトゥーシュ Le Repaire de Cartouche [11区]
ル・ビストロ・ポール・ベール Le Bistrot Paul Bert [11区]
レカイエ・デュ・ビストロ L'Ecailler du Bistrot [11区]
ラ・レガラード La R´egalade [14区]
ル・グラン・パン Le Grand Pan [15区]
ル・クリスタル・ドゥ・セル Le Cristal de Sel [15区]
ジャディス Jadis [15区]
ル・ブール・ノワゼット Le Beurre Noisette [15区]
ショメット Chaumette [16区]
メ・ギュスト Mets Gusto [16区]
ラントレドゥジュ L'Entredgeu [17区]
ル・バラタン Le Baratin [20区]

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