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ヅカヲタ2人の最強コラボ実現! 創立100周年、宝塚の魅力を徹底解説!

タカラヅカ・ハンドブック

雨宮まみ/文、はるな檸檬/漫画

1,296円(税込)

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発売日:2014/09/30

読み仮名 タカラヅカハンドブック
雑誌から生まれた本 ROLAから生まれた本
発行形態 書籍、電子書籍
判型 四六判変型
頁数 95ページ
ISBN 978-4-10-336491-7
C-CODE 0095
ジャンル 演劇・舞台、ステージ・ダンス
定価 1,296円
電子書籍 価格 1,037円
電子書籍 配信開始日 2015/03/20

男のいない世界になぜ感情移入できるの? 過剰なメイクや現実離れした芸名のワケは? 誰もが感じる素朴な疑問に全て答えます。他の舞台にはないスペシャルな魅力に満ち満ちて、観れば絶対ハッピーになる宝塚。きらめく愛と華やかな夢のつまった宝石箱のような世界への扉を開くガイドブック。まだ観ぬアナタも、首ったけのアナタにも――。

著者プロフィール

雨宮まみ アマミヤ・マミ

1976年福岡県生まれ。ライター。2011年、自伝的エッセイ『女子をこじらせて』を上梓し、「こじらせ女子」という言葉を生み出す。女性の自意識、音楽、カルチャーなど執筆分野の幅は広い。著書に『ずっと独身でいるつもり?』『女の子よ銃を取れ』など。

はるな檸檬 ハルナ・レモン

1983年宮崎県生まれ。漫画家。漫画アシスタントやOLを経て2010年、宝塚ヲタクを題材にしたWeb連載「ZUCCA×ZUCA」にて漫画家デビュー。徐々に宝塚ファン以外にも読者層が広がり、『ZUCCA×ZUCA』は全10巻を数える人気シリーズになった。その他の著書に、自身の読書遍歴を描いた自伝エッセイ漫画『れもん、よむもん!』や『タカラヅカ・ハンドブック』(雨宮まみ氏との共著)がある。

書評

分析力光る、タカラヅカ星への案内書

中井美穂

 私が宝塚にハマったのは、天海祐希さんに出会ったことがきっかけでした。「ハードボイルド エッグ」という現代劇で天海さんはアレックスという役を演じていらっしゃったのですが、そのあまりの格好良さに、穴に落ちるように一瞬で好きになってしまって……それから約二十年、宝塚という、唯一無二の存在に心を奪われ続けています。
『タカラヅカ・ハンドブック』は、雨宮まみさんが文章を書き、宝塚ファンを題材にした漫画『ZUCCA×ZUCA』でブレイクしたはるな檸檬さんが、それに合う一コマ漫画を描くという構成です。読んでいると、恋に落ちてから一気に熱狂していったあの頃の自分が鮮明に思い出されました。というのは、雨宮さんは二〇一二年に初めて観劇されたそうで、ファンになった最初の一歩の勢いが文章から伝わり、非常にエネルギッシュな印象を受けました。トップスターさんの掛け声や仕草を真似する姿など、「そうそう、私もこんなふうにドキドキして、テンションあがってた!」と、世代は違えど、心の動きや行動に身に覚えのあることが多々あって。実は私も、ヅカメイクでマリー・アントワネットの衣装を着て写真を撮ったことがあります……。でも雨宮さんは、そんなふうに夢中になっている自分を抑え、あくまで冷静に、なぜ自分が心奪われたのかを「分析」したり、宝塚の魅力を「説明」したりします。決して自己満足に陥らない、その目の付け所が面白いので、宝塚に興味のない人も楽しんで読める、質の高いエッセイ集でもあると言えるのです。
 ファンでない人が宝塚に抱く様々な違和感――例えば、過剰なメイクや衣装、現実離れした芸名にはどんな意味があるのか、といった疑問が丁寧に分析されていくのですが、長く宝塚を観ている私も考えたことのない目線での分析が光り、文章にされて初めて気がつくこともたくさんありました。
「宝塚の舞台はいつも『永遠』ではない」という章では、ファンを飽きさせないための宝塚独特のシステムが、いかによく考えられているかが分かりやすく説明されています。「卒業システム」について言えば、AKB48が登場する遥か以前から宝塚では行われてきました。ほとんどのタカラジェンヌはいずれ宝塚から「卒業」していくので、ファンは常に「今しかない」と焦り、煽られるように劇場に通い、いずれやってくる好きなスターの卒業に涙します。しかし、そこで熱が冷めると思いきや、次から次へと気になるスターは出てくるもので……。檸檬さんの漫画もファンの気持ちを非常によく表してくれています。自分の中に、「終わりにしたくない」という未練がましい気持ちが生まれるからかもしれませんが、常に新陳代謝が行われているからこそ、宝塚歌劇団が100年続いてきたのだと私も思います。それと、私は「つり橋効果」と同じだと考えているのですが、格好良いと感じる興奮や美しいものへの憧れだけでなく、自分の好きなスターがトップになれるか否かの心配や、いつ卒業してしまうかの不安まで、悲喜こもごも、あらゆる種類のドキドキが味わえることも、ファンを魅了してやまない大きな一つの要因でしょう。
 他にも、「本物の男がいないのに、なぜ夢中になれるの?」という章や、「宝塚は他の舞台と何が違うの?」という章などでは、宝塚歌劇団から御礼を言われてもいいのではと思うほど、的を射た分析がなされていて、とても興味深かったです。
 私にとって宝塚とは、見上げると輝いている星のようなもので、観劇に行くことは、タカラヅカ星へ宇宙旅行するようなことなんです。つまり、壮大なファンタジーの世界の中で、その一時は現実を忘れさせ、まばゆい夢を見させてくれるということなのですが、私たちに魔法をかけるために、タカラジェンヌは舞台をおり、役を離れてもなお、その芸名のタカラジェンヌを演じ続けていて……恐るべきサービス精神! 上手い下手、美醜といったことよりも、努力していない人は一人もいない、そんな彼女たちの生き様に、観客は心を動かされるのではないでしょうか。
 これほど素晴らしい世界を観に行かなければ損だよ、まあまずはこの本を読んでみてよと、自信をもって周りにアピールできる案内書を得た、そんな気持ちになりました。

(なかい・みほ アナウンサー)
波 2014年10月号より

目次

まえがき
1 「タカラヅカ」は怖くない!
2 本物の男がいないのに、なぜ夢中になれるの?
3 東京宝塚劇場へ行ってみよう!
4 男役のすごいメイクを、宝塚ファンはどう思っているの?
5 極上のエンターテインメントとしての宝塚
6 宝塚の舞台はいつも「永遠」ではない
7 初心者が最初に観るべき宝塚の演目とは?
8 宝塚ファンは、娘役のことをどう思っているの?
9 真似したくなるのはなぜ!? 華麗で優雅なヅカ仕様
10 ヅカファンは怖い? 初めての一人観劇
11 宝塚の男役が受け継ぐ、現代日本では失われたダンディズム
12 宝塚大劇場に行ってみよう!
13 宝塚の華美なお名前はどこから来るの?
14 宝塚は他の舞台と何が違うの?
15 長く見続ける喜び
16 宝塚には幸せししかない
タカラヅカとは?
基礎編
舞台編
ファン編
あとがきにかえて
華麗なるスペシャルトーク

まとめテーマでくくる 本選びのヒント

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