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50歳以上必読! 異色の外科医が「ボケずに元気」の秘訣、ズバリ明かします。

死ぬならボケずにガンがいい

新見正則/著

1,296円(税込)

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発売日:2014/10/17

読み仮名 シヌナラボケズニガンガイイ
発行形態 書籍、電子書籍
判型 四六判
頁数 222ページ
ISBN 978-4-10-336611-9
C-CODE 0047
ジャンル 科学、家庭医学・健康
定価 1,296円
電子書籍 価格 1,037円
電子書籍 配信開始日 2015/04/17

「本好きはボケに注意」「ボケないためには筋肉量が重要」「ジョギングは危ない」「手術後にボケるという危険」「ガンなら最期の2ヶ月前まで普通に生活できる」「枯れるように逝きたいなら点滴するな」「お陰様でと言える患者は好転する」等、驚きの重要知識と実例満載。人に迷惑をかけず、自分らしく死ぬために必ず役立つ一冊。

著者プロフィール

新見正則 ニイミ・マサノリ

1959年京都府生まれ。1985年、慶應義塾大学医学部卒業後、英国オックスフォード大学で移植免疫学を学ぶ。専門は血管外科・消化器外科。セカンドオピニオンのパイオニアでもある。また漢方医としても研鑽を積む。認知症の母の介護経験もあり、帝京大学附属病院、愛誠病院で患者を診療している。2013年、イグノーベル賞医学賞を受賞。著書に、『西洋医がすすめる漢方』『仕事に効く! モダン・カンポウ』『患者必読 医者の僕がやっとわかったこと』『イグノーベル的バランス思考 極・健康力』など多数。

目次

はじめに
第一章 ボケずに元気な80歳の実例に学ぶ
大腸ガン肝転移、そして抗ガン剤拒否で元気
100歳の秘訣 貧乏な食事
進行胃ガンでも20年以上も元気という奇跡
ストレッチ、油絵、海老蔵
タバコ吸っても、肉食ばかりでも元気
いまでも現役の人たち
内臓脂肪が100越え、好きなことだけやる
ご主人の介護が長生きの秘訣
枯れるように
手術をするべきかどうか
ガンを宣告されてもリラックス。元新聞記者の24年
本人に病気を秘密にしたら、転移が消えた
お陰様でという言葉
精一杯生きて、そして
実は、何が正しいかわからない
医学は「長生き」を目指してきたが
医療が進歩したから寿命が延びたのか?
死の前にある「認知症」――母を介護していて思うこと
生きてるってなんだろう
第二章 「ボケずに元気」でいるために、病院とどう付き合うか
健診を受けておけば安心ですか?
近所の医院か、大学病院か
専門化・細分化の弊害
「名医」はなぜ「聞くなよ!」オーラを出しているか
こんな医者は、医者でもイヤだ
点滴に頼ると身体が臭くなる
漢方を手にすると
漢方はラムネと思って!
治療方針に迷ったら、ズバリ一言「先生が私だったら、どうしますか?」
すべてを主治医にまかせるか、それともセカンドオピニオンか
「できる限りのことをしてくれ」と言ってはいけない
70歳過ぎたらガンの手術はするな
老人の肺炎をこわがるな
食欲が落ちたら、無理しない
漢方は食べ物の延長、高齢者向き
「ピンピンコロリ」を望むなら薬に頼るな
当たり前のことが大事
第三章 「ボケずに元気」のために、知っておくと損しないこと
長生きの秘訣はなんですか?――すぐ答えられる人は元気な人
「免疫力を上げる」を信じるな
そもそも、人はいろいろ
数値を信じて不健康になる人
コレステロール値にだまされるな
デブはそんなに悪いのか?――肥満判定の不可解
高血圧基準と市場原理
数字なんてどうにでも料理できる
マイナスイメージの臨床研究は表に出ない
人間ドックを受ける医療従事者が少ないわけ
メタボ診断が患者を増やす
「患者様」とは呼ばない
医療は科学ではない
予防は本当に人体のためになっているか
死なない感染症にはかかったほうがいい
第四章 「科学的な根拠」を疑え――賢い患者になるために
「実験結果」と「因果関係」を疑え
因果関係の論調とエビデンス
抗ガン剤の有効性は、所詮確率論
エビデンスのある医療とは
因果関係よりも、相関関係から考える
プラセボ効果でモルヒネ様物質が脳から出る
因果関係を追究しても役に立たないことがある
ビッグデータから考えてみる
その気になればなんでもわかる
タバコを60歳まで吸っていたらやめなくていい
第五章 50歳を過ぎたら――ボケないための養生法
ガンは細胞の老化
ガンは嫌だが、悪い選択肢ではないというこれだけの理由
ガンとどう向き合うか?
病気になるのも悪くない
薬を飲まないという選択肢――病気に慣れる
健康の「三角ピラミッド」――(1)日常管理(2)漢方(3)西洋薬(4)新薬
年相応を受け入れる
本好き、テレビ好きは要注意
筋肉量が重要。歩かないのは危ない
お金をかけない、「ちょい運動」のススメ
ボケないでガンが理想
人はいろいろ、バランス、ゆるゆる、ちょっとの挑戦
こころの持ちようで病状が変わる
「まだ治らない」というな。「ずいぶん良くなった」と思いなさい
「運がいい!」と思えれば元気になれる
運が何より大切
医療に求めるものを変えましょう
長寿は勝者か?
いいと信じることをやりましょう!
第六章 死ぬならボケずにガンがいい
ボケた母を囲んで
母の大学ノート
母こそ認知症になりたくなかった
介護は道徳ではない――介護家族の複雑な本音
おわりに

インタビュー/対談/エッセイ

波 2014年11月号より 医師としての節目に

新見正則

九十五歳になった母は、今日もなんとか昼ご飯を完食した。昼ご飯と言ってもとろみがついた流動食だ。家内がスプーンで口に持って行くと、機嫌が良ければ大きく口を開けて食べるし、機嫌が悪ければ、小さな口しか開けない。もしかしたら食事が美味しくないのかもしれない。でも会話ができないので、そんなことも僕たちには実はわからない。こんな状態が八ヶ月続いている。食物を嚥下するときの音、つまり「ごっくん」の音で体調がわかる。体調が悪いと、食事は口の中に留まり、なかなか嚥下ができない。調子が良いと、大きな「ごっくん」が介助している者の耳に入る。
去年の今頃は、なんとか歩けた。そして、もちろん自分で食事が出来た。それが、大腿骨の骨折をしてから歩けなくなり、その後、脳梗塞でも起こしたのだろうか、両手が動かなくなった。そして、意思の疎通もほとんどできない。まったく生産性のない存在だ。でも愛しい。この人がいなければ、僕は生まれてこなかった。娘の存在もないはずだ。一年前までは、よく僕の娘と、つまり孫と遊んでくれた。品のある優しいおばあちゃんだった。
いまでも、娘はそんな想い出を懐かしんでいる。おばあちゃんと再びお話ができるようになることを願っている。そんな十歳の娘も、実は、そろそろ母にお迎えがくるのではと思っているのだろう。最近は家族で母の介護をしているので、遠出はしなくなった。夏休みもどこにも行かなかった。でも娘は不満を言ったことはない。こんな介護の毎日も良い想い出になることを両親としては願っている。
お盆に母と僕の私物を整理してみた。その中に、僕が十八歳になったときに贈ってくれた写経があった。それは医師になろうと決意していた僕に母が筆で書いてくれた般若心経だった。どれだけの思いを寄せて写経してくれたのだろう。その般若心経の存在を忘れていた。本当に陰から僕の人生を応援してくれていたのだ。今となって、やっとそんな母の偉大な存在に気が付く。
最近、人は何で生きているのだろうと自問している。医師としての経験も三十年近くになり、外科医として病だけを診ていた昔からは少々脱皮した自分がいる。五十半ばを過ぎ、患者さんを人として、そして患者さんの人生を診る診療が幾ばくか出来るようになった。何人もの患者さんが、先生から生きる勇気を貰ったと言ってくれるようになった。今回上梓する本は、母の介護と多くの患者さんから気づかされた僕なりの知恵を書いたものだ。医療とは何か、生きている幸せとは何かを自問しながらの執筆だった。本書を書いたことは、医師としての節目になるかもしれない。
僕が特別なことをしている訳ではない。ただ、「人は皆、すべて死ぬ。」ということが自分自身に腑に落ちたのだ。そんな人生の意味に疑問を持っているときに、般若心経に出逢った。そこには、「色即是空、空即是色」とあった。まさしくそれは、形あるものは滅び、そして無からまた生まれるということを語っている。
母の般若心経に「色即是空、空即是色」の文字を見たときには涙が自然と溢れた。生きることの意味にやっと興味を持った自分、そして般若心経などにやっと惹かれ始めた自分。そんな自分に三十年以上の時を経て、母直筆の般若心経が降ってきた。母はたくさんの苦労を背負って、僕を育ててくれた。いくら感謝しても足りない。その母は無に向かっている。そして、また無からいろいろな物が生まれるのだろう。
ニュートン力学では無からは何も生まれない。「空即是色」は荒唐無稽に思える。ところが、量子力学に少し興味を持つと、実は無から物質が生まれると言う。そうでなければ、宇宙は生まれないそうだ。生まれてから一三八億年と言われる宇宙を、その星空を娘と眺めていると、ちっぽけな僕たちの存在がはかなく思える。でもそんなはかない世界でも、ご縁のあった人たちと、精一杯生きたい。そして、生き抜きたい。そんなことを母は身をもって教えてくれている。早晩、「お疲れ様、先に逝って待っててね。」と母に言う時がくるのだろう。

(にいみ・まさのり 帝京大学医学部外科准教授)

判型違い(文庫)

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