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あいうべ体操と口テープが病気を治す! 鼻呼吸なら薬はいらない

今井一彰/著

1,320円(税込)

発売日:2014/10/31

  • 書籍
  • 電子書籍あり

あなたの呼吸は間違っている! 鼻で息をするだけで病気が治る、驚きの健康術。

日本人がかかる病気の約7割は「口呼吸」が原因だった。アトピーから喘息、リウマチ、うつ、歯周病まで、呼吸を口から鼻に変えるだけで気になる症状がみるみる改善し、感染症もシャットアウト。著者考案の「あいうべ体操」と睡眠時の口テープが免疫力を高めて、薬に頼らず万病の元を断つ、医学界も大注目の健康プログラム。

目次
はじめに
第1章 口呼吸は災いの元である
病気の7割は口呼吸が原因
口呼吸の弊害に気づいた、患者さんの「におい」
リウマチ、アトピー、喘息……すべて口呼吸が原因だった
口呼吸と鼻呼吸はどう違う?
口呼吸は人間だけの悪癖
鼻呼吸の大切さを説いた古人の知恵
口呼吸は「免疫システム」と「メンタル」を壊す
第2章 口呼吸から生まれる「病の連鎖」
口呼吸はなぜ免疫システムを壊すのか
自律神経と免疫のバランスが崩れると……
交感神経と副交感神経、どちらに傾いても病気になる
メンタルがダメージを受ける理由
セットになりがちな「アトピー」と「うつ」
パニック障害と多動も口呼吸から
鼻炎が口呼吸を招き、口呼吸が鼻炎を招く!?
歯肉炎とペリオ(歯周病)――急性炎症と慢性炎症
口や喉で繰り返される炎症が万病を招く
腎炎、気管支炎、肝炎も!? 口から始まる病巣疾患
「元凶」を叩いて、薬が薬を呼ぶ悪循環を断とう
第3章 鼻呼吸は健康を取り戻すスイッチ
呼吸するための器官、鼻を使おう
鼻呼吸でゴミやアレルゲンを徹底除去
「正しい鼻呼吸」をすれば鼻も身体も冷えない
冷たい空気が、鼻腔内でマイルドに
頭寒足熱と頭熱足寒、どちらがいいですか?
「鼻から吸う」だけでなく「鼻から吐く」のも大事
そもそも、なぜ鼻の穴は2つあるのか
鼻呼吸は、口の中にもメリットをもたらす
鼻呼吸の習慣があれば、歯並びも良くなる!
口で吸うより苦しいのにも意味がある!
第4章 「あいうべ体操」&「口テープ」で始まる鼻呼吸生活
始めたその日から変わる! 「あいうべ体操」
「口周り+顔・舌・首」を徹底トレーニング!
体操で“隠れ口呼吸”を改善しよう
意外なところでわかる、口呼吸の特徴
とにかく舌を鍛えるのが決め手!
「口を閉じる」&「舌を上げる」、どちらが欠けてもNG
「え~」ではなく「べ~」に意味アリ
5秒のワンセットを30~60回。時間もお金もかからない!
おすすめは入浴時。寒い外気の中では避ける
寝ている間は「口テープ」が必需品
うつぶせ寝は鼻呼吸の敵
「睡眠時無呼吸症候群」とうつぶせ寝との関係
鼻づまり対策(1)ツボ押し
鼻づまり対策(2)馬油
アレンジ版(1)「いーうー体操」が便秘に効く!?
アレンジ版(2)「あいうべ歯磨き」
予想外の「美容効果」――美アゴになる! 顔がスッキリ!
肩こり、冷え、高血圧、痔まで治った例も
第5章 「口呼吸グセ」を直して鼻呼吸を定着させよう
スポーツと口呼吸――アスリートは「健康的」か?
水泳は敵? それとも味方?
楽しく吹奏楽を始めたはずが不登校に!?
おしゃべり好きな人は要注意
妊娠、出産がきっかけになることも
マスクは身体を守るもの、と思いきや……
足の指、きちんと伸びていますか?
「ひろのば体操」で身体のクセをしっかり矯正!
ため息をつきたくなったら、鼻で勢いよく
「身体の使い方を間違いやすい自分」を認識しよう
第6章 鼻呼吸生活のコツとさらに効果を高めるワザ
鼻呼吸にシフトして出てくる変化を意識する
三日坊主防止! 鏡に「口を閉じる」の札を貼れ
カレンダー・時計・パソコンの位置にひと工夫
ガムを使って「舌圧」をトレーニング
「鼻うがい」で上咽頭をきれいにしよう
リラックスしたいときは「交互調息法」
噛むときはあごの両側を使おう
食べ物の飲み込み方=「嚥下癖」に注意
甘いものを食べ過ぎると効果激減!
第7章 鼻呼吸で健康を取り戻せた! ~実例集~
皮膚の疾患への「あいうべ効果」は早く出る
しつこいアトピーから「脱ステ」に成功
長年悩んだ皮膚疾患があっという間に治った
「これが治るなら、これも治る?」で全面快癒
うつ状態、リストカットもピタリと止まる
直接診察していなくても……
小学校での「あいうべ」指導でインフルエンザ激減
来院した患者さんの体験談から
おわりに

書誌情報

読み仮名 アイウベタイソウトクチテープガビョウキヲナオスハナコキュウナラクスリハイラナイ
発行形態 書籍、電子書籍
判型 四六判変型
頁数 160ページ
ISBN 978-4-10-336651-5
C-CODE 0077
ジャンル 家庭医学・健康
定価 1,320円
電子書籍 価格 1,056円
電子書籍 配信開始日 2015/04/17

書評

波 2014年11月号より 健康マニアが辿り着いた「鼻呼吸」

生島ヒロシ

口の筋肉を使って「あいうべ」、寝るときには口に専用の紙テープ。たったこれだけで健康が維持できるなんて、本当に不思議でしょう。レギュラー番組に穴を開けられない僕にとって、この2つの習慣はどうしても欠かせないのです。
何しろ僕は、自他ともに認める健康マニアです。そんな健康観に影響を与えているのは、大学時代のアメリカでの留学経験だと思います。アメリカは「保障のない国」。当時はまだベトナム戦争をやっていましたが、ちょうどこの頃からアメリカは健康志向になっていった。なぜかというと、日本のような保険制度がなく、病院へ行くと医療費が高いのです。だから、「自分の健康は自分で守る」「病院へ行かずに済むよう、ジムで体を鍛え、サプリメントを摂る」といった、セルフメディケーションの考え方が浸透していました。
1989年にTBSを退社し、フリーになった頃から、もっと本気で健康のことを考えるようになります。僕が倒れてしまったら、家族も事務所も立ち行かなくなる。そうならないために、大切だと痛感したのが、あのセルフメディケーションでした。僕は、自助努力、自主判断、自己責任、そして自己防衛の4つを人生の柱にしていますが、まさに、その基本が、「自分の健康は自分で守る」なのです。
98年から続けている朝のラジオ番組「生島ヒロシのおはよう定食」と「生島ヒロシのおはよう一直線」(ともにTBSラジオ)でも、健康ネタはキラーコンテンツ。たくさんのドクターと出会って、お話を聞くようになりました。これまでいろいろな健康法を教わりましたが、僕はよく言えば「広く浅く」、わるく言えば中途半端で、目移りして、なんでもかんでも、とりあえずはじめちゃう。三日坊主で終わる場合もありますが、楽しく続けているものも少なくありません。
「楽しみながら健康をやる」のはおもしろいですよ。いろんな新鮮な情報が次々と入ってきて、つねに60兆個の細胞がいきいきしている気分になる。その中でもコストがかからず、簡単に続けられるものが僕の性格には合っていて、その最たるものが、今井一彰先生の「あいうべ体操」なんです。
口呼吸に警鐘を鳴らし、鼻呼吸の大切さを説いておられる今井先生を最初に知ったのは、たしか健康雑誌の記事でした。僕の伯母がリウマチを患っているのですが、先生の「あいうべ体操」ならば薬を使わずに良くなると聞き、その本をプレゼントしたんです。伯母の症状が軽くなったこともあって、僕の番組にも登場していただくようになりました。今では講演をするときも必ず紹介しています。テレビでも、「あー、いー、うー、べー」と大きく口をあけながらやってみせて、最後に舌をべーっと出すところで皆さんにうけるんですよ。
鼻で吸って鼻で吐く――毎日「あいうべ体操」をし、寝るときに口に専用テープを貼る。これだけで健康でいられて、病院に行く必要がなくなるというのは、まさにセルフメディケーション。以前はたびたび、飲み込みがつかえて苦しくなることがありましたが、「あいうべ」で舌が鍛えられ、飲み込む力がついたのも実感しています。また、睡眠時無呼吸症候群の治療になるのもうれしいですね。睡眠の質がよくなると、体力の回復も早くなります。その上、口テープを貼ってしっかりと鼻呼吸をするようになってから、本当に風邪をひかなくなった。おかげさまで、病気で休んだことはゼロ。仕事に穴をあけたことはありません。
自分が心地よい範囲で続けられることをしながら、自助努力をしていくのがいい。ラジオの放送中も、最初の30分は立ったまま話しているんです。ストレッチやスクワットなんかやりながらね。あとは体を冷やさないとか、万歩計をつけて、1日8000歩を目標にするとか。僕はそういう、“隙間の健康法”が好きなんです。こんな風に楽しみながら、「病院へ行かずにすむ体を自分で維持する」セルフメディケーションを、日本人も本気で考えていくべきなんです。

(いくしま・ひろし フリーアナウンサー)

著者プロフィール

今井一彰

イマイ・カズアキ

みらいクリニック院長。1970年鹿児島県生まれ。山口大学医学部卒業。医学部救急医学講座に入局後、在学中より興味を持っていた東洋医学も併せて習得する。一貫して「薬を使わずに体を治す」「体の使い方を変えて薬を減らす」といった独自の観点から治標を行っている。2006年、福岡市博多区に「みらいクリニック」を開院。著書に『口の体操「あいうべ」』(マキノ出版)、『正しく「鼻呼吸」すれば病気にならない』(KAWADE夢文庫)など。

ベロとあしゆびをのばして免疫力アップ!息育と足育のみらいクリニック (外部リンク)

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