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未来は、読める――。投資家人生43年の集大成。

長期投資家の「先を読む」発想法―10年後に上がる株をどう選ぶのか―

澤上篤人/著

1,404円(税込)

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発売日:2014/11/27

読み仮名 チョウキトウシカノサキヲヨムハッソウホウジュウネンゴニアガルカブヲドウエラブノカ
発行形態 書籍、電子書籍
判型 四六判
頁数 238ページ
ISBN 978-4-10-336891-5
C-CODE 0033
ジャンル 株式投資・投資信託
定価 1,404円
電子書籍 価格 1,123円
電子書籍 配信開始日 2015/05/22

経済の原理原則がわかれば、未来は読める――長期投資一筋43年、預かり資産3000億のファンドマネジャーが実践している資産運用術とは? 「逆張りと先取りは何が違うか」「統計やニュースは見なくていい」「なぜ外国市場に投資しないのか」など、目からウロコの秘訣が満載。10年後に大きく実る、賢い資産づくり。

著者プロフィール

澤上篤人 サワカミ・アツト

さわかみ投信取締役会長。1947年、愛知県名古屋市生まれ。1973年、ジュネーブ大学付属国際問題研究所国際経済学修士課程履修。1980年から1996年までピクテジャパン(現・ピクテ投信)代表取締役を務める。1996年にさわかみ投資顧問を設立、1999年には日本初の独立系投資信託会社であるさわかみ投信を設立。長期投資一筋の資産運用で個人投資家の人気を集め、顧客数11万人、純資産総額3000億円のファンドに成長。『10年先を読む長期投資』(朝日新書)『金融の本領』(中央経済社)、『本物の株価上昇の波が来たぞ!』(日経BP社)『2020年に大差がつく長期投資』(産経新聞出版)など著書多数。

目次

はじめに
未来は意外と確実だ
資本家になろう
強欲な株主や経営者が経済をダメにする
今こそ長期投資の出番だ
第1章 長期投資の心構え

1. なぜ長期投資なのか
投資は世のため、そして自分のため
儲けようとはしないけど、儲かってしまう
アベノミクスで儲けた人、儲かっていない人
マイペースの応援投資をする
相場ではなく、人々の生活を見る
投資をするリスク、しないリスク
なぜ長期投資なのか
長期投資はとにかく楽でいい
統計などは見なくていい
真の資本家とは
本気の企業応援投資が一番儲かる
2. 長期投資家は絶滅危惧種?
機関投資家の台頭
資金運用と投資運用の違い
毎年の成績を追いかけるのが投資ではない
投資は計算ずくでうまくいくものではない
短期の値動きは気にしない
なぜ短期投資ばかりになったのか
年金コンサルタントの暗躍
情報通信技術の発展と過剰流動性
ヘッジファンドの台頭
資金運用や短期売買は曲がり角に
インデックス運用の隆盛
インデックス運用も万能ではない
3. 先読みの長期投資で世界の先を行こう
グレート・ローテーションですべてが変わる
株式投資が大きく浮上してくる
「先取り」の発想とは
具体的な銘柄をどう選ぶか
本業がしっかりしていることが大事
投資は身近なところでするものである
日本株は長期上昇に入っていく
株式の持ち合いと解消の売り
アベノミクスの登場
これから日本株が面白くなる
第2章 「推」と「論」のフローチャート思考

「推」と「論」を組み合わせよう
「推」は柔軟に、「論」は固すぎず
なぜフローチャート思考が有効なのか
情報収集の罠
報道されたニュースに価値はない
突発的なニュースにどう反応するか
人に先んじて情報を入手するためには
アナリストレポートは役に立たない
5年先、10年先の業績予想は難しい
企業リサーチは売上とコスト削減のみ
フローチャートの描き方
フローチャートの読み込み方
未知の情報を探り出せ
銘柄を見つけようと思うな
第3章 フローチャートの未来予測

【予測1】インフレの時代がやってくる
アベノミクスで金利は上昇する
金利上昇が個人に及ぼす影響とは
金利上昇でダメージを受ける業界とは
金利上昇は銀行にもダメージを与える
インフレという「徳政令」
日本発のインフレが世界に広がる
人口増がインフレを加速させる
インフレが力強い経済をもたらす
【予測2】日本企業の未来は明るい
人口が減少しても日本企業の活力は低下しない
日本には莫大な富の蓄積がある
自動車産業の未来も明るい
生活に絶対必要な技術を提供する企業は残る
ダノンに学べ
円高が日本企業を鍛え上げた
部品メーカーにも大きなチャンス
工業原材料が面白くなる
ハイエンド製品を支える素材開発力
【予測3】年金問題は解決できる
深刻化する年金問題
賦課方式の限界
年金のキャッシュアウトが始まった
ライフスタイルを見直そう
長期投資という選択肢
消費税を社会保障税へ切り替えよう
マイナンバー制を導入しよう
年金問題の解決が日本経済を復活させる
【予測4】日本の地方は可能性のかたまり
大都市の方が生活しやすい?
お金に働いてもらえば、住む場所は自由に選べる
投資家にとっては地方が有利
国民の大移動が始まる
新たな地方文化圏をつくる
大企業はいらない
【予測5】日本はエネルギー自給国になる
原発のメリット、デメリット
原発はローコストではない
石油の採掘可能埋蔵量はどのくらいか
太陽光発電をどう評価するか
風力発電とバイオマス発電
燃料電池という可能性
日本がエネルギー自給国になる日
【予測6】食糧難は恐るるに足らず
食糧問題のボトルネック
食糧危機が現実になる日
緑地化技術に注目せよ
淡水化技術の可能性
穀物工場は実用間近
食糧問題は環境問題である
【予測7】中国の伸び悩みと、アフリカの台頭
中国経済の限界
一党独裁政治の終わりも
日本に地理学的リスクも
韓国経済も危ない
インド経済は期待できるか
アフリカ経済が台頭する
おわりに
尊敬する師匠
意味のあるお金の使い方
ルールを決めたら妥協しない
虚栄心から自由になる
社会のために何ができるか
長期投資で未来を変えよう

インタビュー/対談/エッセイ

波 2014年12月号より 殺伐とした経済社会を変革するには?

澤上篤人

いつ頃からだろうか、先進国中心に経済や企業経営というものが極めて近視眼的なものになってしまった。
かつては、「資本家」と呼ばれる人々がいて、経済の拡大発展をリードした。彼らは、これからの世の中の発展に必要とされるものに、長期視野で資金をどんどん提供した。
工場を建設して基幹産業を育てる。鉄道を敷設する。さらにその先の時代を見越した研究開発に資金を投じる。資本家は私財を投入し事業リスクを取り、世の中の発展を先導してきた。日本で言えば、「日本資本主義の父」と言われ、この国を代表する大企業を500以上も作った渋澤栄一などが、その代表だろう。彼が旗を振って多くの資本家が提供した資金が、日本社会のインフラを形作るベースとなったのだ。
ところが今、このようなお金の流れは皆無に近い。
理由は、資本と経営の分離が行き過ぎたからだ。資本を出す側は、「もっと配当をよこせ」、「早く上場しろ」、「もっと利益率を高めろ」などと、企業を急き立てる。経営を他者にまかせた資本家が求めるものは、ただひたすら「できるだけ手っ取り早く、より多くの利益を得る」ことに尽きる。どうしても、この手の要求を経営側に突き付けるようになる。
確かに株主は、企業活動によって生じた利益の一部を受け取る権利を持っている。しかし、投下資金の回収ばかりに焦点が当てられると、次の成長のために必要な資金までもが配当など株主還元の原資に回されてしまう。企業が先の時代を見越した技術開発を行いたいと思っても、「そんな実現可能かどうか分からないものに資金を出すことはできない」となってしまう。もうそうなると、社会も経済も、先細りになるだけだ。目先の利益のみを追求する投資家が跋扈する世の中は、ただひたすら殺伐としていくのだろう。
そんな世の中に住みたいだろうか?
すでに、世の中がそうなっているものを、変えるのは困難だと思っていないだろうか?
私は決してそのようなことはないと考えている。だから、一般生活者の資金をベースに長期投資を行う「さわかみファンド」を設立し、企業を応援する運用を続けてきた。
今の日本には1645兆円という個人金融資産があり、そのうち809兆円ものお金が預貯金に眠っている。そういった永久凍土(ツンドラ)状態で「眠っている」お金を、未来の社会に必要な技術・サービスを提供しようと頑張っている企業に、長期投資マネーとして回してやる。そうすれば、企業は四半期決算に追いまわされることなく、じっくりと腰を据えて研究開発など先行投資に専念できるようになる。
本書では、いくつかの未来予測を行ってみた。
「インフレの時代がやってくる」
「日本企業の未来は明るい」
「年金問題は解決できる」
「日本の地方は可能性のかたまり」
「日本はエネルギー自給国になる」
「食糧難は恐るるに足らず」
「中国の伸び悩みとアフリカの台頭」
というのがそれだ。最後の中国とアフリカの話は、これからのグローバル経済についての未来予測だが、それ以外はすべて、この日本に関わる問題である。そしてその問題を解決するうえで、個人の長期投資マネーが大きな役割を担っている。逆の見方をすれば、個人マネーが本格的な長期投資に動いた時、世の中は確実に変わる、そう断言できる。
世の中を変えるためには、有権者がもっと政治に関心を持ち、選挙の時には皆が投票所に足を運んで、1票を入れるようにする。それも確かに大事だが、ここまで下がった投票率を引き上げるのは、容易なことではない。「自分が1票を投じたところで、世の中そう簡単には変わらない」と思い込んでいる。
ならば、長期投資に希望を託してみてはどうだろうか。銀行に預けてあるお金の一部を、自分の応援したい企業に投じてみる。それが世の中を大きく変えるきっかけになる。そのうえ、長期投資はいずれ、回り回って自分自身の資産形成にもつながっていく。世の中を良くし、かつ自分の資産形成にもつながるのだから、これほど結構な話もないだろう。お財布の中に入っている1万円が、世の中を大きく変える強力な1票になるのだ。そのヒントを、この1冊から読み取っていただきたい。

(さわかみ・あつと さわかみ投信会長)

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