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怒りを上手に表明すれば、人生はうまくいく!

怒れない人は損をする!―人生を好転させる上手な怒りの伝え方―

片田珠美/著

1,296円(税込)

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発売日:2015/04/28

読み仮名 オコレナイヒトハソンヲスルジンセイヲコウテンサセルジョウズナイカリノツタエカタ
発行形態 書籍、電子書籍
判型 四六判変型
頁数 175ページ
ISBN 978-4-10-339231-6
C-CODE 0095
ジャンル 倫理学・道徳、教育・自己啓発、趣味・実用
定価 1,296円
電子書籍 価格 1,037円
電子書籍 配信開始日 2015/10/16

仕事や家庭がうまくいかないのは、無意識に怒りを抑えこんでいるせい!? 怒りとは自分の中の問題を知らせてくれる大切なサイン。怒りに気付き、上手に伝えることが必要です。会社の上司や部下、義理の家族、妻、隣人など、自分の意思で避けることのできない関係性の中での怒りについて、すぐに使える33の切り返しを紹介!

著者プロフィール

片田珠美 カタダ・タマミ

1961年広島県生まれ。精神科医。京都大学非常勤講師。大阪大学医学部卒業。京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了。京都大学博士(人間・環境学)。フランス政府給費留学生としてパリ第八大学でラカン派の精神分析を学ぶ。臨床経験にもとづき、精神分析的視点から犯罪心理や心の病を研究。著書に『無差別殺人の精神分析』(新潮社)、『他人を攻撃せずにはいられない人』(PHP新書)、『他人の意見を聞かない人』(角川新書)、『他人の支配から逃げられない人』(ベスト新書)、『賢く「言い返す」技術:人に強くなるコミュニケーション』(三笠書房)他。

目次

プロローグ

第1章 人生を好転させる怒りの伝え方
上手に怒れない私たち
怒りをよしとしない社会
怒りを表明する基準――快感原則と現実原則の「怒りの天秤」
怒りへ働きかける
怒りを正しく表明するための「怒りの3ステップ」
「わかりあえる」という幻想
「キレる」とどうなるのか
「怒り恐怖症」に苛まれる人々
怒りを受け入れて、自分らしく生きる

コラム1 成功の原動力になる怒り
第2章 怒りの本当の原因を突き止める
怒りに気づかない私たち
自己観察で怒りを自覚する
体が感じる怒り
体調が怒りを生むこともある
怒りに入り交じる他の感情
哀しみの交じった怒り
恐れの交じった怒り
羨望・嫉妬の交じった怒り
過大評価から生まれる怒り
私たちを怒らせる人のタイプとは

コラム2 私たちの周りにひそむモラルハラスメント
第3章 上手な怒りの伝え方レッスン ―ビジネス編―
ケース1:妥協点を見つけて交渉する
ケース2:実害がなければスルーする
ケース3:うまく嫌味を言う
ケース4:立場を置き換えて考えてみる
ケース5:相手の予想を超えてみる
ケース6:指示は必ず形に残しておく
ケース7:相手も一緒に巻きこむ
ケース8:証拠をつきつけるのは最終手段
ケース9:スケジュールに余裕をもって交渉する
ケース10:羨む価値がないと思わせる
ケース11:代替案を提示させる
ケース12:メリットが何かを相手に説明させる
ケース13:「あなたのためだ」と言いつつ、一般論に置き換える
ケース14:自分よりさらに上から注意してもらう
ケース15:相手の言うことを証拠に残す
ケース16:さらに上の上司のせいにする
ケース17:相手に判断をゆだねる
ケース18:乗っかってみせる
第4章 上手な怒りの伝え方レッスン ―プライベート編―
ケース1:オウム返しで撃退する
ケース2:「男のプライド」を傷つけない
ケース3:「あなたの困難はわかっている」と伝える
ケース4:思いっきり下手に出る
ケース5:自分の自己愛を宣言する
ケース6:偉い人の権威を利用する
ケース7:自分の影響力を信じすぎない
ケース8:羨望ポイントを見分ける
ケース9:弱みを突く
ケース10:「無意識の攻撃」を自覚させる
ケース11:疑問をぶつける
ケース12:交渉のテーブルに着かせる
ケース13:相手の自己愛を利用する
ケース14:共感する
ケース15:相手に理由を与える

コラム3 フレネミー ~友人の仮面をかぶった敵~
第5章 どうしても怒りを直接表明できないときは
怒りの否認
怒りのエネルギーの変換
罪悪感に変換される怒り
被害者意識に変換される怒り
体の症状に変換される怒り
受動的攻撃
怒りから距離を置くための対処法
――対処法(1) 回避する――
――対処法(2) ポジティブにとらえる――
――対処法(3) 人に話す――
怒りの原因を解決できる人に表明する
心療内科について
エピローグ

インタビュー/対談/エッセイ

波 2015年5月号より 母への怒りを乗り越えて

片田珠美

本書では怒りを上手に伝える方法について綴りましたが、私自身、そうすることで人間関係における問題を乗り越えてきました。その中でも大きかったのが、母との関係です。
私は精神科医ですが、元々医者になりたかったわけではありません。研究者などは別として、医者はサービス業であり、コミュニケーション能力が要求されます。
私は人付き合いがあまり得意ではなく、ものを書いたりすることが本当に好きだったので、文学部に進みたいと思っていました。
ところが、進路を決めるにあたって、そのことを告げると両親、特に母は猛反対しました。私を医者にしたいと考えていたからです。私は広島の田舎の出身ですが、田舎でステイタスがあり、高収入の職業といったら医者か公務員くらいしかありません。加えて、母は姑との関係が良好でなかったため、娘の教育に成功して見返したいという気持ちもあったようです。母には勝てず、私は結局医学部へ進みました。
母は自分が絶対に正しいと思っているようなタイプだったので、きっとそれが私のためだと思っていたのでしょう。誰だって自分のエゴイズムを認めたくはないですし、親の気持ちの中では子どもの幸福を願っているだけのつもりなのです。こうした支配欲求は、人間なら誰にでもあります。ただ、その人自身が満たされていない、ある種の欲求不満状態にある場合は、支配欲求が強くなりがちです。
実際に私が医者になっても、まだ母は満足しませんでした。なぜなら、私が田舎で開業して、自分は孫に囲まれて暮らすのが母の夢でしたから。
人間は死んでいくものですから、年を取ればとるほど、自分の永続性・不滅性を子どもという形で残したくなるとフロイトも言っています。おそらく母にはそういう気持ちもあったのでしょう。
でも私は、母のような母親にはなりたくありませんでした。ちょうど給費留学生試験に合格し、孫を望む母を無視して渡仏しました。けれども母は、私がフランスから帰ってきてからも、「フランス留学で箔がついたから、今こそ開業しないと」と強く勧めました。私は開業もせず、子どもも産まなかったので、母の期待には応えられなかったわけです。
他人を変えるのは難しいことです。怒りを伝えたからといって、相手の本質まではなかなか変わりません。
では、なぜ怒りを伝えることが必要なのでしょう。怒りという感情は、自分の前に何か、あるいは誰かが立ちふさがっていて、うまくいかないときに生まれる感情であり、「今、自分の目の前に問題がある」と知らせてくれる大切な警告のサインです。怒りを認めないまま自らをも欺きながら生活していると、うつや心身症などの病気になる可能性があります。病気までいかずとも、知らず知らずのうちにイライラしたり、全く関係のない人にまであたってしまうこともあります。
私は、折に触れて母に怒りを伝えてきたことで、少しずつ関係が変わってきました。「あなたは頑張ってきたからね」と最近やっと言ってくれるようになったのです。父を亡くしてひとりになった今、娘との関係がうまくいかないのは寂しいなど、現実に即した事情もあるかもしれません。けれども、怒りを伝えなければこうは言ってくれなかったでしょう。
仮に母が惚けてしまってから怒りを伝えても、満足できなかったと思います。既に亡くなったり、認知症になったりしている母親に対して怒りを覚えて受診する60~70代の方など、今でも伝えられなかった怒りに悩まされる患者さんを多く診てきたからこそこんなふうに感じるのかもしれません。
怒りに時間とエネルギーをかけたくないと思われるかもしれません。けれども縁を切るのが難しい人に対してほど、怒りを感じたらきちんと伝えることをお勧めします。自分はこういうことに不満があると伝え、それによって相手がどういうふうに行動するか見極めてください。もちろん、他人を変えるのは難しいというあきらめもときには必要でしょう。
「幸福こそ最大の復讐」です。怒りを上手に使って、あなたの人生に役立ててください。

(かただ・たまみ 精神科医)

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