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お金と芸の使い道は、安土桃山に聞け。

ひらがな日本美術史3

橋本治/著

3,672円(税込)

本の仕様

発売日:1999/12/21

読み仮名 ヒラガナニホンビジュツシ03
雑誌から生まれた本 芸術新潮から生まれた本
発行形態 書籍
判型 B5判
頁数 262ページ
ISBN 978-4-10-406103-7
C-CODE 0070
ジャンル 芸術一般
定価 3,672円

“元祖バブル”の安土桃山時代は傑作がメジロ押し。着物、屏風絵、建築、茶碗、兜……。枯淡あり絢爛あり妙なものあり。管理社会の江戸時代を目前にルネッサンスが花開いた希有な時代。水墨画からジャズが聴こえ、城にはコンクリート打ちっ放し建築の原型が見える――天才橋本治が、日本美術史をやたら面白くする豪華ガイド。

どういう本?

私はそれだけが悔しい。 安土桃山時代から江戸時代の初期まで、日本の文化は贅沢の極限に走った。しかし、この時代の日本人は、あきれることに、センスがよかった。「ああ、昔の日本人は、金があってもセンスがよかったんだ」と思うと、なんだか涙が出そうになる。失われた安土桃山時代を振り返る時、私はそれだけが悔しいのである。【本文より】

著者プロフィール

橋本治 ハシモト・オサム

1948年東京生まれ。東京大学文学部国文科卒。小説・戯曲・評論・エッセイ・古典の現代語訳・浄瑠璃などの古典芸能の新作ほか、多彩な執筆活動を行う。2002年『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』で小林秀雄賞を、2005年『蝶のゆくえ』で柴田錬三郎賞を、2008年『双調 平家物語』で毎日出版文化賞を受賞。著書に、『窯変 源氏物語』『巡礼』『リア家の人々』『ひらがな日本美術史』『失われた近代を求めて』『浄瑠璃を読もう』『九十八歳になった私』など多数。

目次

その四十二 スペクタクルなもの 「日光東照宮」
その四十三 絢爛たるもの 「能装束」
その四十四 遊んでいるようなもの 「変り兜」
その四十五 身分の低かったもの 「辻が花小袖」
その四十六 女のもの 「高台寺蒔絵」
その四十七 カッコいいもの 「泰西王侯騎馬図屏風」
その四十八 安土桃山時代的なもの 狩野永徳筆「唐獅子図屏風」
その四十九 美しいもの 長谷川等伯筆「楓図襖」と長谷川久蔵筆「桜図襖」
その五十  ジャズが聞こえるもの 長谷川等伯筆「松林図屏風」
その五十一 空間を作るものの変遷 狩野探幽筆「二条城二の丸御殿障壁画」
その五十二 油絵のようなもの 長谷川等伯筆「烏鷺図屏風」と岩佐又兵衛筆「人麿・貫之図」
その五十三 白いもの 「姫路城」
その五十四 そこら辺にあるもの 「柳橋水車図屏風」
その五十五 人間的なもの 狩野秀頼筆「高雄観楓図屏風」と狩野長信筆「花下遊楽図屏風」
その五十六 過ぎ去ったもの 「彦根屏風」
その五十七 びっしりとひしめくもの 伝岩佐又兵衛筆「豊国祭礼図屏風」
その五十八 色っぽいもの 「松浦屏風」
その五十九 さわるもの 本阿弥光悦作「白楽茶碗 銘不二山」
その六十  かなり屈折したもの 狩野山雪筆「老梅図襖」「梅に山鳥図襖」
その六十一 センスのいいもの 「誰が袖屏風」
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