ホーム > 書籍詳細:現な像

現な像

杉本博司/著

3,080円(税込)

発売日:2008/12/19

  • 書籍

人類の真を写し歴史の像を現す。国際的美術作家による芸術と文明を巡る12章。

「私は長い間写真に関わりながらも、未だに真の何たるかを知ることを得ない」……。美の本質とは、時間の意味とは、そして人間の存在とは何か? 写真、絵画、建築、映画、骨董など、あらゆる芸術を手がかりに、人類の記憶を辿り神の企みを暴く、思索の冒険! 代表作を含む図版も多数収録した待望の論考集。

目次
神が仏になる時
時間よ止まれ 一
時間よ止まれ 二
本歌取り
狐眼の女
引かれ者の小唄
あるべきようわ
射干玉(ぬばたま)の闇
垂乳根(たらちね)の母
利休・モダン
鬼畜の言説
永久戦犯

追記
連載を終えて

書誌情報

読み仮名 ウツツナゾウ
雑誌から生まれた本 新潮から生まれた本
発行形態 書籍
判型 A5判変型
頁数 192ページ
ISBN 978-4-10-478102-7
C-CODE 0070
ジャンル 評論・文学研究、ノンフィクション
定価 3,080円

著者プロフィール

杉本博司

スギモト・ヒロシ

1948年東京生まれ。立教大学経済学部を卒業後に渡米、アートセンター・カレッジ・オブ・デザイン(ロサンゼルス)で写真を学ぶ。1974年よりニューヨーク在住。「海景」「劇場」「建築」シリーズなどの代表作がメトロポリタン美術館をはじめとする世界有数の美術館に収蔵されている。彫刻、建築、造園、料理、書と多方面に活躍、とりわけ伝統芸能に対する造詣が深く、演出を手掛けた「杉本文楽 曾根崎心中 付り観音廻り」公演は国内外で高い評価を受けた。2008年、新素材研究所を設立。2017年10月、約20年の歳月をかけて建設された文化施設「小田原文化財団 江之浦測候所」をオープン。これまでにハッセルブラッド国際写真賞、高松宮殿下記念世界文化賞(絵画部門)受賞、紫綬褒章受章、フランス芸術文化勲章オフィシエ叙勲、そして2017年、文化功労者に選出される。著書に『苔のむすまで』『現な像』『アートの起源』(新潮社)、『江之浦奇譚』(岩波書店)、『空間感』(マガジンハウス)、『歴史の歴史』(新素材研究所)、『趣味と芸術 謎の割烹 味占郷』(ハースト婦人画報社)、『Old Is New:新素材研究所の仕事』(榊田倫之との共著 平凡社)など。

この本へのご意見・ご感想をお待ちしております。

感想を送る

新刊お知らせメール

杉本博司
登録
評論・文学研究
登録

書籍の分類