ワレラガウタウトキ1
われらが歌う時 上


リチャード・パワーズ 高吉一郎

受賞多数、驚天動地の結末。現代世界文学の最前線、あのパワーズの渾身の最新作。

あまりに美しい歌声は、時をも凍りつかせた――。ユダヤ人物理学者と黒人歌手が恋をする。子どもは3人。天才声楽家の長兄、凡庸なピアニストの弟、音楽に天賦の才を持ちながらも尖鋭的な活動家となってゆく妹。音楽は、時間は、家族を再びつなぐ絆となれるのか。現代世界文学の最重要作家が紡ぐ聖家族の物語、瞠目の最大作。

発行形態 : 書籍
判型 : 四六判変型
頁数 : 524ページ
ISBN : 978-4-10-505871-5
C-CODE : 0097
ジャンル : 外国の小説
外国の小説
発売日 : 2008/07/31

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リチャード・パワーズ
Powers,Richard

1957年イリノイ州生まれ。シカゴで育ち、教育者である父親の仕事の関係で10歳から16歳までをバンコクで過ごす。イリノイ大学で物理学を専攻し、転じて同大で文学修士号を取得。ボストンでコンピュータ・プログラマとして勤めるが、アウグスト・ザンダー撮影の一葉の写真と出会い、退職。2年を費やしてデビュー長篇『舞踏会へ向かう三人の農夫』(1985)を書き上げた。同書は各方面から絶賛を浴び、驚異的なデビューを飾った。以後もその強靱な知性と筆力から一貫して高い評価を受け続け、2006年には“The Echo Maker”(新潮社より刊行予定)で全米図書賞を受賞、押しも押されもせぬアメリカ現代文学の最重要作家となっている。



高吉一郎 


▼ニューヨーカー New Yorker
頭をくらくらさせるような、パノラマ的小説。これまでのパワーズの作品と同じく、フルオーケストラで演奏されるために書かれた作品だ。ページをめくるごとに、読者は声楽家の奥義に誘導されていく。今日、パワーズほど才能を漲らせた作家はそうざらには見つからない。着実に、正攻法で成長を続けてきた作家だ。その知性は人間味に満ちていて、読者の心に滋養を与える。

▼ワシントン・ポスト Washington Post
鋭い観察眼。壮麗かつ刺激的。

▼ニューヨーク・タイムズ・ブック・レビュー New York Times Book Review
パワーズの築いた壮大なるシンフォニーには敬服せざるを得ない。現実世界で私たちが甲斐なく追い求めているあのハーモニーを眩惑的、刺激的、感動的な仕方で捉えている。

▼ライブラリー・ジャーナル Library Journal
このパワーズの新作はもちろん複雑にできているのだが、そのリリカルで歴史を超えた物語は読む者をぐいぐいと引っ張っていく。読むのに時間がかかる長篇小説だが、読者をがっかりさせることは決してないと請け合っていい。

▼ニューズデー Newsday
アメリカにおける人種問題、そして音楽の喜びをテーマに据えた小説でここまで出来がいいものはそうざらにはない。読む者の心を鷲掴みにし、切り刻むような傑作。強烈なまでの美しさと堪え難い哀しみを縒り合わせて、忘れ難いアメリカのシンフォニーを奏でる。
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