▼Yamada Taichi 山田太一
このカナダからの短篇集は、親の人生と子供の人生のちがいが、かつての日本のようなのである。回想によって洗浄された祖父母、両親の世代の歳月は美しい。そこに本物の人生があった、というように。過去が「自分の持てるもののすべて、あるいは知っていると思っているもののすべてだ」と感じてしまうようなところから、作者は過去を甦らせようとしている。この「回想」を失ったら、すべてを失うとでもいうように――郷愁に満ちて、ちょっとサロイヤンのような味もあり、古風で、思いがけない作品集だった。
▼Michael Ondaatje マイケル・オンダーチェ
マクラウドは、われわれの時代におけるきわめて偉大な知られざる作家の一人である……彼の物語は、フォークナーやチェーホフの作品のように、地方的かつ普遍的だ。そして、同時に永遠のものであると私は思う。
▼The Boston Globe ボストン・グローブ紙
超一流の腕をもつ辛抱強い名匠の作品。
▼The New York Times Book Review ニューヨーク・タイムズ・ブックレビュー
彼のような才能のある人には、おおげさな宣伝は無用だ。
▼Frederick Busch フレデリック・ブッシュ
それぞれの短編につめこまれている、人々の生きる場所とその生き方は、まったく知らない異質の世界でありながら、それと同時にどこか覚えのある世界でもある……言葉のひとつひとつに真実味がある。
▼Russell Banks ラッセル・バンクス
これらの短編はまさに古典文学に匹敵する……第一級の古典的味わいのある部族的芸術で、そのうちのいくつかは絶品だ。
▼Joyce Carol Oats ジョイス・キャロル・オーツ
北米屈指の優秀かつ重要な作家であり、本書はカナダの代表的作品といってもよく、短編の好きな人なら誰でも、手元に置きたいと思う作品集。