サイゴノチュウモン
最後の注文


グレアム・スウィフト 真野泰

亡き友の願いをかなえるため、4人の男が海へと向かう――。《ブッカー賞受賞作》。

ロンドンのパブの止まり木に男が3人。カウンターにはグラスと並んで壺がひとつ。肉屋のジャックの遺灰である。「死んだら、マーゲイトの海にまいてくれ」亡き友の〈最後の注文〉をかなえるべく、とむらいのドライブが始まった。うだつのあがらない男たちの過ぎた日々の記憶を乗せて。現代イギリス文学の旗手が描く傑作長篇。

発行形態 : 書籍
シリーズ : 新潮クレスト・ブックス
判型 : 四六判変型
頁数 : 430ページ
ISBN : 978-4-10-590050-2
C-CODE : 0397
ジャンル : 外国の小説
外国の小説
発売日 : 2005/10/27

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グレアム・スウィフト
Swift,Graham

1949年ロンドン生まれ。ケンブリッジ、ヨーク両大学卒。英語教師を経て、1980年、The Sweet Shop Ownerで作家デビュー。1983年、文芸誌「グランタ」によって、ジュリアン・バーンズ、イアン・マキューアン、サルマン・ラシュディらとともに「イギリス新鋭作家20傑」に選出される。同年刊行の『ウォーターランド』でガーディアン小説賞。1996年、『最後の注文』でイギリス最大の文学賞であるブッカー賞を受賞した。



真野泰 


▼Issey Ogata イッセー尾形
ロンドン下町の酒場に四人の男と「骨つぼ」がひとつ。別の人生を歩もうとした途端、亡くなってしまった飲み仲間の遺灰を「海に撒く」ために集まったのだ。道中、静かに寝かせておいた、穏やかならざるシガラミや秘められた思いが、言葉にならないまま浮上しはじめる。故人の妻が言う。「仕事ばかりで遊びを知らない人だった。カウンターにひじをついてるのが遊びだっていうんなら別だけど」――結局は、蛸つぼに潜りこんだ人生だったのかもしれない。一人芝居を選んだ僕は、二十代半ばに「人間関係のスイッチ」をOFFしたんじゃないだろうか、そんな気がした物語だった。

▼Gary Kamiya ゲアリー・カミヤ
『最後の注文』は登場人物を深く理解するだけでなく、彼らに深い敬意を払う作家でなければ書けない本だ。哀調を帯びつつも高らかに、友情と名誉と正直と愛とを肯定する人間賛歌が謳いあげられる。衒いのない堂々たる傑作である。

▼Salman Rushdie サルマン・ラシュディ
みごとに書かれていて、やさしく、おかしく、真実を語っていて、胸を打ち、深い。

▼Michael Herr マイケル・ヘア
もはや小説は昔のように深い感動を与えないと言う人には、スウィフトの『最後の注文』を差し出したい――最も決定的で、最も美しい反証として。
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