▼Koike Masayo 小池昌代
19世紀初頭、スコットランドを出てカナダヘと入植し、貧しくも逞しく生きた著者の血族。土地の温もり、休息なき労働、誇り高い知性、慎ましさと野心。記憶と想像力が紡ぎだした人物は、魅力的であろうと、むごく野卑であろうと、あまりに生々しく生きているので、読んでいると血が騒ぎ、自分の家族あるいは自分自身が、そこに透けて見え、たじろぐのだ。あらゆる「わたし」を、「今ここ」に運び、やがて彼方へと押しやる力。わたしたちの血の内に、深く沈められた感情が、一つ一つ目覚めていく。なんてデリケイトで野性的な物語。
▼The Windsor Star ウィンザー・スター
驚くべき本だ。まるで自分の家族の歴史をひもといているかのようであり、色彩と洞察にあふれ、懐古趣味ではとうてい語りえない豊かさに満ちている。
▼The Atlantic Monthly アトランティック・マンスリー
あらゆる点でマンローの愛読者の期待にかなう、ずっしり読み応えのある見事な作品。さらに本書だけが当てはまるまったく新しいジャンルを創出している。
▼The Ottawa Citizen オタワ・シチズン
一篇一篇が非のうちどころなく精巧に仕上げられた珠玉の作であり、事実以上の力を持つ真実を描きだしている。
▼Books in Canada ブックス・イン・カナダ
マンローは、読者の生き方を変えうる稀有な作家のひとりである。