▼Hiwa Satoko 日和聡子
それぞれの胸にささやかな喜びや寂蓼を抱えて生きる人びとが、ときにはかなしみの淵に立ちながらも、そこからさらに歩きだしてゆく姿を、テス・ギャラガーはいつくしみの目で見つめ、淡い光でつつみこむように描きだす。本書の作品群は、怒りと赦し、光と影、静と動、彼岸と此岸、来る者と去る者……といった相反するかに見えるものが、実際には密接に結びつき、通じ合っているのだということを教えてくれる。自然や宇宙、その一部としての人の心の襞に沁みわたるような、人生の機微に触れる静かな祈りと意志に満ちた作品集。
▼Valerie Miner ヴァレリー・マイナー[ネイション]
テス・ギャラガーの小説はどれも、力強い個性的なボイスで始まる。瞑想調から神話的なもの、さらに笑劇風に至るまで、ときに繊細なリリシズムがばちあたりなユーモアやひねくれた自己認識との対比によっていっそう際立つのだ。
▼Robert Altman ロバート・アルトマン監督
テス・ギャラガーの「短篇小説詩」(私ならそう呼ぶだろう)は、じつに非凡な驚きの感覚を私に与えてくれる。
▼Judy Doenges ジュディー・ダンジャス[シアトル・タイムズ]
テス・ギャラガーは、ふつうの人々のささやかな問題に深い敬意を払い、また彼らの小さな弱点や知恵を面白くみつめ、寿ぎながら、叙情的な散文
でその暮らしを照らしだしている。