ミシラヌバショ
見知らぬ場所


ジュンパ・ラヒリ 小川高義

『停電の夜に』以来9年ぶりの最新短篇集。本年七月、フランク・オコナー賞受賞!

妻を亡くしたあと、旅先から葉書をよこすようになった父。仄見える恋人の姿。ひとつの家族だった父と娘がそれぞれの人生を歩む切なさを描く表題作。子ども時代から行き来のあった男女の、遠のいては近づいてゆく三十年を三つの連作に巧みに切り取った「ヘーマとカウシク」。ニューヨーカー等に書きつがれた待望の最新短篇集。

発行形態 : 書籍
シリーズ : 新潮クレスト・ブックス
判型 : 四六判変型
頁数 : 415ページ
ISBN : 978-4-10-590068-7
C-CODE : 0397
ジャンル : 外国の小説
外国の小説
発売日 : 2008/08/29

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ジュンパ・ラヒリ
Lahiri,Jhumpa

1967年、ロンドン生まれ。両親ともカルカッタ出身のベンガル人。幼少時に渡米し、ロードアイランド州で育つ。大学・大学院を経て、1999年「病気の通訳」でO・ヘンリー賞受賞。同作収録のデビュー短篇集『停電の夜に』でPEN/ヘミングウェイ賞、ニューヨーカー新人賞、さらに新人としてはきわめて異例のピュリツァー賞ほかを独占。2004年、初の長篇小説『その名にちなんで』刊行。ミーラー・ナーイル監督による映画化も話題に。『見知らぬ場所』は『停電の夜に』以来9年ぶり、待望の第二短篇集。第四回フランク・オコナー国際短篇賞を満場一致で受賞する。現在、夫と二人の子どもとともにNY在住。



小川高義 
第一部
見知らぬ場所
地獄/天国
今夜の泊まり
よいところだけ
関係ないこと
第二部 ヘーマとカウシク
一生に一度
年の暮れ
陸地へ
訳者あとがき


▼Kawakami Hiromi 川上弘美
『見知らぬ場所』という短篇集には、さまざまな「愛」が描かれている。ここに描かれている「愛」は、複雑だ。複雑であり、また同時にあっと驚くほど、簡素でもある。読んできた一つ一つの「愛」を思い出すと、ぞくりとする。ぞくりとして、けれどやはり自分は今まさに生きて、誰かあるいは何か、との「愛」の関係を持ってしまっていることを確認させられて、その果てに私たちは何を思うのだろう。一人一人違うだろう、その「何か」が、たしかにこの「ふつうの人たち」ばかりを描いた短篇集の中には、書かれているのである。

▼San Francisco Chronicle サンフランシスコ・クロニクル
人間が経験する愛と喪失をたどっていく技量の確かさ。その感性はただものではない。悲しい物語が多いけれど、これはじつに喜ばしい一冊だ。ラヒリの豊かな才能が、さらに大きく開花したことがわかるのだから。

▼The Boston Globe ボストン・グローブ
見事な仕上がりの作品集。現役世代トップレベルの実力を改めて見せつける。

▼Michiko Kakutani ミチコ・カクタニ[ニューヨーク・タイムズ]
腕の落ちる作家だと、メロドラマか見えすいたつくりものになりかねない結末も、ラヒリの手にかかると、哀しみが胸に迫ってくる――これは、人の心がわかる聡明さ、最高度の筆力の証である。

▼The International Herald Tribune インターナショナル・ヘラルド・トリビューン
ラヒリが造型する人物には、作家の指紋が残らない。作家は人物の動きに立ち会っているだけのようだ。人物はまったく自然に成長する。
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