ハクブツカンノウラニワデ
博物館の裏庭で


ケイト・アトキンソン 小野寺健

大家を押しのけ、権威あるウィットブレッド賞を受賞。懐かしく、滑稽で、豊穣な、ある家族の年代記。

曾祖母の冒険、祖母の恋、母の夢。そして二度の世界大戦。四世代にわたる家族の歴史は、さながら無数の物語が詰まった博物館。その陰には、語られざる秘密があった――。一人ひとりの小さな物語を横糸に壮大な歴史を編み上げる、新しい「偉大なる英国小説」。イギリス各紙誌が絶賛した、恐るべき処女長篇。

発行形態 : 書籍
シリーズ : 新潮クレスト・ブックス
判型 : 四六判変型
頁数 : 484ページ
ISBN : 978-4-10-590069-4
C-CODE : 0397
ジャンル : 外国の小説
外国の小説
発売日 : 2008/08/29

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ケイト・アトキンソン
Atkinson,Kate

1951年、イギリス・ヨーク生まれ。ダンディー大学で英米文学を専攻。とりわけカート・ヴォネガットを愛読。修士号取得後は職業を転々とするが、やがて母校の大学の英語教師になる。1986年、雑誌『ウーマンズ・オウン』の短篇コンペで優勝。1993年、イアン・セイント=ジェイムス賞を受賞。1995年、初の長篇である『博物館の裏庭で』でサルマン・ラシュディらを抑えて栄誉あるウィットブレッド文学賞を受賞。近作『Case Histories』(2004)はスティーヴン・キングに「この10年で最良のミステリー」と絶賛されている。二度の結婚と離婚を経て、現在は二人の娘とともにエジンバラに暮らす。



小野寺健 
第1章 1951年 懐妊
第2章 1952年 誕生
第3章 1953年 戴冠式
第4章 1956年 さまざまな人生
第5章 1958年 間奏曲
第6章 1959年 雪は舞う
第7章 1960年 火事だ! 火事だ!
第8章 1963年 土星の環
第9章 1964年 夏休みだ!
第10章 1966年 結婚式の鐘
第11章 1968年 英知
第12章 1970年 ブロークン・イングリッシュ
第13章 1992年 贖罪
訳者あとがき


▼Tsujihara Noboru 辻原登
僕らはこんな小説を夢想してきた! 『紅楼夢』と『百年の孤独』が、英国女流小説の系譜のなかで実現することを。だが、ケイト・アトキンソンを知らなかったら、僕にそんな夢想があったことにも気づかなかっただろう。傑作はつねにこのような登場のしかたをする。まだこの世に生まれていない胎内・作品の中ではらまれる夢想。そう、まさにこの小説のヒロイン・語り手ルビー・レノックスは、母の胎内で受胎した瞬間から〈あたし〉、と語りはじめる。ブロンテ姉妹、ジョージ・エリオット、ジェイン・オースティン、エリザベス・ボウエンらの典雅で堅牢な手法に裏打ちされた波乱万丈の「女たちの歴史」。

▼The Times タイムズ
類まれな情熱をもって綴られ、読み手を魅了するイメージに溢れている。アトキンソンの文章は、散文の形をとった詩なのだ。ここ数年間で最良の長篇小説の一つであることに、疑いの余地はない。

▼The Independent on Sunday インディペンデント日曜版
非常に雄弁かつ独創的な新人による、愉快で喜びに満ちた作品。

▼Margaret Forster マーガレット・フォースター
初めての長篇小説でありながら非常に流麗でウィットに富んでおり、私は爽快な風に吹き飛ばされるようにして一気に読んだ。とても気に入った。

▼Mary Loudon,The Sunday Times メアリー・ラウドン[サンデー・タイムズ]
この魔術的魅力。本書は人生のすべてにつうじている者の軽快な足取りで、過去から未来へと跳躍し、また帰ってくる。
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