▼Suzuki Atsufumi 鈴木淳史
男女が突然別れたり、家族が崩壊する直前に、何ともいえない気まずい空気が漂うことがある。緻密な描写によって、そうしたヒリヒリする人間関係を映し出すキャメロンの手法は、見事としかいいようがない。それらの関係はいつか壊れるものとして運命づけられるが、ウルグアイを舞台にしたこの優雅な長篇小説で描かれるのは、そんな無常観ではない。その壊れやすい関係のなかにこそ、新しい結びつきが胚胎していること。それがポリフォニックに、風通しのいい筆致でユーモラスに描かれるのだ。果たして、彼らの「最終目的地」とは?
▼New York Times ニューヨーク・タイムズ紙
辛辣で、軽やかで、深みがあり、読者を夢中にさせる。ひとつの恋愛の始まりとためらい、進展を、繊細に、愛情をこめて、エロティックにたどってゆく。
▼TLS タイムズ文芸付録
キャメロンの文章はシルクのようになめらかだ。小説の前半だけみても、「魔法のような」「すばらしい」「魅惑的な」など、いくつもの形容詞が当てはまる。
▼Salon.com サロン・ドット・コム
この小説のなかの会話は、近年最高のものだ。懐の深い、陽光あふれる本で、そこにほどよく射す影が、奥にひそむ謎めいた領域を暗示している。