サイシュウモクテキチ
最終目的地


ピーター・キャメロン 岩本正恵

不幸なときは長くは続かない。幸せなときが長く続かないように――。

南米ウルグアイの人里離れた邸宅を舞台に、自殺した作家の妻、その愛人と小さな娘、兄とその恋人である青年、さらに作家の伝記を書こうとアメリカからやってきた大学院生が繰り広げる、ユーモラスでエレガントな物語。イギリス古典小説の味わいをもつ、キャメロンの最高傑作。ジェイムズ・アイヴォリー監督による映画完成!

発行形態 : 書籍
シリーズ : 新潮クレスト・ブックス
判型 : 四六判変型
頁数 : 440ページ
ISBN : 978-4-10-590075-5
C-CODE : 0397
ジャンル : 外国の小説
外国の小説
発売日 : 2009/04/30

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ピーター・キャメロン
Cameron,Peter

1959年、アメリカ・ニュージャージー州生まれ。少年時代をイギリスで過ごす。ニューヨーク州ハミルトン大学卒業。1986年、短篇小説集『ママがプールを洗う日』でデビューし、高い評価を得る。長篇小説に『うるう年の恋人たち』『ウィークエンド』。2002年刊行の『最終目的地』はPEN/フォークナー賞およびロサンゼルス・タイムズ文学賞の最終候補になったほか、ジェイムズ・アイヴォリー監督によって映画化されている。



岩本正恵 


▼Suzuki Atsufumi 鈴木淳史
男女が突然別れたり、家族が崩壊する直前に、何ともいえない気まずい空気が漂うことがある。緻密な描写によって、そうしたヒリヒリする人間関係を映し出すキャメロンの手法は、見事としかいいようがない。それらの関係はいつか壊れるものとして運命づけられるが、ウルグアイを舞台にしたこの優雅な長篇小説で描かれるのは、そんな無常観ではない。その壊れやすい関係のなかにこそ、新しい結びつきが胚胎していること。それがポリフォニックに、風通しのいい筆致でユーモラスに描かれるのだ。果たして、彼らの「最終目的地」とは?

▼New York Times ニューヨーク・タイムズ紙
辛辣で、軽やかで、深みがあり、読者を夢中にさせる。ひとつの恋愛の始まりとためらい、進展を、繊細に、愛情をこめて、エロティックにたどってゆく。

▼TLS タイムズ文芸付録
キャメロンの文章はシルクのようになめらかだ。小説の前半だけみても、「魔法のような」「すばらしい」「魅惑的な」など、いくつもの形容詞が当てはまる。

▼Salon.com サロン・ドット・コム
この小説のなかの会話は、近年最高のものだ。懐の深い、陽光あふれる本で、そこにほどよく射す影が、奥にひそむ謎めいた領域を暗示している。
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