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やきもの通が最後に行きつく「唐津」。そのすべてがわかる永久保存版!

唐津 やきものルネサンス

青柳恵介/著、荒川正明/著、川瀬敏郎/著、西田宏子/著

1,404円(税込)

本の仕様

発売日:2004/03/12

読み仮名 カラツヤキモノルネサンス
シリーズ名 とんぼの本
雑誌から生まれた本 芸術新潮から生まれた本
発行形態 書籍
判型 A5判
頁数 127ページ
ISBN 978-4-10-602113-8
C-CODE 0372
ジャンル 彫刻・工芸、日本の伝統文化
定価 1,404円

青山二郎が「五指」に数えたぐい呑、「一楽、二萩、三唐津」といわれ茶人に愛された奥高麗茶碗、柳宗悦が絶賛した斑唐津の壺など古唐津の名品を美しい撮り下ろし写真で紹介。花人・川瀬敏郎が「初めて」唐津にいけた花も必見です。出光佐三ら大物コレクターの蒐集秘話、最新の唐津焼入門、唐津旅ガイド等々盛りだくさんの一冊。

著者プロフィール

青柳恵介 アオヤギ・ケイスケ

1950年、東京生まれ。成城大学大学院博士課程修了。専門は国文学。古美術評論家。成城学園教育研究所勤務。成城大学、東京海洋大学非常勤講師も務める。著書に『風の男 白洲次郎』(新潮社、1997)、『骨董屋という仕事』(平凡社、1999)、『柳孝 骨董一代』(新潮社、2007)、『白洲次郎と白洲正子―乱世に生きた二人―』(新潮社、2008)などがある。

荒川正明 アラカワ・マサアキ

1961年、茨城県生まれ。学習院大学大学院人文科学専攻修士課程修了。専門は日本陶磁史。出光美術館主任学芸員を経て、2008年より学習院大学文学部哲学科教授(日本美術史専攻)。著書に『日本やきもの史』(美術出版社、1998、共著)、『板谷波山の生涯』(河出書房新社、2001)、『唐津やきものルネサンス』(新潮社、2004、共著)、『やきものの見方』(角川書店、2004)などがある。

川瀬敏郎 カワセ・トシロウ

花人。1948年京都府生れ。幼少より池坊の花道を学ぶ。日本大学芸術学部卒業後、パリ大学へ留学。1974年に帰国後は流派に属さず、独自の創作活動を続ける。2009年、京都府文化賞功労賞を受賞。著書に『花会記―四季の心とかたち―』(淡交社)、『川瀬敏郎 今様花伝書』(新潮社)、共著に『神の木―いける・たずねる―』(新潮社とんぼの本)など。

西田宏子 ニシダ・ヒロコ

1939年、東京生れ。根津美術館副館長兼学芸部長。専門は東洋陶磁史。慶應義塾大学文学部および英国オックスフォード大学大学院を卒業。哲学博士。東京国立博物館勤務を経て、オランダ、英国、韓国へ留学。主著に『日本陶磁大系22 九谷』(平凡社、1990)、共著に『中国の陶磁6 天目』(平凡社、1999)などがある。

目次


絵唐津といえば松文。その代表作が本作で、のびやかな筆致がいかにも古唐津らしい。 《絵唐津松文大皿》 桃山時代 出光美術館


江戸後期の松江の名君にして大茶人である松平不昧公が所持していた茶碗。 《奧高麗茶碗 銘「秋夜」》 桃山時代 出光美術館
第一章 古唐津礼讃
◆絵唐津 終りなき線の快楽
◆朝鮮唐津 白と黒の絶景
◆斑唐津 おぼろに色めく肌

月花もなくて酒のむひとり哉

奧高麗茶碗のおおらかな侘び
◆銘「さざれ石」石川丈山所持
◆銘「秋夜」松平不昧所持
◆銘「三宝」奧高麗を代表する名碗

花人・川瀬敏郎、唐津にいける

第二章 唐津が変えた日本のやきもの
【解説】荒川正明
◆素朴な原点、岸岳時代
◆海を渡ってきた新技術 登窯と目積み
◆ふるさとは李朝
◆志野、織部とのシェア争い
◆唐津人気の仕掛人
◆人気商品「大皿」市場に参入す
◆古唐津終焉の地、有田
古唐津窯址分布図

第三章 古唐津に憑かれた男たち
ぐい呑ふたつ 青山二郎と廣田熙
古唐津愛の草分け 古舘九一
名碗名陶をいつくしむ宴 田中丸善八
「唐津嫌い」が日本一の収集家に 出光佐三
陶片の美 小山冨士夫
陶土をめぐるミステリー 須藤善光

雅俗のあわい、唐津の純一
【文】青柳恵介

第四章 知られざる唐津
異彩のやきもの
もうひとつの唐津ヒストリー
【解説】西田宏子

第五章 古陶のふるさとへ
唐津紀行
唐津市とその周辺ガイド

担当編集者のひとこと

唐津 やきものルネサンス

 からつ、という音のひびきは、どこかやきもの好きの心をさわがせます。骨董の世界では「備前の徳利、唐津のぐい呑」こそ左党垂涎のとりあわせといわれ、小林秀雄も青山二郎も古唐津のぐい呑を愛用していました。茶の湯の世界でも「一楽、二萩、三唐津」といわれ、奧高麗茶碗と呼ばれる手のものが珍重されてきました。 本書ではそうした古唐津の名品の魅力を、写真家の野中昭夫氏が撮り下ろした迫力ある、美しい写真でお見せします。また今回は、花人・川瀬敏郎氏が「初めて」唐津の器にいけた花も掲載されていますので、どうぞお楽しみに。
 ここで唐津焼の説明を少し。はじまったのは一五八〇年代、桃山時代です。つくったのは朝鮮半島からやってきた陶工たち。九州北部の唐津の港から各地へ出荷されたためにこの名がつきました。特徴は、それまでの日本にはなかったタイプの窯や新しい轆轤技術を導入してつくられたやきものであること(こうした新技術は、のちにあの伊万里磁器を生みだしていくことになります)。小皿や碗、向付、徳利、直径三十センチを越える大皿など器のヴァリエーションが豊富で、作風も絵唐津、斑唐津、黒色と白濁色の釉を掛け分けた朝鮮唐津などさまざま。今日の和食器の原点ともいわれます。気鋭の若手陶磁学者で出光美術館主任学芸員の荒川正明氏が、最新の考古学的知見を盛り込みつつ、わかりやすく解説しています。
そのほか古唐津の二大コレクターである出光佐三、田中丸善八らの蒐集秘話、江戸時代に流行った知られざるカラフルな唐津焼、唐津旅ガイドなど、盛りだくさんの一冊です。



唐津の景勝地・虹の松原。いまから400年あまり前、この唐津湾からのちに「唐津焼」とよばれることになるやきものが運ばれていった。

2016/04/27

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