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「週刊新潮」の表紙絵を25年間描き続けた抒情画家・谷内六郎の全貌に迫る!

谷内六郎 昭和の想い出

谷内六郎/著、谷内達子/著、橋本治/著、芸術新潮編集部/著

1,404円(税込)

本の仕様

発売日:2006/01/25

読み仮名 タニウチロクロウショウワノオモイデ
シリーズ名 とんぼの本
雑誌から生まれた本 芸術新潮から生まれた本
発行形態 書籍
判型 A5判
頁数 127ページ
ISBN 978-4-10-602131-2
C-CODE 0371
ジャンル 自伝・伝記、アート・建築・デザイン、コミック
定価 1,404円

「絵が描きたくってしかたがなかった」病弱な少年は、大人になっても「毎日だって僕の絵を見てもらいたいんだ」と熱く語りながら「週刊新潮」の表紙絵を描き続けた。彼を支えたのは、いつも満ちていた家族の愛。懐かしい風景、純真な子供たち、夢見るような空想世界――日本人の心の原風景を描き続けた画家・谷内六郎のすべて。

著者プロフィール

谷内六郎 タニウチ・ロクロウ

(1921-1981)1921(大正10)年、東京生まれ。幼少時から喘息に悩まされるが、10代より新聞や雑誌に漫画を発表し始める。1955年、第一回文藝春秋漫画賞を受賞。翌1956年、「週刊新潮」創刊号から表紙絵を担当し、人気を博した。59歳で没するまでに描いた表紙絵は実に1335枚。表紙絵以外にも、挿絵や装幀、広告、福祉活動など幅広い分野で活躍した。

谷内達子 タニウチ・ミチコ

東京生まれ。劇作家の飯沢匡に師事し、創作人形作家として「トッパンの人形絵本シリーズ」や岩波の人形映画、テレビCM等で制作に携わる。ファンとして谷内六郎のもとを訪れるうちに親しくなり、1958年に結婚。夫の喘息の看病のため、まもなく人形制作を断念するが、2児をもうけ、以降谷内が亡くなるまで精神的な支えとなった。

橋本治 ハシモト・オサム

1948(昭和23)年東京都生まれ。作家。東京大学文学部国文科卒。小説・評論・エッセイ・古典の現代語訳など、多彩な執筆活動を行う。『窯変 源氏物語』『双調 平家物語』『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』『巡礼』『リア家の人々』『浄瑠璃を読もう』など著書多数。

目次


記念すべき『週刊新潮』の創刊号。以降約25年間、亡くなるまで一度も休むことなく連載します。


仕事場は居間や食堂。絵具も筆も、その辺で簡単に手に入るものを使っていました。特別なことはしない、それが谷内六郎の絵のスタイルです。


観音崎での楽しみの一つは、間近に見える色とりどりの船たちを眺めることでした。


「毎日ぼくの絵を見てもらいたい!」 各地に作られたモザイク壁画には、谷内さんのそんな思いがこめられています。
1章 昭和の子ども 「週刊新潮」表紙絵より
なつかしい昔のあそび
現実の向こうに想うもの
怖がりだったあのころへ

 思い出の表紙絵 谷内達子
2章 “駄菓子屋派の巨頭”になる
世田谷の田園に育つ
少年時代をつづった画文集『北風とぬりえ』
御宿慕情
漫画家・谷内六郎をごぞんじですか?
日々是“病”日
六郎流病気とのつきあい方 『楽書 病院日記』
らくだ工房の谷内ブラザーズ
谷内六郎 青春ギャラリー 初期傑作選
3章 毎週が展覧会!
昭和30年の大ブレイク
表紙は谷内六郎 「週刊新潮」創刊!
働くことは尊いこと さまざまな仕事

女の子が動いた! まんがニュース「都会」・全著作 絵本から画集まで・六郎装釘集・街角の谷内六郎

橋本治が選ぶ「週刊新潮」表紙絵ベスト10
コメント 橋本治

シュールレアリスト谷内六郎 橋本治
4章 谷内六郎の世界をさがして
釜めしがとりもつ横川の縁
観音崎――海の見えるアトリエを訪ねて
案内 谷内広美
5章 子守しながら筆をとる 家庭の中の谷内六郎  谷内達子
初心に生きた59年 略年譜

六郎綴方1 ぼくの絵とアイデア
六郎綴方2 妹のいた景色
六郎綴方3 幻灯の旅
六郎綴方4 歳月の中のこどもたち

担当編集者のひとこと

谷内六郎 昭和の想い出

 谷内六郎は多くの、本当に多くの絵を残しています。有名な『週刊新潮』の表紙絵だけでも1335枚。もう絶版になってしまって手に入らないのですが、その名も『谷内六郎「週刊新潮」全表紙絵』という、『週刊新潮』の表紙を全点掲載した本があります。この数ヶ月、この本を何回、何十回と眺めたことでしょう。しかも、困ったことに、いったん見始めると始めから終わりまで通して眺めずにはいられません。見るたびに新しい発見と感動があるのです。 そういえば、長女の広美さんが言っていました。「父の絵はね、3回楽しめるのよ」。どういうことだろうと思って聞いてみると、それはこういうことでした。「みなさん、まず絵を見てほほえむでしょう? 次にタイトルを見てナルホドと唸る。最後に『表紙の言葉』を読んでエッと驚くの」
 そうそう、たしかにそうなのです。そして最後にあらためて絵を見返すと、その絵の世界のなんて大きいこと!(たとえばこの絵をご覧ください。) それに、あまりにも沢山の時間、谷内さんの絵を見て過ごしたせいでしょうか、最近、見るものすべてが谷内さんの絵に結びついてしまいます。大げさに言えば、自分が谷内六郎になったような、そんな気分になることも。本書では、広美さんの案内で、谷内さんが大好きだった三浦半島の観音崎を紹介しているのですが(ここにはアトリエがあって、近く谷内さんの美術館も出来る予定です)、実は、以来私もすっかり観音崎が好きになり、ときどき訪れるようになりました。何があるというわけではありません。きれいな空と、海と船と燈台と。なんでもない風景の一つ一つがなんだかとても懐かしく、愛おしく思える。谷内さんに引き寄せられるようにして世界が広がってゆく。この幸せな気分を一人でも多くの人に味わってほしいと心から思っています。

◎谷内六郎公式HP(六郎工房)
http://www.vesta.dti.ne.jp/~totetote/



《しづくのアクセサリー》
『週刊新潮』昭和35年6月27日号原画
Michiko Taniuchi



この体験がもとになって、左の絵ができました。今度蜘蛛の巣を見たときに、この絵が思い浮かんだら、あなたも立派な六郎ワールドの住人です。

2016/04/27

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