クマグスノモリミナカタクマグスノミタウチュウ
クマグスの森―南方熊楠の見た宇宙―


松居竜五 ワタリウム美術館

森羅万象を記録した先駆的エコロジストの、恐るべき頭脳の森へと分け入ろう!

研究対象は粘菌、キノコ、藻、昆虫から男色、刺青、性、夢まで、この世あの世のすべて。果て無き大宇宙の謎を追い、世界を放浪、原生林を駈け巡った熊楠は、あらゆる事物の本質に迫るため、見たままを詳細に記述しまくった。奇才が遺した膨大で不思議な資料を大公開、その頭脳と心の森に踏み込む、新しいクマグス論!

発行形態 : 書籍
シリーズ : とんぼの本
判型 : A5判
頁数 : 127ページ
ISBN : 978-4-10-602165-7
C-CODE : 0395
ジャンル : サイエンス
サイエンス
発売日 : 2007/11/22

編集者のことば
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松居竜五
マツイ・リュウゴ

1964年、京都府生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程中退。学術修士。東京大学教養学部留学生担当講師、ケンブリッジ大学客員研究員、駿河台大学助教授を経て、現在(2007年11月)、龍谷大学国際文化学部准教授、南方熊楠顕彰会理事、日本国際文化学会常任理事、熊楠関西研究会事務局。著書に『南方熊楠 一切智の夢』(朝日新聞社、1991)、『南方熊楠の森』(共著、方丈堂出版、2005)、『南方熊楠英文論考「ネイチャー」誌篇』(共訳、集英社、2005)など。




木陰で憩う南方熊楠。1920(大正9)年、高野山での植物調査にて


彩色図が描かれ、きのこの標本が貼られた菌類図譜など、熊楠の菌類コレクションの一部。撮影・飯田安国


熊楠が友人の土宜法龍宛手紙に描いた猫の図。合わせ鏡の中のように、奥へと猫が永遠に続く
はじめに
 森羅万象を記録する 文・松居竜五

Ⅰ 海外から那智、田辺へ 文・松居竜五
博物学への関心
海外への眼
アメリカ
フロリダ、キューバ
ロンドン
中央アジアへの夢
那智
田辺
昭和天皇
家族と家

II 森の生命の世界へ 文・松居竜五
粘菌
きのこ
藻類、地衣類
高等植物
昆虫、小動物

III 内的宇宙へ 文・松居竜五
病の自覚
夢への関心
身体への関心
セクソロジー
人肉食について
民俗学への関心
南方マンダラ
タブー論から神社合祀反対へ

娘が語る父クマグス
南方文枝インタヴュー録 〈1〉〈2〉〈3〉
〈エッセイ〉
 町田康 途方もなく大きい熊楠
 中上紀 未来の人、熊楠
 飯沢耕太郎 見えない森に踏み込む――“キノコの王”クマグス
 和多利志津子 クマグスのこと二題

クマグスの熊野へ行こう 文・中瀬喜陽
那智山/川湯温泉/継桜王子社・野中の一方杉/神島/南方熊楠旧邸

主な参考文献
南方熊楠略年譜
作品所蔵一覧

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