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お能の見方

白洲正子/著 、吉越立雄/著

1,760円(税込)

発売日:2008/08/25

  • 書籍

ひと目でわかる美しさに難しい説明はいらない。白洲正子流“お能のこころ”入門書。

舞台を見るとは「目と耳を媒介として、そこにあらわされた架空の世界に手ぶらで入って行く」こと――小林秀雄・正宗白鳥が賛した名著に、能楽写真の第一人者・吉越立雄の臨場感あふれる舞台写真を加えた《とんぼの本》のロングセラーが、より美しくなってよみがえる。能曲を題材にした未発表小説を単行本初収録!

目次
まえがき
 コラム 能舞台・現在の舞台
◎井筒
◎清経
◎融
◎道成寺
◎安宅
◎松風
 コラム 狂言・仕舞
仮面について
 面の表情
お能の見方
 装束
おわりに
ものがたり 故郷の花

書誌情報

読み仮名 オノウノミカタ
シリーズ名 とんぼの本
発行形態 書籍
判型 A5判
頁数 128ページ
ISBN 978-4-10-602176-3
C-CODE 0374
ジャンル 日本の伝統文化、演劇・舞台
定価 1,760円

担当編集者のひとこと

お能の見方

『お能の見方』は今回の版が出るまでに、すでに2回出版されています。
 1冊目は1957年東京創元社刊『お能の見かた』として。この本は後に廃刊になり、小林秀雄・正宗白鳥も賛した名著を埋もれさせるのはしのびないということで、1993年に改めて《とんぼの本》の一冊として写真を新たにして出版されました。
 2冊目もロングセラーとして15年間版をかさねる人気作品でしたが、今回の3冊目の『お能の見方』はさらに写真を一部差替え、単行本未収録の小説原稿も加えた「決定版」ともいえる内容です。
 本書で白洲正子さんは繰り返し「お能は難しいものではないし、知識で固めるものでもない、見て何かしら感じるものがあればそれでいい」ということをおっしゃっています。かくいう私も編集作業に手をつけたときはほとんど知識がなかったのですが、白洲さんのそんな言葉は素直にやる気を起こさせてくれました。
 お能好きの方だけでなく、ちょっと敷居が高いなぁと思っている方にも白洲さんの言葉はすっと響いてくると思います。

2008/08/25

著者プロフィール

白洲正子

シラス・マサコ

(1910-1998)1910年東京生まれ。幼い頃より能を学び、14歳で女性として初めて能舞台に立ち、米国留学へ。1928年帰国、翌年白洲次郎(1902〜1985)と結婚。古典文学、工芸、骨董、自然などについて随筆を執筆。『能面』『かくれ里』『日本のたくみ』『西行』など著書多数。1998年没。

吉越立雄

ヨシコシ・タツオ

(1923-1998)東京生まれ。東京写真大学を卒業後、一貫して能と狂言の世界を撮り続け、その功績により、1980年に観世寿夫記念法政大学能楽賞を受賞。『能』『狂言』(ともに保育社)など、能楽関係の著書・写真集多数。

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