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街にひそむ深く豊かな記憶の古層に降りゆき、その声に耳を傾けよう――。

パリ 中世の美と出会う旅

木俣元一/著、芸術新潮編集部/編

1,512円(税込)

本の仕様

発売日:2008/09/25

読み仮名 パリチュウセイノビトデアウタビ
シリーズ名 とんぼの本
雑誌から生まれた本 芸術新潮から生まれた本
発行形態 書籍
判型 A5判
頁数 127ページ
ISBN 978-4-10-602179-4
C-CODE 0370
ジャンル 芸術一般、海外旅行
定価 1,512円

現代に、ひっそりと息づく「中世」を求め、ノートル=ダム寺院やサント=シャペルの意外なみどころから、ルーヴルのしずかな一室、シャルトルやサンリスといった近郊の街の楽しみ方まで。素朴さと妖しさが交錯する魅惑の世界を堪能する5日間のタイムトラベル。「中世とは?」を平明に読み解くコラム、詳細ガイドマップ付き。

著者プロフィール

木俣元一 キマタ・モトカズ

名古屋大学大学院文学研究科教授(西洋中世美術史)。1957年静岡県生まれ。1976年名古屋大学経済学部に入学、文学部に転部し、辻佐保子教授の下で西洋中世美術史を専攻。1980年同学部卒業。1982年同大学大学院文学研究科博士前期課程修了(哲学専攻美学美術史専門)。同年同研究科博士後期課程に進学。1983年よりフランス政府給費留学生としてパリ第一大学博士課程へ留学(中世考古学専攻)、レオン・プレスイール教授に師事し、1987年博士号を取得。2003年辻壮一・三浦アンナ記念学術奨励金(立教大学)を受賞。2004年名古屋大学にて博士号を取得。著作に『シャルトル大聖堂のステンドグラス』(中央公論美術出版)、共著に『西洋美術館』(小学館)、『図説 大聖堂物語』(河出書房新社)、『フランス ロマネスクを巡る旅』『フランス ゴシックを仰ぐ旅』(ともに新潮社)などがある。

目次


パリから北に30キロほど、人里離れたところにあるロワイヨーモン修道院跡。13世紀、敬虔なキリスト教徒であった国王ルイ9世により建立された。現在は、財団が整備管理しており、ゆったりと見学できる。

www.royaumont.com
はじめに
Day1 シテ島ぶらぶら
書割の美学 ノートル=ダム大聖堂
夜明けの聖遺物箱 サント=シャペル
Day2 しずかなルーヴルと街角のロマネスク
魚、マリア、涙 ルーヴル美術館
左岸の古寺もうで サン=ジェルマン=デ=プレ聖堂
Day3 シャルトルへ
 パン屋とワインとおさげ髪 シャルトル大聖堂
Day4 クリュニーの至宝と壁さがし
クリュニー館の中世の秋 国立中世美術館
Day5 聖王ルイが愛した小さな町
廃墟のほとり ロワイヨーモン修道院
樫の木とカテドラル サンリス
中世のパリ 歩き方ガイド&マップ
パリ全図
■Day1 シテ島
■Day2 ルーヴルとロマネスク
■Day3 シャルトル
■Day4 クリュニーと城壁と古民家
■Day5 ロワイヨーモンとサンリス
中世をもっと知るために 木俣元一
◆1 パリシイ族からはじまる
◆2 ゴシック誕生!
◆3 聖なる居酒屋ものがたり
◆4 恋する一角獣
◆5 中世はなぜ終ったのか

担当編集者のひとこと

パリ 中世の美と出会う旅

 パリの街といえば、何を連想しますか? エッフェル塔、凱旋門、シャンゼリゼ大通り、サクレ=クール寺院……ベタな観光スポットを挙げてみましたが、これらは実はみな、19世紀以降の意外と新しい時代につくられたモニュメントです。
 でも、パリの街の起源をたどれば、紀元前3世紀まで遡り、これらのモニュメントの陰に隠れあまり目立ちませんが、いまでもあちこちに有史以来の痕跡が、ひっそりと、しかし確実に息づき、街の表情を豊かにしているのも事実です。
 本書では、このなかでも、11世紀から16世紀ぐらいまでの「中世」、すなわちロマネスクとゴシックの遺構を求め、5日間でめぐる旅を提案しています。 というわけで実際にパリの街をぐるぐると練り歩いてきました。一番最初に心をうばわれたのは、パリの中世建築を代表するノートル=ダム大聖堂にあるなんとも愛らしい怪鳥や人魚の浮彫。観光客で溢れかえる西正面ではなく、注目している人はほぼ皆無、北側の聖職者用扉口の足元にあるのですが、しゃがみ込んで手を触れたときには、こんな所に人知れず700年以上も……! と胸にこみあげるものがありました。
 同じように、ルーヴル美術館の静かな展示室にあるマリア像や木彫の天使、人里離れたところにあるロワイヨーモン修道院跡など、本書で紹介している彫刻や絵画、建築などは、いずれもその佇まいに、ひそやかさや崇高さ、といったものが共通しており、ルネサンス以降の美術にはない不思議な力を感じました。

 この中世美術の歴史的背景や、その精神について「中世をもっと知るために」というコラムで名古屋大学教授の木俣元一さんが平明ながらも非常にスリリングな文章で読み解いてくださっています。そもそも本書に掲載の中世物件は、パリ第一大学に留学して、ゴシック建築の金字塔・シャルトル大聖堂の研究をなさった木俣さんが精選して下さったもので、そういった意味でも、お墨付きの、あまりガイドブックにものっていないけれど、わざわざ足を運ぶ価値ありの場所ばかりなのです。

 本書はまた、詳細な地図や歩き方コースを提案したガイドも充実させ、「使える」1冊にもなっています。是非ぶらりと街歩きを楽しみながら、中世という時代、パリという街をより深く感じてください。





観光客であふれかえるノートル=ダム大聖堂西正面。クリスマス前。





ノートル=ダム大聖堂の隠れたスポット。北側にまわり真っ赤な扉をみつけたら、その足もとに注目。不思議な生き物たちが待っています。

2016/04/27

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