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ユネスコ「世界文化遺産」として認められた宗教都市の現在の姿を身近に紹介!

巡礼高野山

永坂嘉光/著、山陰加春夫/著、中上紀/著

1,620円(税込)

本の仕様

発売日:2008/11/25

読み仮名 ジュンレイコウヤサン
シリーズ名 とんぼの本
発行形態 書籍
判型 A5判
頁数 127ページ
ISBN 978-4-10-602182-4
C-CODE 0314
ジャンル 国内旅行
定価 1,620円

弘法大師空海の入定の地・高野山は真言密教の聖地である。海抜約九百メートルの山地に拡がる大規模な宗教都市は、世界的にみても珍しい。真言密教の教義を象徴化したという壇上伽藍、大師の入定御廟を中心とした奥の院、この二つの聖域を核として発展してきた高野山の姿を、「高野の人」永坂嘉光の「眼」を通して読者に提示。

著者プロフィール

永坂嘉光 ナガサカ・ヨシミツ

1948年、和歌山県高野山生れ。大阪芸術大学芸術学部卒業。1970年頃から故郷高野山をライフワークに撮影をはじめ、宗教と文化をテーマに日本各地やインド、ブータン、スリランカなどアジア各国を取材する。現在、大阪芸術大学写真学科教授。主な写真集に『高野山』(毎日新聞社 1980)、『弘法大師の足跡』(同朋舎 1984)、『高野山千年』(ぎょうせい 1989)、『永遠の宇宙 高野山』(小学館 2001)などがあり、とんぼの本シリーズにも『空海の道』(2004)がある。アメリカ、ウェストン・ギャラリーで個展「Echoes of the Spirit」(2002)、「Passage to Eternity」(2008)、入江泰吉記念奈良市写真美術館で「聖なる山々」(2007)、京都・東寺で「空海の歩いた道」(2008)を開催。2007年、日本写真協会「作家賞」受賞。

山陰加春夫 ヤマカゲ・カズオ

1951年、和歌山県生れ。1973年、大阪市立大学文学部史学地理学科卒業。大阪市立大学大学院、高野山大学大学院を経て、現在、高野山大学文学部教授、文学博士(大阪市立大学)。専門は日本中世史。主著に『中世高野山史の研究』(清文堂出版 1997)、『きのくに荘園の世界』上・下(編著、清文堂出版 2000・2002)、『高野への道』(共著、高野山出版社 2001)、『和歌山・高野山と紀ノ川』(共著、吉川弘文館 2003)、『中世寺院と「悪党」』(清文堂出版 2006)、『日英中世史料論』(共著、日本経済評論社 2008)などがある。

中上紀 ナカガミ・ノリ

1971年東京に生まれる。高校、大学時代の10年間をカリフォルニアとハワイで過ごす。ハワイ大学美術学部卒業。東洋美術を学び、アジア各地を旅行する。1999年、紀行『イラワジの赤い花 ミャンマーの旅』を上梓。同年『彼女のプレンカ』ですばる文学賞受賞。他の著書に『悪霊』『いつか物語になるまで』『夢の船旅―父中上健次と熊野―』『アジア熱』『シャーマンが歌う夜』『水の宴』『月花の旅人』など多数。

目次


清浄心院 各地の花だよりが途絶える四月下旬近くに美事に花開く山桜 雨にあうと砂庭に華麗な花紋が浮かびあがる
撮影=永坂嘉光
【グラフ】
高野山金剛峯寺
四季巡礼
撮影・文………永坂嘉光
高野山の歴史と文学
高野山の年中行事
高野山の聖俗空間 山陰加春夫
【グラフ】
宿坊巡礼
春夏秋冬
撮影・文………永坂嘉光
雪の高野にて 中上紀
高野山を訪ねる人のために
〈コラム〉
特別な法会
「生きた」文化財

担当編集者のひとこと

巡礼高野山

 2003年の初冬、高野山金剛峯寺の正門「大門(だいもん)」の前にたっていた。高さ25.8メートル、国内最大級の木造二重門からは、冬の澄んだ空気の彼方に、運さえよければ、淡路島がくっきりと見えると聞いていたが、零度近い寒気のみがおしつつんでくれる。 本書と同じ〈とんぼの本〉シリーズの一冊『空海の道』の、参詣道の一つ「高野山町石道(ちょういしみち)」を歩いておりる記事のためだった。この道はまた、女人禁制であるため高野山内に住むことができず、麓の慈尊院にくらす母親に会うために弘法大師空海が通った道でもあった。麓からの登りをえらばず、大門からの下りを選んだのには、そのようなわけがあった。『空海の道』のテーマは、空海の歩いた道をたどりながら空海さんに出会うこと。本書と同じ、高野山に生れ育ち、高野山をすみずみまで知り尽している永坂嘉光氏が、高野山を出て、日本各地に、その足跡を追い、はては空海が密教を相承した唐の都・長安まで、漂着の地・赤岸鎮から初めて完全踏破した15万キロの撮影の精華を収録したもの。
 今度、1990年7月に〈とんぼの本〉として刊行されていた『巡礼高野山』(永坂嘉光、日野西眞定、川又一英著)を全面的に改訂しようという企画が出た時、まっさきに思い出されたのが、あの初冬の空気だった。あの空気を読者の方々にグラフとして、お届けしたい。それが出発点となって、膨大な永坂氏の写真ライブラリーからの写真選びがはじまり、可能な限りの新撮影もお願いした。
 書き下ろしていただいた中上紀氏の「雪の高野にて」から引用させていただく。
〈誰もいない早朝の境内に、しんしんと雪だけが降り続いている。かじかむ手に息を吹きかけながら、大塔の横を通り抜け、不動堂の方へ向かった。不動堂は、高野山に現在残る最古の建物であるという。裏にある蓮池が凍っている。その氷の上にも、雪があとからあとから舞い降りていく。雪は、不動堂から伸びている蛇腹道の土道にも、容赦なく降り注ぐ。そこを、一心不乱に雪かきをしている老人がいるのに、私は気付いた。〉
 この老人に中上氏が見たものを、いささか押しつけがましく申し訳ないのですが、読者の方々に考えてみてもいただきたい、と編集を終えて切に思う。

2016/04/27

「雪の高野にて」

雪にとざされ、静かな壇上伽藍のたたずまいは建立当時の厳しい冬をしのばせる

撮影=永坂嘉光

成福院 摩尼宝塔がふりしきる雪の中厳かな姿を見せていた

撮影=永坂嘉光

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