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謎解き ヒエロニムス・ボス

小池寿子/著

1,760円(税込)

発売日:2015/04/28

  • 書籍

異形の生き物、不思議な建築。大画家はなぜ、こんな奇想天外な絵を描いたのか!?

偽りの楽園で快楽に耽る男女。阿鼻叫喚の地獄を跋扈する怪物たち。聖人と魔物の息詰まる戦い。500年前に描かれた人類の罪と罰の一大パノラマは、一体誰のために、何の目的でつくられたもの? そして謎多き画家の素顔は――? プラド美術館の《快楽の園》を始め、最新研究にもとづき真作とされた全20点を徹底解剖。

目次
ボスとその時代/年譜/全真作20点巡礼MAP
全真作20点を読み解く
天国か地獄か
01 快楽の園
02 干し草車
03 七つの大罪と四終
04 旅人(放蕩息子)/愚者の船/快楽と大食の寓意/守銭奴の死
05 愚者の石の切除
06 最後の審判
07 来世のヴィジョン
08 大洪水
聖人に倣え!
09 聖アントニウスの誘惑
10 パトモス島の福音書記者聖ヨハネ/荒野の洗礼者聖ヨハネ
11 幼児キリストを担う聖クリストフォロス
12 隠者たち
13 聖女の殉教
14 祈る聖ヒエロニムス
キリストの受難
15 東方三博士の礼拝
16 茨の冠のキリスト
17 キリストの磔刑
18 エッケ・ホモ
19 十字架を担うキリスト
20 十字架を担うキリスト
COLUMN ● ボス・ワールドを読み解くためのキーワード
パトロンとコレクター/素描/写本と中世文学/聖人たち/祭壇画/工房とフォロワー

書誌情報

読み仮名 ナゾトキヒエロニムスボス
シリーズ名 とんぼの本
雑誌から生まれた本 芸術新潮から生まれた本
発行形態 書籍
判型 B5判変型
頁数 128ページ
ISBN 978-4-10-602258-6
C-CODE 0371
定価 1,760円

著者プロフィール

小池寿子

コイケ・ヒサコ

美術史家。國學院大学文学部教授。1956年、群馬県生れ。お茶の水女子大学大学院博士課程満期退学。ネーデルラント・中世美術を専攻し、美術作品を通じてその死生観・身体観を読み解くことを研究主題としている。主な著書に『屍体狩り』(白水社)、『死者のいる中世』(みすず書房)『死者たちの回廊』(平凡社ライブラリー)、『死を見つめる美術史』(ちくま学芸文庫)、『描かれた身体』(青土社)、『内臓の発見』(筑摩選書)『「死の舞踏」への旅』(中央公論新社)『一日で鑑賞するルーヴル美術館』(新潮社・とんぼの本)など。

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