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京都の夏が呼んでいる!
いつ、どこで、何を、どう見るか、もう迷わない。

祇園祭――その魅力のすべて

アリカ/編 、新潮社/編

2,160円(税込)

本の仕様

発売日:2018/05/31

読み仮名 ギオンマツリソノミリョクノスベテ
シリーズ名 とんぼの本
装幀 2017年7月24日、後祭の山鉾巡行。御池通にて。写真の先頭は北観音山。/カバー、橋本正樹/撮影、中村香織/ブックデザイン、nakaban/シンボルマーク
発行形態 書籍
判型 B5判変型
頁数 175ページ
ISBN 978-4-10-602282-1
C-CODE 0326
ジャンル 文化人類学・民俗学
定価 2,160円

コンチキチンの祇園囃子に誘われて宵山をそぞろ歩き。古今東西のアートを飾りつけ都大路を進む山鉾巡行。……千百有余年、京の夏を彩る祭りの一か月を徹底取材、撮り下ろし。染織、絵画、彫刻、金工など名品も惜しみなく、神事・行事から山鉾全33基の詳細まで、見どころたっぷり紹介。この一冊で祇園祭のすべてがわかる完全保存版!

著者プロフィール

アリカ アリカ

2003年設立。京都で書籍・雑誌や冊子・ウェブコンテンツなどの企画編集・制作を行う編集プロダクション。編著に『京都 おいしいパン屋さん』(メイツ出版)、『京都のおまんやさん』(東京地図出版)、『京都ゲストハウス案内』(光村推古書院)、『京都で働く アウェイな場所での挑戦』(新潮社)、『京都の手づくり市』(青幻舎)、編集協力に『京都洋館ウォッチング』(新潮社)、『京都西陣 イケズで明るい交際術』(新潮社)など。

編集プロダクション アリカ (外部リンク)

目次

はじめに
祇園祭のルーツ
祇園祭の一か月
歴史を知る 千百有余年つづく“神人和楽”の祭り
祇園祭は「アート」の宝庫だ
神輿 金色に輝く神の乗り物
稚児 神の使いの装いと化粧
渡来の染織 山鉾で世界が一つになる奇跡 ナビゲーター=吉田雅子
木彫 名工・名仏師の妙なる造形 ナビゲーター=淺湫毅
絵画 ハレの日を彩った京絵師たちの矜持 ナビゲーター=小嵜善通
人形 「神」へと変わるとき ナビゲーター=林駒夫
千年の都を彩る「鉾と山」
祇園祭山鉾連合会 理事長に訊く 山鉾の見方、楽しみ方
前祭の山鉾
長刀鋒 函谷鉾 鶏鉾 菊水鉾 月鉾 放下鉾 船鉾 岩戸山 保昌山 孟宗山 占出山 山伏山 霰天神山 郭巨山 伯牙山 芦刈山 油天神山 木賊山 太子山 白楽天山 綾傘鉾 蟷螂山 四条傘鉾
後祭の山鉾
北観音山 南観音山 大船鉾 橋弁慶山 鯉山 浄妙山 黒主山 役行者山 鈴鹿山 八幡山 鷹山(休み山)
column 祭を担う
(1)数知れぬ人が支える未曾有の祭り
(2)神輿を蘇らせ次代につなぐ――錺師
(3)神輿を舁く――三若神輿会
(4)「神の顔」をつくる――顔師
(5)鉾を建てる――設計士・末川協さんに訊く
(6)超絶技巧を駆使 下水引幕の「復元新調」――龍村美術織物
(7)画家の想いを昇華 見送幕の「新調」――川島織物セルコン
宵山
屏風祭
祇園祭を“もっと知る”用語集
神輿渡御マップ
山鉾巡行マップ
祇園祭お役立ち情報

インタビュー/対談/エッセイ

もっと知りたい、未曾有の祭り

とんぼの本編集室

 いきなりですが問題です。京都の夏の風物詩「祇園祭」は、(1)いつ(2)どこで行われているでしょう。(1)の答えは、ご存じのとおり「7月」。正確には7月1日から31日までの1か月間だ。大通りを豪華絢爛な鉾や山がゆく山鉾巡行はつとに有名だが、じつはこの祭り、7月は毎日のようにどこかで様々な神事や行事が行われている。なので、(2)は、京都市中のいろんなところ、というのが正解。
 しかし、あの半端じゃない暑さを誇る京都の街中のいろんなところで、ひと月にわたって粛々と祭礼行事が執り行われているなんて……。いつ、どこで、なにが、なんのために行われているのだろう。どうも地元の人でも正確に把握はできていないらしいので、観光客たる私たちなどお手上げだ。聞きかじったくらいでは、なんだかよくわからないこの不思議な祭りについて、もっと知りたい。全体を把握したうえで、いつどこでなにを見るべきか、自分なりの目的をもって祇園祭を見てみたい。これがこの本をつくることになった第一の動機である。
 それにずっと気になっていたのが、「動く美術館」と称される、山や鉾の装飾のすごさだ。円山応挙をはじめ錚々たる絵師たちの肉筆画から、中国や朝鮮の織物、ヨーロッパのタペストリー、インドの更紗、中東の絨毯など渡来の染織品まで、なんてバラエティゆたかで、鮮やかで、美しいもので飾り付けているのだろう。絵画、染織品だけではない。謡曲や中国の故事にちなんだ御神体人形あり、みごとな木彫、漆工、錺金具あり。33の山鉾が、競い合うように美をまとっている。
「目の前で世界中の美術品が一堂に見られるのだから、こんな贅沢なことはない」。ある時、古裂を扱う老舗のご主人が、小さい時から毎夏接してきた祇園祭のおかげで美の目を養ってこられたのだ、と話してくれた。では、どんな作品があって、それはどこで見られるのだろう。駅や街中で配られる祭りのパンフレットには書かれていない、祇園祭をめぐるアートについて、もっと知りたい。これが第一の動機を上回る、さらに大きな思いとなっていた。
 そうして、京都で活躍する編集プロダクション、アリカさんの力を借りて、1年以上の取材期間を経て、この本ができあがった。山鉾だけではない、熱気に満ちた神輿渡御、神の使いである稚児、祭りを支える人々、匠の技……。様々な角度から、祇園祭のほぼすべてを詰め込んだつもりである。この未曾有の祭りを見に行こうかな、となった時、手元にあれば心強い、そう思っていただける本になればと願っている。

波 2018年6月号より

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