マキノマサヒロエイガトイウマツリ
マキノ雅弘―映画という祭り―


山根貞男

ただただ、底抜けに面白い! マキノ映画の魅力を説き尽くす映画評論の至芸。

映画がまだ「昭和」だった頃、生涯260本あまりの作品を撮った男がいた。時代劇や任侠映画はもちろん、喜劇にメロドラマにミュージカルにと奔放自在に撮りまくった。画面を見ていると、まるで祭りのようにわくわくしてしまうのは何故だろう。邦画にかけては随一の見巧者が、マキノ生誕100年を機に、その全魅惑を解き明かす。

発行形態 : 書籍
シリーズ : 新潮選書
判型 : 四六判変型
頁数 : 334ページ
ISBN : 978-4-10-603621-7
C-CODE : 0374
ジャンル : 芸術・芸能
映画
発売日 : 2008/10/24

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山根貞男
ヤマネ・サダオ

1939年、大阪生まれ。大阪外国語大学フランス語科卒業。書評紙・書籍の編集者を経て、映画批評誌「シネマ」69~71の編集・発行に参加。1986年より「キネマ旬報」に日本映画時評を書き続けている。主な著書に『活劇の行方』『増村保造』『映画の貌』『現代映画への旅』などがあり、共著には『任侠映画伝』『映画監督深作欣二』などがある。

第一章 破れかぶれの映画渡世
生きている日本映画史/早撮りの名人
途切れない作品歴/特異な職人監督
第二章 映画という祭り
踊りのエネルギー/お面の頻出
祭りとチャンバラ/ひるがえりのリズム
第三章 歌と笑いの綴れ織り
小さな別世界/台詞を見せる
歌舞音曲好み/「地」と「図」
第四章 ヒーローと大衆
ワッショイワッショイ/長屋もの
異様な大群衆/ふたたびワッショイワッショイ
第五章 ヒーローの見せ方
主人公と集団/二つの焦点
一人二役/カットの語り口
ダメ男の逡巡
第六章 ラブシーン作法
惚れたの一語/台詞の綾
脚本の改変/刀と愛
ラブシーンの続き/二コマの効果
第七章 リメイク考
二つの映画黄金期/黒澤明の脚本
夫婦と父子/リメイクを越える
新しい命
第八章 次郎長三国志
マキノ節の神髄/何組ものカップル
富士に茶畑/歌と恋愛ゲーム
吃音のチャンバラ/白い闇
泣きに泣く/東映版のこと、歌のこと
母恋の情/次郎長一家の出張
石松の恋/ジグザグの殺陣
未完の代表作
あとがき
マキノ雅弘フィルモグラフィ
題名索引

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