カヘイシンカロンセイチョウナキジダイノツウカシステム
貨幣進化論―「成長なき時代」の通貨システム―


岩村充

マイナス金利か、ハイパーインフレか。このままでは「お金」が崩壊する。

格差と貧困、通貨危機、バブル、デフレ……なぜ「お金」は正しく機能しなくなったのか。四千年の経済史から、「右肩上がりの成長を前提としたシステム」の限界に鋭く迫るスリリングな論考。果たして、マイナス成長時代を生き抜く処方箋はあるのか? 日銀を飛び出した異色の経済学者が辿り着いた「貨幣多様化論」。

発行形態 : 書籍
シリーズ : 新潮選書
判型 : 四六判変型
頁数 : 303ページ
ISBN : 978-4-10-603666-8
C-CODE : 0333
ジャンル : 経済・産業・労働
金融・マネー・税金
発売日 : 2010/09/24

編集者のことば
編集者のことば

立ち読み
立ち読み

書評
書評/対談


1,365円(定価) 購入


プロフィール 目次 感想を送る

岩村充
イワムラ・ミツル

1950年、東京生まれ。東京大学経済学部卒業。日本銀行を経て、1998年より早稲田大学大学院アジア太平洋研究科教授。2007年、研究科統合により早稲田大学大学院商学研究科(ビジネススクール)教授。現在に至る。主な著書に『入門 企業金融論』『電子マネー入門』『サイバーエコノミー』『企業金融講義』『貨幣の経済学』など。

はじめに
第一章 パンの木の島の物語
一 物語の始まり
腐ってしまうパンの実を蓄える方法/助け合いから契約へ/資本市場の成立/貯蓄と投資そして利子
二 貨幣という発明
貨幣の誕生/シニョレッジの始まり/バンクの誕生/政府とバンクそして国債/未来の物語
三 最後の日の貨幣
船がやって来た/最後の日の貨幣価値/後日譚として
パネル1:ドーキンスとスミス/パネル2:文字の起源/パネル3:需要と供給そして「見えざる手」/パネル4:4000年前の利子規制/パネル5:貨幣としての宝貝/パネル6:リディアの刻印貨幣と中国の布銭/パネル7:中国の交子とストックホルム銀行券/パネル8:国債が誕生したころ/パネル9:貨幣としての銀と金/パネル10:最後の日の貨幣
第二章 金本位制への旅
一 利子は罪悪か
時間を盗む罪/成長へのギア・チェンジ/中世日本の利子感覚/ヨゼフの黄金/二つの利子率
二 金貨から銀行券へ
金貨と銀貨の時代/イングランド銀行の生い立ち/スレッドニードル通りの老婦人/そして中央銀行へ
三 金融政策が始まる
ニュートン比価と金本位制/金融政策の始まり/ビクトリアの英国/米国、遅れてきた青年
四 戦争の時代に
危機への処方箋/ドイツの奇跡とフランスの奇跡/呪縛にかかった英国と日本/そして大不況に
五 金本位制の舞台裏
黒衣はロンドンにいた/中央銀行は何をしていたのか
パネル11:ウェルギリウスに導かれて地獄を巡るダンテ/パネル12:成長へのギア・チェンジ/パネル13:中世日本人の貨幣観/パネル14:ゲゼルとケインズ/パネル15:自然利子率の発見者/パネル16:価格革命/パネル17:山田羽書と藩札/パネル18:歴史に残るバブルたち/パネル19:日本銀行の設立と銀行券/パネル20:ニュートン造幣局長官/パネル21:19世紀英国の鉄道ブーム/パネル22:ブリタニアが波頭を制した/パネル23:合衆国銀行と連邦準備制度/パネル24:図解・金兌換停止と物価のシナリオ/パネル25:ヘルフェリッヒ対ポワンカレ/パネル26:金解禁のお祭り騒ぎと反動/パネル27:高橋財政/パネル28:第二次世界大戦後の金価格/パネル29:マネタリストとフリードマン
第三章 私たちの時代
一 ブレトンウッズの世界
ブレトンウッズ体制の仕組み/幻のバンコール/黄金の六〇年代/不思議の国のSDR/日本は奇跡だったか/三六〇円という規律がもたらしたもの/そしてニクソン・ショック
二 私たちの時代
漂わなかった貨幣たち/貨幣価値とは政府の株価/金利とマネーサプライ/律義な政府と中央銀行
パネル30:フォートノックスの金保管施設/パネル31:ケインズとホワイト/パネル32:ブレトンウッズ体制の舞台裏/パネル33:IMFとSDR/パネル34:戦争経済の遺産/パネル35:焼け跡と一銭五厘の旗/パネル36:天皇とマッカーサーそしてドッジ・ライン/パネル37:ニクソン・ショックとオイル・ショック/パネル38:変動相場制移行後のインフレ率の推移/パネル39:倒産する国、しない国/パネル40:ヘリコプターとケチャップと不良債権/パネル41:変動相場制移行後の円とドル
第四章 貨幣はどこに行く
一 統合のベクトルと離散のベクトル
統合のベクトル/離散のベクトル/競争する政府たち/ユーロからの教訓
二 貨幣はどこに行く
金融政策のルール/技術と人口/フィリップス曲線の異変/水平化と消失、二つの脅威/貨幣を変えられるか/キーワードはシニョレッジ/カエサルのものだけをカエサルに
パネル42:ユーロを生み出したもの/パネル43:良貨が悪貨を駆逐する/パネル44:通貨はどこにあるか/パネル45:囚人のジレンマ/パネル46:フィッシャー方程式とイスラム金融/パネル47:テイラールール/パネル48:技術と人口/パネル49:フィリップス曲線の異変/パネル50:愚者の船/パネル51:貨幣に金利を付ける方法
おわりに――変化は突然やってくる

新刊お知らせメール

お気に入りの著者の新刊情報を、いち早くお知らせします!

岩村充 登録


金融・マネー・税金 登録


他の条件で登録する



ページの先頭へ戻る