はじめに
第一章 神 「追う者と追われる者は、共に神の名を口にする」
第二章 戦争 「一夜の無政府主義より数百年にわたる圧政の方がましだ」
第三章 運命 「世界は二人の人間に属した。殺された男と、彼を殺した男と」
第四章 知恵 「水を節約するようにと言われた途端に、誰もが水を飲み始める」
第五章 人徳 「あなたには名誉を。私には利益を」
第六章 友情 「歓迎されない客人は、大英帝国のようにいつまでも居座る」
第七章 結婚 「私は妻に『おまえなんか離婚だ』と言った。
すると彼女は『ベッドへおいで』と命じた」
第八章 家族 「家に老人がいないなら、一人買ってこい」
第九章 貧富 「貧乏は叡智」
第十章 サダム・フセイン 「バスラの反乱以後は廃墟」
主要参考文献
アラブのIBM
「アラブのIBM」ってご存知ですか? 「あのコンピュータ会社がアラブにもあるのか」と知ったかぶりする貴方は、まだまだ甘い! I=インシァラー、B=ブクラ、M=マレシ。この三つのアラビア語を略して「IBM」というわけです。
さてこの使われ方が、まさにアラブ人気質そのもの。一例を挙げましょう。
編集者A「先生、お願いした原稿の方は大丈夫でしょうか?」
作家B「インシァラー(神の思し召しがあれば)」
A「そうはいっても…。具体的にはいつ頃でしょう?」
B「ブクラ(明日には)」
A「先生、あれからもう一ヶ月ですよ。約束が違うじゃないですか!」
B「マレシ(神がそれを望まれなかったんだよ)」
この「IBM」の論理さえ身に付ければ、あなたはもう怖いもの知らず。ビジネスでの交渉、事故を起こしたときの言い訳などなど、その使い道は無限大です。
ただし使用上の注意が一点だけ。あなたがアラブ人になりきることをお忘れなく──。詳しくは『アラブの格言』曽野綾子で。
掲載:2003年5月23日