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「推薦不要。賢者必読。」――京極夏彦。覆される定説! 正史に隠された真相を博覧強記の奇才が大胆不敵に解き明かす。

日本史快刀乱麻

明石散人/著

734円(税込)

本の仕様

発売日:2003/11/20

読み仮名 ニホンシカイトウランマ
シリーズ名 新潮新書
発行形態 新書
判型 新潮新書
頁数 188ページ
ISBN 978-4-10-610041-3
C-CODE 0221
整理番号 41
ジャンル 日本史
定価 734円

歴史、政治、美術に、物理……、あらゆる分野にわたって博覧強記、また独自の視点から、常識・既存の枠組みを打ち破る“新説”を繰り出し、鮮やかに実証する。知る人ぞ知る「築地の怪人」が、大胆不敵に日本史の定説をひっくり返す――。「古事記」の語り部は自閉症、宮本武蔵は真言密教の行者だった、「日の丸」は国旗にあらず、アメリカの金融政策は江戸時代に倣ったもの、などなど、奇想天外に展開する歴史・薀蓄話集。

著者プロフィール

明石散人 アカシ・サンジン

1945(昭和20)年、東京築地生まれ。作家。その博覧強記ぶりをかわれ、故・池田満寿夫をはじめ多くの作家、あるいは政治家たちのブレーンともなっている。『東洲斎写楽はもういない』『龍安寺石庭の謎』『謎ジパング』『鳥玄坊』『アカシックファイル』など著書多数。

目次

第1章 誤用と誤解だらけの「定説」
1 将棋が語る「寝返り」文化
日本将棋は最も優れたゲーム
「寝返りは卑怯ではない」
武士道とは強いものに就くこと
2 「キラキラ」は輝かない光のこと
森喜朗前首相の恥ずかしい間違い
「鯖を読む」と「時そば」
現代の雑駁な乱用……
3 「幽玄・侘び・寂び」に秘められた謎
「銀シャリ」の深い意味
「金・銀・鉄」
権力者が追い求めるもの
芭蕉の名の謎も解けた!
4 「日の丸」は国旗にあらず
徳川幕府の船舶章
真の国旗は「錦の御旗」
日本国は大東亜戦争に負けていない?
第2章 隠された「素顔」
1 「古事記」の語り部はイディオ・サバン症候群
謎の人物、稗田阿礼
早期自閉症の子供たち
驚くべき古代の記録システム
日本武尊は英雄か、極悪人か
2 宮本武蔵は真言密教の行者だった
作り上げられた像
二天一流の意味
「蘆雁図」が何よりの証拠
3 夏目漱石『坊ちゃん』とターナー
隠されたコンプレックス
ロンドンで神経衰弱となって見たもの
壮大なるパロディー
川端康成『古都』の盆栽
第3章 改めて驚く日本人の「知恵」
1 世界最先端、江戸期の通貨政策
モースも驚いた堂島「罫線表」
悪貨は良貨を駆逐せず
中央と地方のダブルスタンダード制
インフレ構造で内需拡大
米ドル支配のシステムとそっくり
奇跡の通貨革命「赤字国債」
2 日本語誕生の秘密は「和歌」
失われたルール
語彙を増やすためのゲーム
Eメールは現代の和歌
長崎通詞の優れた造語力
3 忠臣蔵に込められた数字
「山、川」の必然性
「罪(と)が無くて死す」
数字の持つ神秘性
第4章 現在でも知らずに根付く「粋」
1 なぜ「紅白」はおめでたいのか
応神天皇の誕生譚
八幡神宮が全国に祀られた理由
「桃太郎」伝説の真相を解く
「たわけ」は性癖を罵る言葉
「石器発掘捏造」を非難する人たち
2 「視えないもの」を視る日本の文化
最先端科学の発想
世界最初のSF「かぐや姫」
ビッグバン理論を描いた「奥の細道」
「天の浮橋」ってどんな橋?
わずか三つの形で表した『宇宙図』
3 当世風お姉ちゃんこそ現代の江戸っ子
婆娑羅の系譜
江戸で流行ったファッション
ガングロが引き継ぐ美学
日本人の正統な旅行観
終 章 定説の裏側から見えてくるもの
「公平」と「平等」の違い
聞くに堪えぬ倫理の堕落
「精神の原点」の喪失
臓器移植は人間の冒涜だ

担当編集者のひとこと

推薦不要。賢者必読。

 オビにも謳っているこの一文は、作家京極夏彦さんが本書に寄せてくれたものです。
 魑魅魍魎の飛びかう世界を独特の妖艶なるタッチで描き、多くのファンを魅了し続ける……、本年度の第16回山本周五郎賞も受賞した京極夏彦さんについては、今さら改めて語る必要もないでしょう。
 実は、この京極さんと本書の著者、明石散人氏とは非常に親しい関係にあるのです。 京極さんの代表作といってもいい、『姑獲鳥(うぶめ)の夏』から『陰摩羅鬼(おんもらき)の瑕』に至る一連のシリーズがあります。古書店主で憑物落としの陰陽師、“京極堂”こと中禅寺秋彦が探偵役として活躍する人気シリーズです。
 このシリーズには、実は隠れた魅力があります。それは、登場人物のほとんどが実在の人物をモデルにして描かれているとされること。主人公“京極堂”からして、その語り口調や生き方のスタイルなど、限りなく筆者の京極さん自身に重なって見えます。
 そして、シリーズの中で“京極堂”が唯一師と仰ぐ重要な人物が出てきます、「築地一のいい男」こと、“明石先生”です。
 作中、“京極堂”が“明石先生”を評する場面は、こんな具合です。
「この世のことであの人に尋いて解らぬことはないのだ」、「どこに何が記してあって、誰が何を知っているかを悉く識っている人なのだ」とまで言って憚りません。
 もちろん、“明石先生”のモデルは明石散人氏、などと、決して京極さんは言っているわけではありません。しかし、博覧強記の奇才、その知識を組み立て、独自の視点から常識・既存の枠組みを打ち破る、知る人ぞ知る“築地の怪人”、そんな存在は彼しかいないではありませんか……。
「古事記」の語り部は自閉症の子供、宮本武蔵は真言密教の行者だった、アメリカの金融政策は江戸幕府に倣ったもの等々、次々と日本史の定説を大胆不敵に引っくり返す本書の手際を、どうぞとくとご覧ください!

2003年11月刊より

2003/11/20

蘊蓄倉庫

「推薦不要。賢者必読。」

 オビにも謳っているこの文句は、作家・京極夏彦さんが本書に寄せてくれたものです。
 魑魅魍魎の飛びかう世界を独特の妖艶なるタッチで描き続ける、本年度、第16回山本周五郎賞を受賞した京極夏彦さんについては、改めて語る必要もないでしょう。
 実は、この京極さんと本書の著者、明石散人氏とは非常に親しい関係にあるのです。
 京極さんの代表作といってもいい、『姑獲鳥の夏』から『陰摩羅鬼の瑕』に至る一連のシリーズがあります。古書店主で憑物落としの“京極堂”こと中禅寺秋彦が探偵役として活躍する人気作品です。この中にも、明石散人氏をモデルとしたとおぼしき人物が登場しているのです。京極堂が唯一師と仰ぐ人物、“築地一のいい男”「明石先生」です。
 作中、京極堂は「この世のことであの人に尋いて解らぬことはないのだ」「どこに何が記してあって、誰が何を知っているかを悉く識っている人」とまで評しています。
 知る人ぞ知る“築地の奇才”が大胆不敵に定説を引っくり返す、その手際をご覧あれ!

掲載:2003年11月25日

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