カイジュウノナハナゼガギグゲゴナノカ
怪獣の名はなぜガギグゲゴなのか


黒川伊保子

ゴジラ、ガメラ、キングギドラ……潜在脳に語りかける「音」の正体とは。脳科学、言語学、物理学を駆使した、まったく新しいことば理論。

ゴジラ、ガメラ、ガンダム等、男の子が好きなものの名前にはなぜ濁音が含まれるのか。カローラ、カマロ、セドリック等、売れる自動車にC音が多いのはなぜか。キツネがタヌキよりズルそうなのはなぜか。すべての鍵は、脳に潜在的に語りかける「音の力」にあった! 脳科学、物理学、言語学を縦横無尽に駆使して「ことばの音」のサブリミナル効果を明らかにする、まったく新しいことば理論。

発行形態 : 新潮新書
判型 : 新潮新書
頁数 : 206ページ
ISBN : 978-4-10-610078-9
C-CODE : 0211
整理番号 : 78
ジャンル : 語学・教育
言語学
発売日 : 2004/07/20

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黒川伊保子
クロカワ・イホコ

1959(昭和34)年、長野県生れ。奈良女子大学理学部物理学科卒。株式会社感性リサーチ(http://www.kansei-research.com/)代表取締役。メーカーでAI研究に携わったのち、ことばの感性の研究を始める。気持ちよいと感じることばに男女の違いがあることを発見、独自のマーケティング論を拓く。著書に、『怪獣の名はなぜガギグゲゴなのか』『感じることば』『恋するコンピュータ』など。

序 章 ブランドをつくるマントラ
日立のマントラ
商品名の音
音のサブリミナル
第1章 ことばの音
おっぱいの音
母を呼ぶ音
MとPの快感
音と人間の生理
気持ち良いことばは語り継がれる
この世の始まりの魔法
文字でも聴覚野が刺激される
名前は呪である
ことばの本質
文字のイメージ
第2章 サブリミナル・インプレッションの力
ものの音と脳
音の共鳴体としての身体
脳に響く音
「ことばの音」の定義
「右脳で聴く」ということ
潜在脳のイメージ
サブリミナル・インプレッションとクオリア
「マニフェスト」の甘さ
第3章 鍵は擬音・擬態語
言語学から脳へ
脳科学から言語へ
感性工学から言語へ
マーケティング論の視点
九千年のタイムトラベル/インド・ヨーロッパ祖語からの発見
「培」「倍」「by」
肉体の悦び/発音の生理構造からの発見
粘りのある「バビブベボ」
カラカラとサラサラ
すべりのいい「S」
かたい「K」
とろみのある「T」
なぜキツネはズルイのか
第4章 音のクオリア
日本語の音と文字
濁音の見事さ
母音語の奇跡
辛口のキレを持つ「K」
Cの存在理由
確かな手ごたえの「T」
光と風のモニュメント「S」
未来への光「H」
ベッドルームの音「N」
満ち足りた女の「M」
哲学の響き「R」
男たちを興奮させる濁音
吐き出すブレイクスルー系
母音は世界観を作る
アイウエオのサブリミナル・インプレッション
エントロピー増大関数としての「Y」「W」
第5章 ブランドマントラになった商品名たち
未来に向かって走るブランド
トマトジュースが甘い理由
少女たちの救世主
男の子が走り出す音
牛丼と豚丼
化粧品ブランドの棲み分けマップ
終 章 日本人は言葉の天才
世界が二つの言語に分かれた日
溶け合うことば、威嚇し合うことば
日本語は母音語
日本人の絶対語感
おわりに




女の子はサシスセソが好き

 少女がメイン・ターゲットのファンシー・グッズの業界にはひとつの法則があるのだそうです。「成功した企業名は皆S音で始まる」という法則です。確かに、サンリオ、サカモト、サンスター、サンライクといずれもS音で始まっています。ちなみにこれらの会社は男の子相手には苦戦しがちなのだとか。なぜそんなことになるのか? 鍵は「音」が「脳」に潜在的に与える力にありました。詳しい種明かしは『怪獣の名はなぜガギグゲゴなのか』に書かれています。

掲載:2004年8月25日
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