はじめに
第1章 これぞタブロイド魂!――王室潜入ルポと殺人者「名指し」報道
謎の召使い
空前の潜入ルポ
暴かれた女王の私生活
独立調査委員会
年間特ダネ大賞
ローレンス殺人事件
人種差別
タブロイド立ち上がる
調査委員会発足
全面謝罪したロンドン警視庁
第2章 ダイアナは永遠に
愛の盗聴テープ
暴露の連鎖
覗き見写真
大いなる代償
ダイアナの死とパパラッチ
ジャーナリズムとプライバシー
名探偵登場
直筆の手紙
第3章 「ベッカム様」の作られ方
顔面のけがはサンの特ダネ
誘拐未遂事件
実は冗談だった
壮絶なる不倫報道
札束狙いだった不倫相手
第4章 奇人変人大集合――タブロイド小史
新聞王兄弟
ファシズムに狂った弟
セシル・キング
ミラーVSエクスプレス
マードック登場
フォークランド紛争
怪人マクスウェル
謎の死
第5章 ブレアとマードックのアブナイ関係
マードック帝国と手を結んだブレア首相
「サン」の全面支持表明
危うい蜜月
不思議な関係
第6章 権力を握ったタブロイド記者――アレスター・キャンベル物語
ポルノ小説で文章修業
ダウニング街十番地への道
「ゴミ」と「哀れ」
失態
マラソンランナー
BBCと大喧嘩
さらばダウニング街十番地
苦い勝利
第7章 プロパガンダと大誤報――イラク戦争とタブロイド
「ページ・スリー」がイラクへ飛んだ
キャンペーンを連発
サンの結論
ミラー、起死回生の特ダネ
大論争
敗北からの叫び
あとがき
筆者厳選・これが英国の新聞だ!
ベッカム不倫報道の裏側
英国タブロイドはしばしば「ネタの買い取り」をやります。独占取材ネタは「特ダネ」として世間を賑わし、新聞の売上を伸ばし、ネタ元に巨額の金をもたらします。扱い方も巧みで、最初はじらしてネタを小出しにしつつ、興味がピークに達したところで「当事者の告白」を登場させたりします。ジャーナリズムと言えるかどうかは疑問ですが、とにかくこれが英国タブロイドの流儀のようです。
ちなみにベッカムの不倫相手がスキャンダルと引き換えに手にした金は総額八十五万ポンド。日本円でおよそ一億七千万円ほどと見られています。不倫報道の背後で働いていた力学をもっと知りたい方は、本書をご一読ください。
掲載:2004年12月24日