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本気で言いたいことがある

さだまさし/著

836円(税込)

発売日:2006/04/20

  • 新書
  • 電子書籍あり

美しい「日本」を取り戻すために。

僕はこの国を心から愛している。でも、自分が好きな「日本」という国は、もしかしたら存在しない幻の国なのかもしれない――。家族、子育て、礼儀作法、コミュニケーション、戦争、平和、義、人情……。三十年以上にわたり、全国を隈無く旅して来た著者だからこそ見える、どこかおかしいこの国の今。時に辛辣に、時にユーモアを交えつつ、しかしあくまで真摯に語り尽くした、日本と日本人への処方箋。

目次
はじめに――炭坑のカナリア
第一部 生命の行方
第一章 「生命」は誰のものか?
人間は生き返ると信じている子供たち
第二章 家族が壊れたのはなぜか?
「家庭生活」という文化の喪失
「家族」という考え方の変化
「給料の銀行振り込み」という第二の革命
第三章 子育ては国育て
第二、第三の朱鷺を出してはいけない
頑固ジジイがいなくなった
基本は「褒め育て」
「善」の次に教えるべきは
第二部 心の在処
第四章 神さまは本当にいますか? と聞かれたら
家庭内宗教バトルロイヤル
人知を超えたものは存在する
六時間で六曲作った夜
第五章 教育とは何だろう?
さだまさし訳「大化の改新」
春の歩みはお母さんの足
四畳半「缶ピース」伝説
先生の金メダル
雑学と教養は全然違うもの
私的教育改革論――たとえば、十七歳で成人にしたらどうか
第三部 情の構造
第六章 「惜しまない」から始めよう
すべてのステージは、一回しかない
エネルギーはお弁当と同じ
人は間違う生き物だから
使えば増える「勇気」と「元気」
釈迦の弟子、または歌う置き薬屋
第七章 コミュニケーション不全への処方箋
挨拶ができるのは偉いのか?
「叱られる」より「叱る」方がつらい
顔色をうかがう言葉たち
話し上手は聞き上手
軽々しく「性」に触れすぎた
第四部 義の崩壊
第八章 二束三文の正義
本当に必要なことは何か?
グレーゾーンという知恵
三方一両損の思想
日本人によく似た西洋人
第九章 想像力はどこへ行った?
感謝をなくした日本人
人肌の温泉に慣らされた
正論が通じなければどうするか
パフォーマンスとしての靖国参拝はそんなに大事だろうか
本当の国際人とは
第十章 徴兵を許すのは誰か?
あなたの不安は何ですか?
自衛隊海外派兵の先にあるもの
地球は子孫からの借り物
平和への門番でありたい
第五部 時間の秘密
第十一章 未来はどこへ続くか?
加山さんがいたから
「音が苦」から「音楽」へ
百八時間眠らなかった
阿弥陀仏とはそも方便なり
さだ式、悩み解決法
朝八時から翌朝四時まで
ひょんなことから「グレープ」誕生
紆余曲折の音楽人生
四十五歳になったとき
もしも昔に戻れるならば

書誌情報

読み仮名 ホンキデイイタイコトガアル
シリーズ名 新潮新書
発行形態 新書、電子書籍
判型 新潮新書
頁数 224ページ
ISBN 978-4-10-610161-8
C-CODE 0236
整理番号 161
ジャンル エッセー・随筆、ノンフィクション、ビジネス・経済
定価 836円
電子書籍 価格 660円
電子書籍 配信開始日 2012/08/31

蘊蓄倉庫

「関白宣言」と邪馬台国

 さだまさし、といえば、まず思い浮かぶのが「関白宣言」。色々と物議をかもした歌ですが、この歌は、実はあることを念頭に置きながら作った、というのは余り知られていない事実です。事情を知ると、「なるほど」と思うと同時に、別の歌と思えるほどに歌詞の意味合いが違って聞こえてきます。それは、『まぼろしの邪馬台国』の著者である故・宮崎康平さんと密接な関係があるのですが……。この二点がどう繋がるのかは、本書を読んでご確認下さい。

掲載:2006年4月25日

著者プロフィール

さだまさし

サダ・マサシ

1952(昭和27)年長崎県生れ。1973年フォークデュオ「グレープ」としてデビューし、「精霊流し」「無縁坂」などのヒット曲を生み出す。1976年にソロとなった後も、「雨やどり」「親父の一番長い日」「道化師のソネット」「北の国から」など多くの大ヒットを生む。また、コンサートの数はソロ活動開始以降で4100回を超える。2001(平成13)年『精霊流し』で小説家としての活動を開始する。他の著作に『本気で言いたいことがある』『解夏』『眉山』『アントキノイノチ』『かすてぃら 僕と親父の一番長い日』『風に立つライオン』『ラストレター』などがある。

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