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多くの謎を秘めた日本の聖地を読み解く。

伊勢発見

立松和平/著

756円(税込)

本の仕様

発売日:2006/11/17

読み仮名 イセハッケン
シリーズ名 新潮新書
発行形態 新書、電子書籍
判型 新潮新書
頁数 220ページ
ISBN 978-4-10-610189-2
C-CODE 0221
整理番号 189
ジャンル 宗教、日本史
定価 756円
電子書籍 価格 648円
電子書籍 配信開始日 2011/12/28

千七百年を経てなんら変らぬ風景がここにはある――。古来、日本人は伊勢へ伊勢へと向かった。しかし、この日本の聖地はよく知られているようで、実は多くの謎が秘められている。神宮の由来とは。二十年に一度の式年遷宮とは。「おかげ参り」とは。熊野との関係とは。……著者は繰り返し神宮に詣で、周辺の町を歩き、さらには熊野古道に足を伸ばし、伊勢の秘密をスリリングに次々と解き明かしていく。

著者プロフィール

立松和平 タテマツ・ワヘイ

(1947-2010)栃木県生れ。早稲田大学政治経済学部卒。在学中に「自転車」で早稲田文学新人賞。卒業後、種々の職業を経験、故郷に戻って宇都宮市役所に勤務した。1980(昭和55)年「遠雷」で野間文芸新人賞、1993(平成5)年『卵洗い』で坪田譲治文学賞、1997年『毒─風聞・田中正造─』で毎日出版文化賞、2002年歌舞伎座上演「道元の月」台本で大谷竹次郎賞、『道元禅師』で2007年泉鏡花文学賞、2008年親鸞賞を受賞。

目次

まえがき――神宮の朝
第一部 伊勢へ伊勢へと
第一章 伊勢参宮
御師――旅のプロデューサー
講――信仰と旅への情熱
道中日記――天保十二年の大旅行
ええじゃないか――銭は一銭も持たず
第二章 神宮由来
倭姫命の巡行――光まばゆい理想の国へ
神嘗祭――限りのない感謝の心
斎王――神につかえた皇女たち
女たちの力――皇女から尼僧へ
再生――今を生きてこそ
第二部 熊野古道をゆく
第一章 熊野詣
ツヅラト峠――暗い山中から眺める海
御幸――天皇・皇族が没落していく不安の時代
越後から――鈴木牧之の吟行記
第二章 石の道
徐福伝説――不老不死の仙薬を求めて
石畳――先人の生活の知恵
花の窟――古代人の精神と我々の精神を結ぶ
第三章 伝説
小栗判官――冥界とこの世を往来する
別当――修験者たちの頭目
弁慶――山中の無法者から英雄へ
第四章 死と生
苦行――那智千日行と補陀落渡海
立願――現世でも来世でも
第三部 伊勢ふたたび
第一章 古市
大遊廓――壮麗な妓楼や芝居小屋が
油屋騒動――端午の節句の夜に
第二章 式年遷宮
御用材――いつまでも神宮備林に頼ってはいられない
神宮神田――イセヒカリの誕生
祓いの思想――神の住居から調度品まで
第三章 文芸の地
人麻呂三首――大和にとどまりながら
西行――源平合戦の最中に
荒木田守武――元旦や神代のことも思はるる
芭蕉三句――西行の跡を慕って
第四章 原郷
清浄――霧の彼方へと手を伸ばす旅
天孫降臨――神話はなにを物語っているのか
サルタヒコの謎――太陽神であるとしたら
聖地――神宮が鎮座する以前から
あとがき

主要参考文献

まとめテーマでくくる 本選びのヒント

蘊蓄倉庫

「伊勢屋」の由来

 伊勢には「御師(おんし)」と呼ばれる人たちがいました。本来は祈祷師です。ただ、祈祷を托している檀家が伊勢参りに来れば、神宮参拝の案内をしたり、宿泊の面倒をみたりしました。団体旅行のプロデュースもしていたわけです。年末になると、御師は各地の檀家の家に手代をやり、お札をくばります(檀家は相応の御礼をする)。手代は「お伊勢さん」と呼ばれ、とても大切にされました。彼らは民家のほか、「伊勢屋」と呼ばれる専用宿泊施設にも泊まっています。今日も全国に残る伊勢屋の屋号はその名残なのです。

掲載:2006年11月24日

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