はじめに
第一章 サウジアラビア王家と御用商人たち
「サウド家」の「アラビア」/「砂漠の豹」イブン・サウドの国盗り物語/王妃26人、王子36人/門前町ジェッダの商人たち/ゼネコン御用商人ビンラディン/豪商が生まれた三つの時期/サウド家と豪商の「棲み分け」/財務諸表は誰のため?/日本企業との商談風景
第二章 世界一多忙なドバイのCEO
世界地図の形をしたリゾート/真珠採りと海賊稼業/マクトゥーム家の四兄弟/サラブレッドの大馬主/「ハコモノ行政」が大成功!/他人の財布を二度開かせる/ユニクロを退けた資金力/「湾岸一のクールなセレブ」ムハンマド首長/時には思わぬ横やりも……/成功の秘密は次男坊の気軽さ?
第三章 王族投資家アルワリード王子
フォーブス誌お墨付きの大富豪/サウジ初代国王直系の孫/母方の祖父は初代レバノン首相/王道を踏み外した父タラール殿下/最初の事業は失敗/「王族とのコネ」を武器に/投資事業への転身/白馬の騎士としてシティバンクを救済/キングダム・ホールディングの全貌/リヤドの豪邸、いわく付きのヨット/国益に目覚める/国王との連携プレー
第四章 踊る湾岸マネー――アブダビ、カタル、クウェイト
脚光を浴びるオイル・マネー/UAE、カタルの本当の一人当たりGDP/「誰もが金持ち」の湾岸産油国/石油と王制はいつまで続く?/「文化」の輸入にカネを使うアブダビ/カタルの売りは「メディアと教育」/海外に流れる余剰オイル・マネー/「国富ファンド」という怪物の出現/運用が積極的に
第五章 ムハンマドの末裔、ヨルダン・ハシミテ王家
大国に囲まれた貧乏国/アラブ世界最高の名門/アラビアのロレンスと共に/したたかだったフセイン前国王/アブダッラー現国王は英国人とのハーフ/現代のシンデレラ、ラニア王妃/同情するならカネをくれ!/メイド・イン・ヨルダン・バイ・イスラエル/流れ込む湾岸のオイル・マネー
第六章 アラブの政商
商売を奨励したコーラン/利息の禁止/昔ミリオネア、今ビリオネア/金持ちは深く静かに潜行/アラブの政商のルーツ/「武器商人」と「御用商人」/王族自らが武器取引に関与/お蔵入りした疑惑/サウジを巡って英仏が一騎打ち/英陸軍士官学校に集う王族子弟たち/現代アラブの政商は為政者自身
あとがき