はじめに
第一章 ハリウッドのダヴィデ王――一九九〇年代
「ミスター・ハリウッド」の異名をとる男/『ダブル・ファンタジー』誕生秘話/レノンとの最後の会話/触れたものはすべて黄金になる/メールマンから始める/ゲフェンの哲学/ファンドレイジングの天才/ハリウッドに憧れた、もうひとりの少年/大統領の友人/ハリウッドの巨大な影響力
第二章 黎明期、「ハンサムな巨人」の登場――一九二〇~五〇年代
最初の国策映画/かくして「夢の工場」に/元祖カリスマ政治家/ルーズベルトの演技力/スターが政治に目覚める/リベラリズムの萌芽
第三章 ニューフロンティア――一九六〇年代
セックスアピール/注目を浴びる若き大統領/テレビ映りが勝敗を決める/悲劇の連鎖/「ハリウッドの帝王」/「ガルガンチュア」ジョンソン/CMがもたらした絶大なる効果/ジョンソンの特別顧問/スターの反戦活動/「伝説」の継承
第四章 権力と反戦――一九七〇年代
友情というキッシンジャーの武器/メディアに嫌われたニクソン/ロバート・レッドフォードの真実/ハリウッドに愛された政治家/カーターとワッサーマン/ジェーン現象
第五章 三人の象徴的な人物像――一九八〇~九〇年代
ハリウッドの右派勢力/赤狩り審問の熱弁をふるう/俳優出身大統領の誕生/メディアを味方に/「理想の指導者」イーストウッド/共和党のコナン/シュワルツェネッガーの可能性/草の根運動は「インターネットと握手」
第六章 セックスアピールは口ほどにものを言う――現在から未来へ
トップスターの条件/トークショーのカリスマ、オプラ・ウィンフリー/「オバマ・ブーム」の秘密/「ビルは嘘つきだ!」/ヒラリーの試練/仕掛けられた映画のように
あとがき
主要参考文献
オバマもヒラリーも、裏にはハリウッドの仕掛け人が……
民主党の大統領候補に決まったバラク・オバマ、彼のファッションがいつも同じスタイルであることにお気づきでしたでしょうか。ブルーやグレーのスーツに白いシャツのオーソドックスな装い。それにこれも必ず決まってシャツの腕を捲り上げている――。実はこれは、とあるハリウッドの大物プロデューサーらによる計算された演出効果でした。スリムで精悍なオバマの容姿を生かし、若さや安心感、そしてセクシーさをアピールしての服装だったのです。この演出したプロデューサーこそ、トム・クルーズを大スターに仕立てジョン・レノンに復活を遂げさせ、ワシントンにも顔の利く伝説の人物でした……。
さて一方のヒラリー・クリントンですが、彼女は対照的に毎回TPOに応じて、大きな柄のカラフルな服、時にはヒールの高い靴を履き、センスのよさを印象付けていました。実はこちらも戦術を練る、あるハリウッドの重鎮がいました。映画『プラダを着た悪魔』のモデルともなったファッション誌のカリスマ編集長です。
掲載:2008年07月25日