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「文系・大卒・30歳以上」がクビになる―大失業時代を生き抜く発想法―


深田和範

この先3年、何が起きるか。どう備えるか。

派遣切りの次に来るのは、かつてのエリート正社員たち、すなわち「文系・大卒・30歳以上」のホワイトカラーの大リストラである。低成長が続き、就業者総数が減り続けてきたここ十年でも、ホワイトカラーは「本当は必要のない仕事」を作って水ぶくれをし続けてきたからだ。「数年以内にホワイトカラー一〇〇万人がクビになる」大失業時代に何が起きるのか。そしてどう備えるべきなのか。生き残りの処方箋を提示する。

発行形態 : 新潮新書
判型 : 新潮新書
頁数 : 191ページ
ISBN : 978-4-10-610332-2
C-CODE : 0233
整理番号 : 332
ジャンル : 産業
労働
発売日 : 2009/10/16

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深田和範
フカダ・カズノリ

1962年生まれ。一橋大学社会学部卒。シンクタンク研究員、東証一部上場企業の人事部長などを経て、現在は大手コンサルティング会社に勤務。組織再編や人事制度改革に関するコンサルティングに従事するかたわら、社会保障に関する調査研究や講演、執筆活動なども行う。

まえがき
第1章 これからのリストラ対象はホワイトカラーである
派遣切りは序章にすぎない。企業が必ず手をつける次のステップでは一〇〇万人のホワイトカラーがクビになる。
第2章 「自分だけは大丈夫」という根拠のない思い込み
そのうち持ち直す? 大企業だから大丈夫? 自分には能力がある?
状況を客観的に認識し、根拠のない楽観的な思い込みを捨てよ。
第3章 「がん細胞」となったホワイトカラー
人事制度の見直し、経営計画の策定、コンプライアンスの整備……。
ホワイトカラーの「自己満足」のための仕事が増殖し、会社を蝕んでいる。
第4章 人事部長M氏の見た光景
ある日、リストラの責任者になった大手電機メーカーの人事部長。
彼が見た地獄とその先の光とは――。小説仕立てのシミュレーション。
第5章 真っ先に切られるのはどういうタイプか
文系・大卒・三〇歳以上。これからは「幹部候補生」こそが危ない。
過去に例のないリストラで社会が負のスパイラルに陥る可能性も。
第6章 大量失業時代にどう対応するか
いざ「その時」が来てからでは遅い。「その時」は遠からずやってくる。
今のうちに考えておくこと、覚悟しておくべきこと。
第7章 ホワイトカラー大量失業時代を乗り越えて
失業=失敗ではない。これは日本経済が変わっていくための未来へのステップである。そう考えられる者こそが生き残る。
あとがき
主要参考文献






ホワイトカラーの水ぶくれ

 2008年時点で、日本の就業者総数は6385万人。このうち、いわゆる「ホワイトカラー」は2414万人おり、就業者総数に対するホワイトカラーの比率は37.8%になります。10年前の1998年を見ると、就業者総数6514万に対し、ホワイトカラーは2356万人。ホワイトカラー比率は36.2%です。なんと、この10年で就業者総数が130万人も減っているのに、ホワイトカラーは逆に60万人も増えているのです。この数字からだけでも、「派遣切り」も済ませてしまった企業が次に贅肉を絞るとしたら、給料が高い余剰中高年社員、すなわち「文系・大卒・30歳以上」がターゲットになるのが当然であることがわかります。
掲載:2009年10月23日
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