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君たちは何者か? 一体、何をしているのか? 目的は何だ――。渋谷に生息する、「謎の部族」をフィールドワーク。

ギャルとギャル男の文化人類学

荒井悠介/著

778円(税込)

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発売日:2009/10/16

読み仮名 ギャルトギャルオノブンカジンルイガク
シリーズ名 新潮新書
発行形態 新書、電子書籍
判型 新潮新書
頁数 223ページ
ISBN 978-4-10-610334-6
C-CODE 0239
整理番号 334
ジャンル 文化人類学・民俗学
定価 778円
電子書籍 価格 648円
電子書籍 配信開始日 2012/05/25

真っ黒な肌、奇抜なメイクにド派手なファッション。ストリートにたむろし、クラブでパーティー――。日本を席巻し始めたギャル文化の象徴「イベサー」を、かつて集団のトップを務めた男がフィールドワーク。数百人のギャルの肉声から、現代の「未開の部族」の内面に迫る。「やっぱり礼儀と学歴は大事」「いかに早く遊んで落ち着くか」など、その奔放なセックス観から意外に保守的な未来像まで、彼らの素顔を大解剖。

著者プロフィール

荒井悠介 アライ・ユウスケ

1982(昭和57)年東京都生まれ。大学入学後、イベサー「ive.」に参加。同代表就任後の2003年、渋谷サークル界のトップに。慶應義塾大学大学院に進学、『ギャルとギャル男の文化人類学』のベースとなる修士論文を執筆。現在は同大学SFC研究所上席所員(訪問)、ギャルの憧れの学校「BLEA」講師。

目次

はじめに
「センター街」デビュー/都会の不良ってわからない/一枚の写真がきっかけだった/都会へのコンプレックス/フルタンゼミ長・月三十万円/ビニール袋は耳から提げる/武勇伝を持ちたくて/ストリートが社会勉強の場
第一章 インカレ発チーマー経由イベサー行――イベサーの起源
イベサーが特別なわけではない/「傾奇者」から「チーマー」まで/「インカレ」の歴史/インカレとディスコ・ブーム/チーマーの台頭/ディスコとクラブ/チームからイベサーへ/高校生のサークル化/ギャルかギャルでないか、それが問題だ!/イベサーのピーク/ブームの収束/「スーパーフリー事件」の影響/「スーフリ」はイベサーじゃない!/イベサーの変化と「ギャルサー」の誕生/現在の「イベサー」
第二章 ギャルは結構忙しい――イベサーの組織と活動
【I イベサーの組織】
私たち「サー人」と申します。/東京と地方のイベサー/やっぱり学歴は大事/幹部とパー券要員/ビジネスと友人の中間/サークルの切れ目が縁の切れ目/「ケツモチ」とは何か/イベサーのキャッシュ・フロー/警察よりケツモチ/イベサーに近づく「怪しい大人たち」/現役メンバーを「労働力」とするOBやOG/「イタイOB」を演じて調査
【II イベサーの活動】
イベサーの年間スケジュール/単独イベと合同イベ/最大のイベント、引退式/イベント運営のためのシゴトと役割/イベントと納金/合同イベのシゴト/ギャルとギャル男を欺く、大人たち/サー人の地方遠征
【III 加入と勧誘、そしてナゴミ】
サークル加入は見た目が九割/みんな、気づいたらサー人になっていた/「ナゴミ」と「ミーツ」/ナゴミはイベサーの生命線/ナゴミの効果/ナゴミはつらいよ/ヤンキーよりも緩いルール/「ダルイ」「ウザイ」を乗り越えて
【IV サー人の礼儀と外交】
サークル界も礼儀作法からはじまる/サー人の外交/義理と人情のサークル界/センター街の縄張り
第三章 ツヨメでチャラくてオラオラで――サー人の価値観
【I 逸脱とギャップ】
ツヨメ/ヤケとオワッツ/チャライ/オラオラ/パなくオラオラな人とは?/「昔は俺たちヤバかったんだ」/なぜサー人は、さっさと落ち着いていくのか/ギャップ戦略
【II サー人のファッション】
目立ってなんぼの世界/ファッション雑誌なんかいらない!/ギャルとは生き方の問題である
【III サー人の恋愛とセックス】
「テツは熱いうちにウテ」/「七・五ポイントゲットだぜ!」/イベサーも草食化?/幹部クラスの恋愛・セックス観/女性サー人のタイプ/「裏チャラ」という上級テクニック/付き合うならサー人以外
【IV 危ないクスリとサー人】
クスリとイベサー/イベサーがきっかけ?/「人生を棒に振りたくない」/マリファナならOKか?/キャラを作って本音を隠す
【V パラパラ】
ジュリアナの遺伝子/絶滅寸前のパラパラ
第四章 ギャルだって成り上がりたい!――サー人とキャリア
イベサーの「シゴト」は将来に役立つのか/社会人デビューはマジでみっともない/「オラオラ」は将来のリスクヘッジか?/サー人のアルバイト事情/キャバ嬢ダントツ、ホストは不人気/サー人の夢/サー人たちの進路/イベサーから「成り上がった」面々/サー人の明と暗/成り上がりたい!
第五章 ストリートが学びの場――サー人たちの視線と課題
もうひとつの学校/サー人の理想像/ただ「逃避」しているわけではない/彼らの社会観に問題はないか/「それも個性だから」と突き放す/煽られる若者たち/無知がリスクを生んでいる
おわりに
主要参考文献

担当編集者のひとこと

本邦初のギャル文化論

 ギャルが日本の文化を席捲しつつある――。
 まさか、と思われる方も多いでしょうが、どうやら本当のようです。
「SHIBUYA 109」や東京ガールズコレクション、木下優樹菜や益若つばさといったタレント、ギャル系ファッション誌「小悪魔ageha」……、これらすべて「ギャル文化」を象徴するものばかりです。その経済的効果も大いに期待されていますし、最近になって農業をするギャルまで注目され始めています。
 ならば、その「ギャル」とは一体何者なのでしょうか?
 そのような大人たちの問いにこたえるべく刊行されたのが、本書です。いわば本邦初のギャル文化論であります。
 著者は元ギャル男で、かつて、ギャルの集団である「イベサー(「イベントサークル」の略。詳細は本書にて)」のトップを務めた、いわば渋谷で天下を獲った男です。そのときの経験と人脈を活かして、数百人のギャルたちに取材し彼らの肉声を拾い、文化人類学的手法をもって彼らの生態に迫りました。
 彼らギャルとは何者で、何を考え、どのような価値観のもと行動しているのか――。その奔放なセックス観から意外と保守的な未来像まで、ギャルたちの素顔と内面に迫った力作です。ぜひご一読のほどを。

2009/10/23

蘊蓄倉庫

ギャルの学校

 渋谷にはギャル率95%の学校があります。その名は「BLEA」。女子高等部、専門部、大学部があり、そこではファッションや美容などの専門教育を受けることができるのだそうです。すでにギャルたちの憧れの学校として彼らの間では有名で、多くの人気モデルやカリスマ・ショップ店員を輩出しています。ちなみにそこで講師として教壇に立っているのが、本書の著者であります。
掲載:2009年10月23日

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