ホーム > 書籍詳細:難治がんと闘う―大阪府立成人病センターの五十年―

胃がんに挑む、膵臓がんに克つ、肺がんとの闘い、白血病を治す……。専門医にとことん聞いた「がん治療」のすべて。

難治がんと闘う―大阪府立成人病センターの五十年―

足立倫行/著

799円(税込)

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発売日:2010/08/12

読み仮名 ナンチガントタタカウオオサカフリツセイジンビョウセンターノゴジュウネン
シリーズ名 新潮新書
発行形態 新書、電子書籍
判型 新潮新書
頁数 254ページ
ISBN 978-4-10-610380-3
C-CODE 0247
整理番号 380
ジャンル 家庭医学・健康
定価 799円
電子書籍 価格 648円
電子書籍 配信開始日 2011/02/25

最善で最新の「がん治療」とは何か? 医療技術が日々進歩する一方で、氾濫する情報にどう向き合うべきなのか? 半世紀にわたって国内トップクラスの水準を誇り、最先端の研究と、徹底的ながん治療を行ってきた大阪府立成人病センター。その第一線の名医たち9名が、がんの種別ごとにわかりやすく解き明かす、がん治療の正しい情報と医療の最前線。がん患者もがんになっていない人も必読の一冊。

著者プロフィール

足立倫行 アダチ・ノリユキ

1948(昭和23)年鳥取県境港市生まれ。早稲田大学政経学部中退。ノンフィクション作家。デビュー作の『人、旅に暮らす』以来、同時代人の生きる意味を探索している。主著に『北里大学病院24時』『日本海のイカ』『森林ニッポン』『妖怪と歩く―ドキュメント・水木しげる―』などがある。

目次

まえがき
第一章 がんと闘うために 津熊秀明医師に聞く
がん患者はいったい何人いるのか? 罹患率、生存率、死亡率の現状は? 画期的な「地域がん登録」から明かされる、がん患者の実態
第二章 胃がんに挑む 飯石浩康医師に聞く
「国民病」の胃がんはどこまで治るのか? 胃、食道など消化器系がんに早期診断と内視鏡治療で立ち向かう専門医が、罹患と死亡をくい止める
第三章 膵臓がんに克つ 石川治医師に聞く
最大の難治がんを治すには? 早期発見や治療が非常に難しい膵臓がんに、最新医療の第一線に立つ専門医が、独自の集学的治療をもって挑む
第四章 肺がんとの闘い 兒玉憲医師に聞く
なぜ肺がんは、日本人の死亡率最大のがんとなったのか? 「早く見つけて上手に治す」という専門医が、難治がんに罹った患者をこうして救う
第五章 白血病を治す 正岡徹医師に聞く
血液のがんにもし罹ったら? 「不治の病」だった白血病はどこまで治せるのか? 化学療法や造血幹細胞移植をもって、完治を目指す専門医が切り開く先進的医療
第六章 女性とがん 上浦祥司医師に聞く
20歳代、30歳代で発症する人が激増している子宮頸がんとは? 子宮頸がんや卵巣がんなど、女性特有のがんに挑む専門医からの最善の予防と治療
第七章 乳がんを撲滅する 稲治英生医師に聞く
中高年の日本人女性に死亡率が高く、20人に1人が罹るという乳がんとは? 「早期発見されれば治りやすい」という専門医が説く予防と治療の最前線
第八章 がんを切らずに治す 西山謹司医師に聞く
手術を受けずに、がんをどこまで治せるのか? 注目されている放射線療法とは? 切除せずに完治させる最新医療を第一線の専門医が説く
第九章 がん細胞を究める 加藤菊也医師に聞く
がんと遺伝子の関係は? 遺伝子の解析から、最高水準の診断法や効果的な抗がん剤治療法を開発し、「個別化医療」を目指す専門医が究める先進医療
あとがき――成人病センターの未来
がん患者のために「がん医療日本一」を目指して……総長が説き明かす医療の明日

施設情報

担当編集者のひとこと

がんを知り尽くし、がんを治す名医たち

 今や日本では年間34万人以上ががんで亡くなっています。
 しかも、男性の2人に1人、女性の3人に1人ががんに罹ります。
 もはや誰でもがんに罹る可能性がある怖い時代になっています。
 大阪市東成区にある「大阪府立成人病センター」(1959年創立)は、半世紀にわたり、早くからがんの治療に特化し、最先端医療を行ってきた専門医療機関です。
 東京のがん専門機関ほどの全国的知名度はありませんが、胃がん、肺がん、白血病など「難治がん」の治療には、相当な定評がある病院なのです。
 例えば、「難治がん」の代表である膵臓がんの場合では、通常、5年生存率が平均10~20%といわれていますが、「集学的治療」(「薀蓄倉庫」参照)により、成人病センターでは5年生存率50%という世界的な実績を挙げています。
 本書では、この医療機関の専門医9名に、がんの部位別に、がんの基本的な情報から治療の最前線までをわかりやすく「Q&A」の形でまとめました。
 がんの早期発見方法、がん治療のメカニズムから最先端の治療法まで、また患者に対する考え方など、実際の診察室では気後れしたり、動転したりして、医師に質問しにくい部分にも触れています。
 また、女性が罹る子宮がんや乳がんの治療の最前線や、手術せずに治す放射線療法、そして、がんと遺伝などの最新研究も紹介されています。
 読むほどに、がんの知識が深まる一冊です。

2010/08/25

蘊蓄倉庫

「集学的治療」でがんを治す!

 大阪府立成人病センターのがん治療では、手術して患部を切除するか、切除しないで治すか、という選択ではなく、「集学的治療」が早くから行われています。
 外科手術、放射線治療、化学療法のそれぞれの専門医が、患者のがんの情報を共有し、研究し、相互に必要な治療を施すことによって、できるだけ早く、患者に負担をかけないようにして、がんを治す方法がよく採られています。
 特に専門医はこうした「治療デザイン」を考えて、それぞれの専門の科のテリトリーを越えて、協力し合って、がんと対峙しています。
 今でこそ、この「集学的治療」はほかの病院でも行われてきましたが、大阪府立成人病センターは早くからこの方法を実践し、高い治癒率を挙げているのが特色です。
掲載:2010年8月25日

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