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政権交代の悪夢

阿比留瑠比/著

792円(税込)

発売日:2011/04/16

  • 新書
  • 電子書籍あり

警鐘を鳴らし続けた記者が明かす――愚かすぎる政権の酷すぎる内幕。

民主党政権は政治を堕落させ、国家を壊滅の危機に陥れてしまった。なぜこんなことになったのか。「危機管理能力の欠如を示した菅政権」「“小沢はぶれない政治家”は完全な幻想である」「政策集に影響力を行使していたのは旧社会党スタッフ」「鳩山首相は反捕鯨国の首相に、『私はクジラ肉は嫌いです』と媚を売っていた」……政権交代前から警鐘を鳴らし続けてきた著者が明かす、愚かすぎる政権の酷すぎる内幕。

目次
はじめに
第1章 大いなる不安
見えていた力量不足/被害妄想を口にする幹部たち/小沢式「ディスクロージャー」/「日教組とカネ」問題/「次の内閣」の正体
第2章 隠された本質
本物の左翼/スタッフは旧社会党から/隠された争点
第3章 舞い上がり、甘え、驕り
幼すぎる政権/「兄は脱税している」/外交音痴/外国人参政権再び
第4章 宇宙人の非常識外交
小沢一郎と田中角栄の違い/夢見る鳩山首相/非常識と迷走/「非武装中立の社会主義政権です」/天皇陛下までも利用
第5章 小沢とカネ問題
藤井財務相の辞任/小沢は「ぶれない政治家」ではない/本当に秘書のためなのか/日教組の闇
第6章 ルーピーの退陣
普天間問題解決せず/本質的な間違い/石原都知事の怒り/オール無責任政権/退陣、そして菅政権に/菅直人の軽さ
第7章 究極の55年体制、完成す
田中派プラス社会党/「沖縄は独立したほうがいい」/産経新聞指名されず/仙谷長官の背後にあるもの/靖国神社の異様
第8章 軽蔑される首相
国民を絶望させた尖閣問題/思考停止の政府/sengoku38の叛乱/「暴力装置」発言の波紋/黄昏の菅内閣/臆病、うそつき、無責任
終章 焦土にて
すべてに疎い首相/もてない男/「悪魔の選択」の意義とは

書誌情報

読み仮名 セイケンコウタイノアクム
シリーズ名 新潮新書
発行形態 新書、電子書籍
判型 新潮新書
頁数 224ページ
ISBN 978-4-10-610417-6
C-CODE 0231
整理番号 417
ジャンル 政治
定価 792円
電子書籍 価格 660円
電子書籍 配信開始日 2011/10/28

蘊蓄倉庫

鳩山前首相とクジラ肉

 今となっては「あの人は今」のような存在ですが、この前の総理大臣は鳩山由紀夫さんでした。鳩山さんが目の前にいる人の機嫌を取るために、余計なことを言う、というのはもはや有名です。『政権交代の悪夢』では、そんな彼の、脱力エピソードが紹介されています。反捕鯨国の首相が訪れて来た際、鳩山前首相はこう言ったそうです。
「私は、クジラ肉は大嫌いだ」
 別に個人の嗜好に口を出すつもりはありませんが、捕鯨国である日本の首脳がわざわざこんなこと言う必要はまったくないのは言うまでもありません。
『政権交代の悪夢』は、さまざまな具体的な事例をもとに、徹底的に民主党政権を批判した一冊です。
掲載:2011年4月25日

担当編集者のひとこと

首相に剛速球を投げた記者

 4月12日に行われた菅直人首相の記者会見で、次のようなやり取りがありました(産経新聞より)。
(記者)「先ほど首相は『辞任をするのか』という時事通信記者の質問には答えなかった。現実問題として与野党協議にしても、最大の障害になっているのは首相の存在であり、後手に回った震災対応でも首相の存在自体が、国民の不安材料になっていると思う。一体、なんのためにその地位にしがみついていらっしゃるのか考えを聞かせてほしい」
(菅首相)「阿比留さんの物の考え方がそうだということと、私は客観的にそうだということは必ずしも一致しないと思っています。先ほどらい、申しあげていますように、震災が発生して、即座に自衛隊の出動をお願いし、多くの方を救済をいただきました。また、原子力事故に対しても、大変な事故でありますから、それに対してしっかりとした態勢を組んで全力をあげて取り組んできているところでありまして、私とあなたとの見方はかなり違っているとしか申しあげようがありません」
 ここで名指しされている「阿比留さん」が、『政権交代の悪夢』の著者である阿比留瑠比・産経新聞政治部官邸キャップです。この剛速球のような質問には、賛否両論あったようですが、菅首相と阿比留記者が、少なくとも巷間言われる「記者クラブと取材対象との癒着」のようなものとかけ離れた関係であるのは間違いありません。
 本の中でも、阿比留さんは極めて厳しく民主党政権を批判しています。阿比留さんは「民主党はあまりに幼く能力不足であり、政権交代はまだ早過ぎたのだ」と書いています。我が意を得たり、という方もいれば、こうした考えに異論のある方も多いかとは思います。できれば両方の方に読んでいただきたいと思っております。

2011/04/25

著者プロフィール

阿比留瑠比

アビル・ルイ

1966(昭和41)年福岡県出身。早稲田大学政経学部卒業後、産経新聞社入社。仙台総局、社会部等を経て政治部。官邸キャップ、自民党担当等を務める。2009年から二度目の官邸キャップ。著書に『決定版 民主党と日教組』『永田町取材日記 阿比留のブログ』等。

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