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これは建国以来、最大の法律問題である。【総額100兆円超! 議論の盲点を徹底検証】

原発賠償の行方

井上薫/著

734円(税込)

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発売日:2011/11/17

読み仮名 ゲンパツバイショウノユクエ
シリーズ名 新潮新書
発行形態 新書、電子書籍
判型 新潮新書
頁数 190ページ
ISBN 978-4-10-610443-5
C-CODE 0232
整理番号 443
ジャンル エネルギー
定価 734円
電子書籍 価格 648円
電子書籍 配信開始日 2012/05/11

法律も枠組みも決まったから賠償は粛々と進行する……なんて思ったら大間違い! 福島第一原発事故の賠償は、建国以来最大の法律問題であり、そう簡単に事は進まない。今後、全国民にツケが回されること必至。外国からの賠償請求額は想像もつかない。なぜこんなことになったのか。法律無視の政府と安全神話を盲信した専門家の責任を厳しく糾し、採るべき道を探る。法律家の目で論点を冷静に整理、検討した独自の論考。

著者プロフィール

井上薫 イノウエ・カオル

1954(昭和29)年東京都生まれ。東京大学理学部化学科卒、同修士課程修了。司法試験合格後、判事補を経て1996年判事任官。2006年退官し、2007年弁護士登録。著書に『司法のしゃべりすぎ』『つぶせ! 裁判員制度』『狂った裁判官』など。

目次

はしがき
第一章 日本最大の法律問題が登場した
東日本大震災の発生/百兆円でも足りない/誰が救済するのか?/法律抜きの議論が目立つ/議論の空白地帯
第二章 損害とは何か
損害の種類は/損害にはきりがない/無期限の恐れ
第三章 東京電力は「有罪」確定か
事業者の責任は大前提か/政府の賠償枠組み/政府の基本方針/法的根拠がはっきりしない/巨額な賠償を根拠なくしてよいのか?/東京電力は地震被害者でもある/議論のための基礎知識が必要
第四章 法律的検討をする
1 原賠法によれば
賠償には法律的根拠が必要である/法律的検討の必要性/原賠法とは何か/原賠法の構造/原子力損害/間接損害は入るのか?/無過失責任/仮処分事件に見る東京電力の考え方/国の責任

2 法の一般原則から考える
不法行為責任/無過失責任は例外/免責規定の位置づけ/もともとは司法問題/時間と費用がかかる/紛争審査会の設置/裁判を受ける権利

3 過失相殺について
過失相殺の考え方/巨額の交付金/アメの見返りは/原発増設決議さえも/危険を引き受ける意味/お金とリスク/地元民の決断/自ら汚染源に接近した場合/避けて通れぬ実質論/危険と自己責任/南相馬市の交付金辞退/個別事情の重要性

4 電力会社は倒産させられるか
電力会社の倒産/会社の実態から考える

5 株主代表訴訟について
株式会社の構造を考える/損害を与える自由はない/社長の裁量は広くない

6 政府の賠償枠組みの評価
賠償枠組みの概要/免責されないと考えた場合/電力会社の存続が目的/電力会社に実質的負担なし/いわれなき負担をどうするか?/いわれなき救済をどうするか?/法律は無視するのか?

7 法治主義への冒涜
国民主権原理/民意が具体化した法律/政府の枠組みの危うさ/法律を無視しつづける政府/債権放棄要請も違法/ストレステストの追加/大津事件の場合/非常時だからやむをえないのか?/国家権力暴走の恐れ/三権分立から考える/国民的監視が必要である/法律専門家の役割
第五章 賠償の実際を考える
権利が多種、錯綜/迅速さが命/司法の頼りなさ/紛争審査会は重要/付和雷同の可能性/負担割合の不明確/法的責任次第/立証責任を加味して/賠償能力を考える/紛争審査会の中間指針/和解の仲介組織/海外からの賠償請求
第六章 福島の教訓を考える
想定しなかった罪/安全神話の残したもの/必要なさまざまな分野の知見/常識に反する免責規定/法治主義の重要性
あとがき

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