まえがき
第1章 「自分らしさ」の罪
御社の先輩がダメな理由/いきなり「自分らしさ」を欲しがるな/「七・五・三」の真相/突然社会に放り出される若者の悲劇
第2章 個性が「孤性」になる悲劇
一匹狼か歯車か/サラリーマンの四大タブー/個性の弊害/成長のヒントは模倣にあり/欧米は手本になるのか/個性は「孤性」に変貌しやすい
第3章 会社の「歯車」となれ
服従の誇り/守破離に学ぶ「自分らしさ」の作法/応用力と創造力の違い/成長ステップを間違えない/知識検索力を上げるには/育つ人と育たない人/二代目社長が失敗しやすい理由/社畜のすすめ/社畜にならない息苦しさ/モンスターサラリーマンという転落/社畜時代は成長の礎/社畜度テスト
第4章 ビジネス書は「まえがき」だけ読め
「断る力」は必要か/教訓の大前提を見逃すな/成功者の言葉が届かない現実/初心者にアドリブは弾けない
第5章 この「ウソ」がサラリーマンをダメにする
「自分なりに」のウソ/「開放的で自由な職場」のウソ/「派閥は悪」のウソ/「社内の人と呑むな」のウソ/「公平な人事評価」のウソ/「一芸に秀でよ」のウソ/「成果主義」のウソ/「学歴神話崩壊」のウソ/「終身雇用崩壊」のウソ/「残業ゼロを目指せ」のウソ/「ワーク・ライフ・バランス」のウソ
第6章 「クレバーな社畜」がベストの選択
若手サラリーマンとの対話/ダメな社畜とならないために
終章 運、縁、恩
あとがき
「社畜」という言葉
そもそも「社畜」という言葉はいつ生まれたのでしょうか。評論家の佐高信氏が使ったという印象が強いですが、流通大手の社長を務め、企業小説家でもある荒井伸也氏が発案者だと言われています。
バブル真っ只中の1988年には「今年の言葉」に選ばれました。当時のサラリーマンの間で「会社に飼い慣らされるのは情けない」という気分が強まり、批判や侮辱の意味でこの言葉が流行したようです。その後バブルは崩壊し、雇用が不安定になり、会社への帰属意識が薄れるにつれ、「社畜」は死語になりつつありました。
ところが最近の若手社員たちは、この言葉をふたたび使い始めているそうです。ただ、かつての意味合いは薄れ、現状を諦めて受け入れたり、自分を慰めたりする意味で使うのだとか。「残業は多いし給料も低いけれど、所詮『社畜』だから頑張るしかない」と、こういうわけなのです。
このタイトルも、世代や職業によって受け止められ方は大きく違うでしょう。しかし、「社畜」という言葉がまだ残っているように、サラリーマンの本質は今も昔もさほど変わっていないように思います。
掲載:2011年11月25日