アマサンハツライヨ
尼さんはつらいよ


勝本華蓮

知られざるオンナの世界。渡る尼寺は鬼ばかり――。現役尼僧がその“素顔”を告白。

尼さんは、清く、正しく、美しい――なんてイメージは大昔の話。その実像は大きく掛け離れたものである。絶滅の危機に瀕している尼寺、女同士のドロドロとした人間関係、残念な修行生活、男僧に狙われる尼……。志ある尼さんは今、理想と現実のギャップに悩み、居場所を求めて彷徨っている。男尊女卑の仏教界、受難の歴史、今どき出家する女性のタイプなど、現役の尼僧が知られざる素顔に迫る。本邦初の現代尼僧論!

発行形態 : 新潮新書
判型 : 新潮新書
頁数 : 207ページ
ISBN : 978-4-10-610453-4
C-CODE : 0215
整理番号 : 453
ジャンル : 哲学・心理学・宗教・歴史
仏教
発売日 : 2012/01/16

編集者のことば
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735円(定価) [在庫なし]


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勝本華蓮
カツモト・カレン

尼僧。1955(昭和30)年大阪府生まれ。デザインの仕事に携わるが、1991年、天台宗青蓮院門跡にて得度。京都大学大学院博士課程単位取得退学。博士(文学)。専攻はパーリ仏教。東方学院講師。著書に『座標軸としての仏教学』『大乗仏教の実践 シリーズ大乗仏教3』(共著)など。

まえがき
尼さんは歩く文化遺産/私も尼寺から「出家」した/尼寺は女の終着駅/間違いだらけのイメージ
第一章 尼さんとは誰のことか――尼僧の歴史と現状
尼さんは「お坊さん」じゃない/悪条件をのんで比丘尼僧団ができた/僧団メンバーになるための受戒儀式/日本尼僧史はいばらの道/石をなげても尼さんに当たらない/名ばかり尼さんと休眠尼僧/本格派の尼僧をめざすなら/で、尼さんとは誰のことなのか?/仏教界は男女共同参画社会ではない/絶滅の危機に瀕する尼寺
第二章 お寺と縁のない家に生まれた――在家の頃
前世の因縁、かもしれない/偉くなりたい/オンナ三界に家なし、ならば一人で/デザイナー修業時代/ハワイの青空と輪廻/独立後、仏教に引き寄せられ
第三章 仏縁に導かれて出家したものの――出家と得度
「在家のお坊さん」との出会い/いろんな不可思議体験/独学で仏教の勉強を始める/会社をたたんで出家の道へ/インド仏跡参拝旅行/比叡山が私をよんでいる/ひとりで自己流の修行/得度へ
第四章 尼になるための修行――比叡山での日々
自分で頭を丸める/比叡山行院での“修行”/行院生活は体力勝負/世間の常識はお捨てなさい/修行は、お坊さんの職業訓練だった/出家後の進路
第五章 渡る尼寺は鬼ばかり――尼寺の虚像と実像
尼寺を手伝う/尼寺に「営業」は欠かせない/由緒ある尼寺に入る/「精進料理」は冷凍庫の中/籠の中の尼寺生活/行儀作法は世間以下/渡る尼寺は鬼ばかり/物言わぬは腹ふくるるわざなり/尼寺からの出家/尼寺と縁を切る/尼僧から仏教研究者へ
第六章 尼さんはつらいよ――尼僧をめぐる諸問題
家の都合で尼さんになる/ピンチのときの中継ぎ尼さん/寺庭婦人という立場/尼僧も結婚してよい/お坊さん好きで、尼さんに/イケメン坊主を誘惑する尼さん/お坊さんに狙われやすい尼さん/色眼鏡でみられる若い尼さん/師僧の奥さんは「上司」/有名寺院も楽じゃない
第七章 今どき尼さんになる人――尼僧の傾向と対策
(1)【デモシカ系さんへ。現実逃避ではムリ】
住職はお寺の中の絶対権力者/後継者難でも弟子はとらない/弟子を追い出すのは簡単/尼さんの老後は安泰じゃない/「癒されたい人」より「癒す人」が必要
(2)【ナルシカ系さんへ。アナタは伝統継承者】
本業は占い師か霊能者/密教の修法を使う尼さん/まるで陰陽師の世界/気がついたら、何となく尼僧/主婦だけど、ときどき尼さん/寺庭婦人だけど、尼さん
(3)【ヤルシカ系さんへ。道は自分で切り開け】
学問好きが高じて尼さんに/海外の僧院に飛んでいく尼さん/「ガラスの天井」どころじゃない
第八章 「ヤルシカ系尼さん」へのヒント――新・尼僧の生き方
仏教の修行とは何か/上座仏教の瞑想、大乗仏教の坐禅/修行共同体とリトリートの流行/瞑想センターを、ちょこっと体験/スリランカで「ナーモーアミタポー」/上座仏教の比丘尼僧団復興の動き/チベット仏教と比丘尼僧団/尊敬される台湾の尼さん/経済的自立と学問のすすめ
あとがき



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