まえがき
尼さんは歩く文化遺産/私も尼寺から「出家」した/尼寺は女の終着駅/間違いだらけのイメージ
第一章 尼さんとは誰のことか――尼僧の歴史と現状
尼さんは「お坊さん」じゃない/悪条件をのんで比丘尼僧団ができた/僧団メンバーになるための受戒儀式/日本尼僧史はいばらの道/石をなげても尼さんに当たらない/名ばかり尼さんと休眠尼僧/本格派の尼僧をめざすなら/で、尼さんとは誰のことなのか?/仏教界は男女共同参画社会ではない/絶滅の危機に瀕する尼寺
第二章 お寺と縁のない家に生まれた――在家の頃
前世の因縁、かもしれない/偉くなりたい/オンナ三界に家なし、ならば一人で/デザイナー修業時代/ハワイの青空と輪廻/独立後、仏教に引き寄せられ
第三章 仏縁に導かれて出家したものの――出家と得度
「在家のお坊さん」との出会い/いろんな不可思議体験/独学で仏教の勉強を始める/会社をたたんで出家の道へ/インド仏跡参拝旅行/比叡山が私をよんでいる/ひとりで自己流の修行/得度へ
第四章 尼になるための修行――比叡山での日々
自分で頭を丸める/比叡山行院での“修行”/行院生活は体力勝負/世間の常識はお捨てなさい/修行は、お坊さんの職業訓練だった/出家後の進路
第五章 渡る尼寺は鬼ばかり――尼寺の虚像と実像
尼寺を手伝う/尼寺に「営業」は欠かせない/由緒ある尼寺に入る/「精進料理」は冷凍庫の中/籠の中の尼寺生活/行儀作法は世間以下/渡る尼寺は鬼ばかり/物言わぬは腹ふくるるわざなり/尼寺からの出家/尼寺と縁を切る/尼僧から仏教研究者へ
第六章 尼さんはつらいよ――尼僧をめぐる諸問題
家の都合で尼さんになる/ピンチのときの中継ぎ尼さん/寺庭婦人という立場/尼僧も結婚してよい/お坊さん好きで、尼さんに/イケメン坊主を誘惑する尼さん/お坊さんに狙われやすい尼さん/色眼鏡でみられる若い尼さん/師僧の奥さんは「上司」/有名寺院も楽じゃない
第七章 今どき尼さんになる人――尼僧の傾向と対策
(1)【デモシカ系さんへ。現実逃避ではムリ】
住職はお寺の中の絶対権力者/後継者難でも弟子はとらない/弟子を追い出すのは簡単/尼さんの老後は安泰じゃない/「癒されたい人」より「癒す人」が必要
(2)【ナルシカ系さんへ。アナタは伝統継承者】
本業は占い師か霊能者/密教の修法を使う尼さん/まるで陰陽師の世界/気がついたら、何となく尼僧/主婦だけど、ときどき尼さん/寺庭婦人だけど、尼さん
(3)【ヤルシカ系さんへ。道は自分で切り開け】
学問好きが高じて尼さんに/海外の僧院に飛んでいく尼さん/「ガラスの天井」どころじゃない
第八章 「ヤルシカ系尼さん」へのヒント――新・尼僧の生き方
仏教の修行とは何か/上座仏教の瞑想、大乗仏教の坐禅/修行共同体とリトリートの流行/瞑想センターを、ちょこっと体験/スリランカで「ナーモーアミタポー」/上座仏教の比丘尼僧団復興の動き/チベット仏教と比丘尼僧団/尊敬される台湾の尼さん/経済的自立と学問のすすめ
あとがき