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「かなり踏み込んで手の内を見せました」添削から学ぶ32の調理法。

短歌のレシピ

俵万智/著

734円(税込)

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発売日:2013/03/15

読み仮名 タンカノレシピ
シリーズ名 新潮新書
雑誌から生まれた本 考える人から生まれた本
発行形態 新書、電子書籍
判型 新潮新書
頁数 186ページ
ISBN 978-4-10-610511-1
C-CODE 0292
整理番号 511
ジャンル 詩歌
定価 734円
電子書籍 価格 648円
電子書籍 配信開始日 2013/09/20

短歌の上達に早道や抜け道はないが、陥りやすい“落とし穴”を知っていれば、無駄な回り道はせずにすむ。そして“素材”(=伝えたい思い)の持ち味を生かすために、さまざまな“道具”を持ち、“調理法”を知っておくことが大切だ。「味覚に訴えてみよう」「理屈は引っこめよう」「季節の変わり目をとらえよう」――。現代を代表する歌人が投稿作品の添削を通して伝授する、日本語表現と人生を豊かにする三十二のレシピ!

著者プロフィール

俵万智 タワラ・マチ

1962(昭和37)年大阪府生まれ。歌人。早稲田大学第一文学部卒業。学生時代に、佐佐木幸綱氏の影響を受け、短歌を始める。1986年に角川短歌賞、1988年に現代歌人協会賞を受賞。『サラダ記念日』『プーさんの鼻』『考える短歌』など、歌集・著書多数。

目次

はじめに
第1講 味覚に訴えてみよう 擬音を生かそう
第2講 時には荒療治を試してみよう 「あの」って、どの? と言われないようにしよう
第3講 比喩の出し方に心をくだこう だめ押しの一歩手前で止めよう
第4講 枕詞をつかってみよう 同じ言葉、同種の言い回しは避けよう
第5講 序詞をつかってみよう メールを使って恋をしよう
第6講 リフレーンをつかってみよう 時には表現を薄めることも
第7講 A+Bの効果を狙おう 倒置法を活用してみよう
第8講 理屈は引っこめよう 意味の重なりに気をつけよう
第9講 読者を信頼しよう ものづくしという手法
第10講 あと半歩のさじ加減を考えよう 時にはドラマチックに
第11講 格言的なフレーズを生かすには 「ような」をとって暗喩で勝負してみよう
第12講 動詞にひと工夫してみよう 「は」と「が」で変わること
第13講 リズムをとるか助詞をとるか 動詞をさらに工夫してみよう
第14講 主役は一人にしよう 語順をよく確認して仕上げよう
第15講 「できごと+思い」という構造 旅の歌を詠んでみよう
第16講 季節の変わり目をとらえよう 歌の並べ方を考えよう

担当編集者のひとこと

おいしい短歌、あります。

 本書は、『サラダ記念日』や『チョコレート革命』など、おいしそうなタイトルの歌集を出してきた俵万智さんによる、短歌作りの指南書です。俵さんは言います。
「表現を実現するための手段は、たくさん持っていたほうがいい。伝えたい思いを料理の素材とするならば、それをどんな調理法で出すのが一番おいしいのか……。なんでも炒めて塩コショウ、というのではつまらない。素材の持ち味を生かすためには、さまざまな道具を持ち、調理法を知っておくことが大切だ。そのレシピ集が本書といってもいいだろう」
 レシピ集というだけあって、内容は具体的かつ実践的。「味覚に訴えてみよう」「『は』と『が』で変わること」「時にはドラマチックに」等々、コンパクトな新書に、なんと32の「調理法」がつめこまれています。
 担当者は、かねてから著者のファンでした。歌集はもとより、先輩ママとして、絵本関係のご著書を参考にさせていただいたり……。ただし、石垣島在住のため、通常のやりとりはメールのみで、打合せの機会もなかなかありません。
 本書が完成して、やっとお目にかかることができたのですが、「実物」は、とてもチャーミングで若々しく、やっぱりすてきな方でした。『サラダ記念日』で現代歌人協会賞を受賞されたのが、いまから25年前だということには、驚かされるばかりです。石垣の夜、俵さんといただいた八重山の食材をたっぷり使ったお料理が、素晴らしくおいしかったことは言うまでもありません。
 日本語表現と人生を豊かにするコツが満載の本書は、著者みずから「我ながら、かなり踏み込んで手の内を見せたなあというのが、まとめ終えた実感だ」という充実の一冊となりました。ぜひ、皆様の「おいしい短歌」作りのおともに!

2013/03/25

蘊蓄倉庫

「は」を「が」に変えてみる

 短歌は、そして日本語は、たった一文字でずいぶん印象が変わります。たとえば、「は」と「が」。いずれも、日本語の特徴のひとつとされる「助詞」です。文法的にいえば、『は』は係助詞で、話題としてとりたてる働きを持ち、格助詞『が』は主語を表します。問題は、文法的には「は」でも「が」でも間違いではない場合が多いこと。つまり、どちらを選ぶかは、ニュアンスの問題なのです。
 とにかく両者を入れ替えて、味わいを比べることが大切だ、と著者は言います。実際に推敲してみるのが一番ですが、投稿歌を見るかぎり、「は」を「が」に変えたほうがいい場合の方が、「が」を「は」に変えたほうがいい場合よりもずっと多いとか。がらっと変わった作例については、本書でご覧ください。
掲載:2013年3月25日

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