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【街灯は犯罪者を呼び寄せる】【監視カメラはだまされる】【防犯ブザーは鳴らせない】常識が覆る犯罪科学の最前線。

犯罪は予測できる

小宮信夫/著

756円(税込)

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発売日:2013/09/14

読み仮名 ハンザイハヨソクデキル
シリーズ名 新潮新書
発行形態 新書、電子書籍
判型 新潮新書
頁数 202ページ
ISBN 978-4-10-610537-1
C-CODE 0236
整理番号 537
ジャンル 法律
定価 756円
電子書籍 価格 648円
電子書籍 配信開始日 2014/03/21

犯罪を未然に防ぐには、いつどこで起きるか予測できればいい。それを可能にするのが「景色解読力」――注目すべきは、いかにも怪しい「不審者」ではなく、見慣れた「景色」なのだ。犯罪科学のエキスパートが最新の知見をもとに、実践的な防犯ノウハウを伝授。「街灯は犯罪者を呼び寄せる」「『いつも気をつけて』は無理な注文」「監視カメラは『だまし』に弱い」等、意表をつく指摘を通じて犯罪のメカニズムを解明する。

著者プロフィール

小宮信夫 コミヤ・ノブオ

1956(昭和31)年、東京生まれ。立正大学文学部教授。社会学博士。日本人として初めて英ケンブリッジ大学大学院犯罪学研究科を修了。法務省、国連アジア極東犯罪防止研修所を経て現職。「地域安全マップ」の考案者。警察庁委員。公式サイト「小宮信夫の犯罪学の部屋」。

小宮信夫の犯罪学の部屋 (外部リンク)

目次

はじめに
I 防犯常識のウソ
1 事件の九割は未解決
一般人も専門家も思い込みでいっぱい/日本の治安は悪化しているか/被害届は氷山の一角/見逃される殺人事件/一割に満たない検挙率/裁判員制度は儀式にすぎない/犯行現場の共通点/入りやすく見えにくい場所/被害者にならず、加害者を生まず
2 「地域安全マップ」は偽物ばかり
マップづくりはモノづくりにあらず/地域安全マップ誕生秘話/人権を侵害する不審者マップ/トラウマを悪化させる犯罪発生マップ/景色解読力と社会的な絆
3 防犯ブザーは鳴らせない
子どもはだまされてついていく/誘拐犯は児童心理のスペシャリスト/恐怖は思考より早く起こる/「はじめてのおつかい」は児童虐待
4 住民パトロールは弱点を突かれる
防犯パトロールに効果はあるか/証拠がなければ何も始められないか/ランダム・パトロールは役に立たない/ホットスポット・パトロールのススメ/顔を見られてもあきらめない/外国人窃盗団の犯行パターン/利害関係者を巻き込む
5 街灯は犯罪者を呼び寄せる
暗さは犯罪の原因か/街灯がひったくりを誘発/青色防犯灯に効果はあるか/青パトのプルキンエ効果/門灯は心を照らす
6 監視カメラに死角あり
バレないと思えば怖くない/人はだませるが、物はだませない/公共の場にプライバシーはあるのか
7 「いつも気をつけて」は無理な注文
ひったくりが好きなバッグの持ち方/注意モードをオンにする/海外に「不審者」はいない/侵入されにくい学校とは/非科学的な学校風土と体罰
8 「人通りの多い道は安全」ではない
犯罪者はどこへ狩りに行く/人通りはいつか途切れる/「うちの子」を見ているのは親だけ/動物のリスクマネジメントに学ぶ
9 日本の公園とトイレは犯罪者好み
城壁都市が生まれなかった国/公園を悪用させるな/「だれでもトイレ」に潜む危険/いじめが起こりにくいトイレ
II 進化する犯罪科学
1 人はなぜ恐ろしい罪を犯すのか
犯罪科学の四要素/悪魔のささやきか、自分の意志か/生まれつきの犯罪者/限りないもの、それは欲望
2 こんな私にだれがした
犯罪は学習される/下流層の犯罪率はなぜ高いか/性善説か性悪説か/「悪魔の手術」がノーベル賞
3 スキを与えると人は魔がさす
被害者が犯人と面談/高層住宅が危ない
4 デザインが犯行を押しとどめる
防犯環境設計の誕生/人を刺し殺せない包丁/犯人は土地勘がある
5 犯罪者はゴミが好き、花が嫌い
落書きを消すと強盗が減る/犯罪抑止の三要素
6 死体は雄弁に語る
FBIアカデミーと『羊たちの沈黙』/プロファイリングは殺人犯に学べ/職人技かコンピュータか/邪悪心研究博物館
7 最先端テクノロジーで未来を守る
情報爆発と『ナンバーズ』/インフォメーションからインテリジェンスへ/犯罪遺伝子は存在するのか/ミラーニューロンで絆づくり
おわりに
索引

担当編集者のひとこと

いかにして我が子を犯罪から守るか

 我が子は小学1年生です。事故に天災、犯罪と、親の心配はつきませんが、犯罪に限っていえば、もっとも一般的な対策は防犯ブザーをもたせること。わが子も、区から配布されたブザーをカバンにつけています。
 しかし、著者の小宮先生は「防犯ブザーは鳴らせない」というのです。いわく、恐怖にすくんでしまって鳴らせないこともあれば、だまされてしまって鳴らす必要性を感じないこともある。果ては、いざ鳴らそうとしても故障しているケースが多い、と――。
 また、子どもの遊び場といえば公園ですが、これまた「日本の公園と公衆トイレは犯罪者好みにできている」のだとか。そして、世間や学校では「不審者に気をつけろ」「知らない人についていくな」と教えますが、これまた役に立たないという。ほんとうの不審者(=犯罪者)は、絵に描いたように「不審」な様子はしていないし、子どもにとって数日前に見かけた人は「すでに知っている人」だからだそうです。
 さらに、「誘拐犯は児童心理のスペシャリストである」と追い討ちをかけられると、ひとたび我が子が犯罪のターゲットになったら助かる術などない、と思わざるをえません。
 だからこそ、これから起こる犯罪を予測しなければならないのだ、と小宮先生は言います。そして、その方法は難しくない、と。本書の肝は、その方法である「景色解読力」(=景色がはらむ危険性に気づく能力)が紹介されています。我が家でも、さっそく親子で景色の解読を実践中。みなさまもぜひ、自分そして家族の身を守る「景色解読力」を身に着けていただければと思います。

2013/09/25

蘊蓄倉庫

「暗い道」は本当に危ないか

「気をつけよう、甘い言葉と暗い道」という標語もあるように、夜道は危険なものとされています。つい先日も、花火見物帰りの女子中学生が夜道で何者かに襲われ、殺害されるという痛ましい事件があったばかりです。
 街灯があれば安全。人通りがあれば安全。そうお考えの方も多いでしょうが、実は街灯が犯罪を増やすこともあるのです。犯罪者も同じ人間ですから、真っ暗闇では何も見えませんし、気味悪く感じるはず。実際、街灯を設置した途端に、ひったくりが増えてしまった場所もあります。また、途切れない人通りというものもありません。犯罪者は、その隙をついてくるのです。
 同じ暗い道でも、とくに危険な場所を見分けて、そこを通らないようにできたら……。ポイントは、「昼間の景色」です。昼間から危険な場所は、どうしたって安全な夜道にはなりません。「危険な景色」の見分け方については、本書をご参照ください。
掲載:2013年9月25日

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