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「命はすべて平等」なんて大嘘です。臨床の現場から射抜く「偽善」の数々。

医師の一分

里見清一/著

778円(税込)

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発売日:2014/12/17

読み仮名 イシノイチブン
シリーズ名 新潮新書
雑誌から生まれた本 新潮45から生まれた本
発行形態 新書、電子書籍
判型 新潮新書
頁数 207ページ
ISBN 978-4-10-610597-5
C-CODE 0247
整理番号 597
ジャンル 科学
定価 778円
電子書籍 価格 648円
電子書籍 配信開始日 2015/06/19

医学の進歩で、なかなか死ねない社会が到来した。しかし90歳過ぎの老衰患者に点滴をし、抗生物質を投与し、透析を行いペースメーカーまで入れて、なんのために「救う」のだ。数多くの死に立ち会ってきた著者は、今どきの「タテマエ」「良識」を嘲笑う。「命に上下は存在する」「患者の自己決定を信じない」「現代の医者は『死神』の仕事を担う」……現代人である「あなた」の死に方についての、辛辣かつ深遠な思索。

著者プロフィール

里見清一 サトミ・セイイチ

本名・國頭英夫。1961(昭和36)年鳥取県生まれ。日本赤十字社医療センター化学療法科部長。1986年東京大学医学部卒業。国立がんセンター中央病院内科などを経て現職。日本臨床腫瘍学会協議員・日本肺癌学会評議員。著書に『偽善の医療』『医師の一分』など。

目次

まえがき
1 褒めたら人は伸びるのか
2 ストレスはなくせない
3 自己決定の呪縛について
4 「自己決定尊重」の裏側
5 なかなか死ねない社会
6 がんのメリット
7 生身の医者は絶滅寸前
8 命に上下は存在する
9 引導を渡す役目を担う
10 あなたの臨終の枕元に立つ
11 気分の問題
12 二番煎じの価値
13 ピークのあとは下るだけ
医療ドキュメント・ノベル 約束

担当編集者のひとこと

医者の本音を知りたい人に

 診察室での会話は難しいものです。
 ただでさえこちらは弱っているから頭の回転が普段よりも鈍い。
 しかも昨今はお医者さんもなかなか本音を言いません。下手なことを言ったら、あとで「話が違う」と揉める可能性があるからです。だから妙によそよそしいというか、こちらをお客さんのように扱います。
 私は「患者さま」なんて呼んで欲しいとも思いませんし、「この治療法もあるし、この治療法もあります。どちらを選ぶかはあなた次第です」なんて調子でこちらに主体性を持たせて欲しいとも思っていません。
「あんたの病気はこういう状態。だからこうやって、この薬を飲むように。以上、お終い」
 こんな感じで決めてくれたほうが楽なのに、と思うことも多々あります。
 しかし、インフォームドコンセントとかセカンドオピニオンとかいろいろな考え方が一般化するにつれて、そういうスパルタ式のお医者さんはいなくなってきました。
 でも、実際に病院に行けば、インフォームドコンセントにせよセカンドオピニオンにせよ、そんな理屈通りにはいかない、ということはすぐにわかります。目の前の専門家が決められないことをどうして素人のこちらが決められるというのか。
 他の分野同様、医療においても「本音」と「建て前」の乖離がひどくなっているような気がしてなりません。
 お医者さんが何を考えているのか。そのあたりのことが『医師の一分』を読むとよくわかるはずです。がんに関わり、数多くの死を見てきた臨床医がすべて本音で書いた一冊です。
 医療全般、そして「死に方」について考えを深めたい方はぜひご一読ください。

2014/12/25

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