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プリンス論

西寺郷太/著

836円(税込)

発売日:2015/09/17

  • 新書
  • 電子書籍あり

知らなきゃ罪! 音楽家ならではの視点で天才の栄光の旅路を追う、革命的ポップ・ミュージック論!

それは一人の天才音楽家による“紫の革命”だった――。奇想天外なヴィジュアル、ポップにしてアヴァンギャルドな作曲術とド助平で崇高な歌詞でヒットを連発、世界の頂点に立ったプリンス。彼を師と仰ぐ著者が、同じ音楽家ならではの視点で、その生い立ちから現在に至る、孤独な表現者の栄光の旅路を追う。《パープル・レイン》しか知らない人も、ディープなファンも、脳内にその音楽が高らかに鳴り響く、革命的プリンス論!

目次
はじめに
プロローグ
人生を変えたポップ・ミュージック/天才との出会い/プリンスの魔法/西寺家の「プリンス禁止令」/人生の師
第1章 天才、登場! (Minneapolis Genius)
父から託された名前/あだ名は「スキッパー」/ミネアポリス・ファンク/その影響は“白”か“黒”か/天才のデビュー/《フォー・ユー(For You)》(1978)/カテゴリーの壁/ヒップホップ前夜/《愛のペガサス(Prince)》(1979)/《ダーティ・マインド(Dirty Mind)》(1980)/2人のロック・アイコンの死/《戦慄の貴公子(Controversy)》(1981)/ローリング・ストーンズ前座事件
第2章 紫の革命(The Purple Revolution)
《1999(1999)》(1982)/革命前夜/プリンスとマイケル/1983年のクロスオーヴァー/歌唱スタイルの変化/紫のノート/〈ビートに抱かれて(When Doves Cry)〉/《パープル・レイン(Purple Rain)》(1984)/BPM高速化大作戦/分析と戦略/ヒットはテンポだ!/アイドルだってテンポだ/〈恋するフォーチュンクッキー〉と〈アップタウン・ファンク〉/越境する「紫の雨」/友との別れ/なぜ彼だけが現れなかったのか
第3章 ペイズリー・パーク王朝(The Paisley Park Dynasty)
戴冠の夜/ライオネル・リッチーへのインタビュー/華麗なる逃走/驚異の多作家/《アラウンド・ザ・ワールド・イン・ア・デイ(Around the World in a Day)》(1985)/頂点への梯子(The Ladder)/1985年のマーク・ボラン/そして“王”になる/《パレード(Parade)》(1986)/“最高”で“最悪”の1枚/バンドの解散/プリンスの愛した女性たち/幻の名盤/レコード会社との攻防戦/《サイン・オブ・ザ・タイムス(Sign O’ The Times)》(1987)/再出発の3つの理由/《ブラック・アルバム》と《ラヴセクシー(Lovesexy)》(1988)/多作家ゆえの苦悩/王朝の終焉
第4章 かつてプリンスと呼ばれたアーティスト (The Artist Formerly Known As Prince)
諸行無常の90年代/マドンナの忠告/プリンスとマドンナ/《ダイアモンズ・ アンド・パールズ(Diamonds & Pearls)》(1991)/《ラヴ・シンボル》(1992)/〈マイ・ネーム・イズ・プリンス〉/《カム(Come)》(1994)/突然の改名宣言/破壊と再生/その夜、プリンスが教えてくれた大切なこと
第5章 解放と帰還 (Emancipation to Way Back Home)
《イマンシペイション(Emancipation)》(1996)/「プリンス」への復帰と改宗/2000年代の円熟/サウンドの秘密/再評価の理由/サプライズ!/《アート・オフィシャル・エイジ》日本盤をめぐる攻防/「水の中にはもう戻らない」/帰還(Way Back Home)
第6章 さらなる自由へ(Free Urself)
2015年のグラミー賞/「『アルバム』って……覚えてる?」/ボルティモア/予見/よりインディペンデントで自由に/フリー・ユアセルフ
おわりに

書誌情報

読み仮名 プリンスロン
シリーズ名 新潮新書
発行形態 新書、電子書籍
判型 新潮新書
頁数 240ページ
ISBN 978-4-10-610634-7
C-CODE 0273
整理番号 634
ジャンル 音楽
定価 836円
電子書籍 価格 660円
電子書籍 配信開始日 2016/03/11

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プリンスの本名

 本書の主人公は、ポップ・ミュージックに革命を起こした天才音楽家・プリンス。「王子」を意味する“Prince”という名前が、実は芸名ではなく本名だということは意外と知られていません。
 フルネームは、プリンス・ロジャー・ネルソン。ジャズ・ミュージシャンだった父親ジョン・ルイス・ネルソンのステージ・ネーム「プリンス・ロジャース」にちなんで名づけられたそうです。まさに「“音楽界の王子”たれ!」という期待を込めてつけられた名前と言えます。
 しかし、当のプリンス本人はキャリアの絶頂期であっさりとこの大事な名前を捨てることに……。それはなぜか?
 詳しくは本書をご覧になってください。
掲載:2015年9月25日

著者プロフィール

西寺郷太

ニシデラ・ゴウタ

1973(昭和48)年、東京都生まれ京都府育ち。バンド「ノーナ・リーヴス」のシンガーを務める傍ら、音楽プロデューサー、作詞・作曲家としても活躍。著書に『新しい「マイケル・ジャクソン」の教科書』『噂のメロディ・メイカー』『ウィ・アー・ザ・ワールドの呪い』。

NONA REEVES (外部リンク)

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