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「私たち入籍しました」「元気をもらった」「印鑑をお持ちください」どれも不適切です!

不適切な日本語

梶原しげる/著

821円(税込)

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発売日:2016/05/14

読み仮名 フテキセツナニホンゴ
シリーズ名 新潮新書
発行形態 新書、電子書籍
判型 新潮新書
頁数 236ページ
ISBN 978-4-10-610668-2
C-CODE 0281
整理番号 668
ジャンル 言語学
定価 821円
電子書籍 価格 821円
電子書籍 配信開始日 2016/06/17

いらいら。むかむか。もやもや。気になると止まらない。この世は「不適切な日本語」で溢れている。「私たち入籍しました」のどこが間違いか? 平板アクセントがなぜ急増しているのか? 「元気をもらう」のどこが陳腐か? ある時は研究者に取材し、ある時は関係者のもとに出向き、さらにある時は居酒屋で熱論を交わし……喋りのプロが持ち前の粘着質を存分に発揮、笑いと共感と納得に満ちた「日本語偏執帳」。

著者プロフィール

梶原しげる カジワラ・シゲル

1950(昭和25)年神奈川県生まれ。早稲田大学第一法学部卒。文化放送に入社してアナウンサーとなり、1992年からフリー。司会業を中心に活躍中。東京成徳大学客員教授(心理学修士)、日本語検定審議委員。著書に『口のきき方』『すべらない敬語』『即答するバカ』など。

目次

まえがき
1 「私たち入籍しました」のどこが間違いか
2 「元気」は他人にもらうものなのか
3 震災に「記念日」は適切か
4 「大丈夫です」を安易に使っていないか
5 「一時雨」は「時々雨」とどこが違うのか
6 「印鑑をご持参ください」のどこが問題か
7 「鏡開き」は何を割るものか
8 震災報道でNHKが使わなかった言葉とは
9 「○○ちゃんママ」は幼い表現だろうか
10 「ありがとう」がデフレ化していないか
11 「奥が深いですねえ」のどこが怪しいのか
12 「サプライズ」ってそんなにいいものか
13 アクセントはなぜ平板化したのか
14 「なごり雪」は誰が作った言葉か
15 これも「偽装」と言うべきか
16 国谷キャスターが絶対に口にしない言葉とは
17 「白髪染め」か「カラーリング」か
18 辞書の読み比べは何が楽しいか
19 客の図々しい言い分をどう考えるか
20 敬語教育はパワハラなのか
21 北関東風尻上がり音調はもはや全国区か
22 「こだわりの料理」はどこが陳腐か
23 「そうなんですね」に感情はこもっているのか
24 「歩きスマホ」か「スマホ歩き」か
25 紋切型はいかにして生まれるか

担当編集者のひとこと

陳腐な表現

 新潮新書の既刊『1998年の宇多田ヒカル』の中で、なるほど、と深く頷いた箇所がありました。筆者の宇野維正さんが、原稿を書く上で、「世界観」という言葉を使わないように心がけている、という記述です。
 そういえば、音楽雑誌などでは、やたらと「世界観」が出てきます。
「バンドの世界観がさらに深化した作品」とか「リーダーの世界観が反映されたアルバム」とか。
 なんとなくカッコよさげなのですが、実は「芸風」とか「思想」と言ってもいい、というかそのほうがいいことが殆どです。下手をすると「テクニック」とか「思いつき」でもいい場合もある気すらします。
 このように意味ありげな単語を安易に用いる文章は陳腐な気がします。
 梶原しげるさんの『不適切な日本語』の中で、「陳腐な表現」として出てくるのは「元気をもらう」「感動を与える」です。これも深く共感しました。
 特に「感動を与える」という言い回しが、スポーツ選手の口から出るのを聞くたびに、誰かこの流れを止めてくれまいか、と思っていました。
 プロ野球の選手が「感動を与えたい」といったことを言うのを聞くと、「そんなことは考えず、エラーしないようにしてくれ。チャンスで打ってくれ」と思います。ついでに言えば、法律は守った方がいいぞ、と。
 個人的には「夢を与える」というのも陳腐だなあと思います。「子供たちに夢を与える立場のプロ野球選手が……」といった物言いを聞くと、どこまで本気かね、と疑いたくなります。プロ野球選手は、見ている子供や大人の夢にまで責任を負ってくれなくてもいいのです。「そんなことは考えず、エラーしないようにしてくれ。無駄な四球を出さないでくれ」と思うのです。そして、やっぱり法律は守ったほうがいいぞ、と。
 そんな風に、テレビや日常の日本語で、いろいろ考えたり、愚痴ったりが好きな方に強くお勧めいたします。

2016/05/25

蘊蓄倉庫

「白夜」は「びゃくや」か「はくや」か?

「白夜」と書いて何と読むか。「びゃくや」という方が圧倒的に多いのでは、と思われますが、「はくや」も正解。1960年代までは「はくや」派も多かったそうです。「びゃくや」が主流になったのは、「知床旅情」(作詞・作曲 森繁久弥)の歌詞で「びゃくやはあける」という一節の影響だとのこと。このように流行歌が日常語に影響を与えることは珍しくありません。『不適切な日本語』(梶原しげる・著)には、普段何気なく聞き流している日本語についての解説、ウンチク、ツッコミが満載です。
掲載:2016年5月25日

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