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産地不明、成分不明、正体不明。知れば知るほど怖くなる。

デジタル食品の恐怖

高橋五郎/著

756円(税込)

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発売日:2016/07/15

読み仮名 デジタルショクヒンノキョウフ
シリーズ名 新潮新書
発行形態 新書、電子書籍
判型 新潮新書
頁数 190ページ
ISBN 978-4-10-610675-0
C-CODE 0277
整理番号 675
ジャンル 家庭医学・健康
定価 756円
電子書籍 価格 756円
電子書籍 配信開始日 2016/07/22

無数の「部品」を組み合わせて作られる現代の加工食品は事実上、スマホと同じ「デジタル製品」である。「産地不明」「成分不明」「正体不明」の「デジタル食品」に、カドミウムや水銀などの重金属、残留農薬、過剰な旨味成分や塩分などがどれだけ含まれているか、その実態を把握するのは不可能に近い。現代の食品が構造的に抱える問題点を指摘し、あわせて消費者が取り得る対策も伝授する。

著者プロフィール

高橋五郎 タカハシ・ゴロウ

1948(昭和23)年生まれ。愛知大学現代中国学部教授、同国際中国学研究センター所長。農学博士(千葉大学)。専門は中国の農業問題で、ほぼ毎月、現地調査に赴いている。著書に『日中食品汚染』(文春新書)、『農民も土も水も悲惨な中国農業』(朝日新書)などがある。

目次

はじめに
第一章 食べものが「部品化」する現代
実態と合っていない分類法/現代の食品は「正体不明」/多くの食べものが「デジタル部品」に/国籍表記に意味はあるのか/カレーライス今昔物語/変装食品/「食品」の数が激増/翻弄される食品行政
第二章 見えにくくなる食べものリスク
揺らぎ始めた日本食安全神話/「塩分摂り過ぎ」にさらに拍車が/健康寿命が短縮している/遺伝子組み換え作物は日本に入っていないの?/豆腐と納豆にまつわる「虚構」/アメリカで起こる反遺伝子組み換え作物運動/30平方センチメートルの怪/見えないアレルゲン
第三章 海外のデジタル食品事情
海外依存のデジタル食品/欧米のデジタル食品事情/中国のデジタル食品事情/強化されつつある中国の食品管理/豚肉が青く発光した!/中国で食品汚染が減らない理由
第四章 食べものにとりつく「負の成分」
国によって異なる栄養成分割合/中国の食品成分を分析する/食品成分表示は実際からかけ離れている/添加される有害な「無形部品」/中国で横行する食品添加物/国によって異なる残留農薬基準/残留農薬の基準値の決められ方/検査されない食べものが大多数/加工された食品には「残留農薬」という概念がない!
第五章 重金属汚染という「見えざる恐怖」
汚染をもたらす主な重金属/水銀に甘い日本/カドミウム過剰の日本人/ヒジキのヒ素には要注意!/輸入魚介類にも大量のヒ素/気づきにくいナマリ中毒/六価クロム汚染は世界中に拡大/中国の驚くべき重金属汚染/ヒ素、ナマリ、六価クロムの汚染も深刻/正の成分と負の成分の一体化/『AERA』の調査結果/日本の農地も想像以上の汚染/全否定はできないものの……
第六章 現代人を蝕む「美味しさ依存症」
中華料理店症候群/化学調味料はアヘン?/自然由来の旨味を見直す/『美味礼賛』にみる「旨味」/消えるかつお節、増える化学調味料/ベビーフードに浸透するデジタル食品/増える銘柄と製造量
第七章 デジタル化で変わる食文化
大量廃棄されるデジタル食品/万人にとって“好都合”/跋扈する「その他食品」/匿名化する食べもの/食べものの「愛称化」が進行/デジタル食品化がさらに進んで起こること/激減するコメ消費量/ペリーが記した160年前の日本食/食卓から消えたもの/急須とお茶道具
第八章 デジタル食品といかに付き合うか
添加物に無感覚な料理研究家/食べ合わせは死語に/食べものの「変性」/排泄力と解毒力/大根おろしと発酵食品を/解毒力を高める/日頃から注意しておくべき4箇条/デジタル食品化に適応するには
おわりに

担当編集者のひとこと

スマホと同じ「デジタル製品」

 著者の見立てによると、無数の「部品」を組み合わせて作られる現代の加工食品は事実上、スマホと同じ「デジタル製品」だといいます。
 ただ、「デジタル食品」がスマホと違うのは、農畜産物、水産物、農薬、食品添加物、その他食品原料の国際取引が複雑になりすぎたことで、「産地不明」「成分不明」「正体不明」の製品(食品)が大量に発生していることです。
 こうした「デジタル食品」には、カドミウムや水銀などの重金属や残留農薬が含まれているかも知れませんし、過剰な旨味成分や塩分などが含まれている可能性も高いのです。「心配しすぎだ」という声もあるかも知れませんが、問題は「実態が把握できない」という点にあり、そういう状況は現代の食品取引の実態から不可逆的に生じているのです。
 本書では、現代の食品が構造的に抱える問題点を指摘し、あわせて消費者が取り得る対策についても記しています。

2016/07/25

蘊蓄倉庫

大豆をめぐる「虚構」

 スーパーで売っている納豆や豆腐の成分表示を確認すると、ほぼすべての商品で「大豆(遺伝子組み換えでない)」と記されています。原料に「遺伝子組み換えの大豆を使っています」と記した大豆商品は見当たりません。しかし、大豆は国内消費量の91%を輸入に頼っていて、その輸入先の国々では、大豆は市販が許可されている遺伝子組み換え作物です。アメリカでは実に作付け面積の94%で遺伝子組み換え大豆を作っています。
 著者は「目に見えない形で、遺伝子組み換え大豆は日本の食卓に相当入り込んでいるのではないか」と推論しています。


掲載:2016年7月25日

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