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究極の卵かけご飯のために購入する2,000円の醤油は高いか? 最高の投資効率を保証する、知的美食のすすめ。

コスパ飯

成毛眞/著

778円(税込)

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発売日:2017/04/17

読み仮名 コスパメシ
シリーズ名 新潮新書
装幀 新潮社装幀室/デザイン
発行形態 新書、電子書籍
判型 新潮新書
頁数 190ページ
ISBN 978-4-10-610714-6
C-CODE 0277
整理番号 714
ジャンル ノンフィクション
定価 778円
電子書籍 価格 778円
電子書籍 配信開始日 2017/04/21

ある時は最高の「牛めし」を決めるべく数十種を食べ比べ、またある時は美味しいサラダのコツを求めて評判のオーベルジュに足を運ぶ。東にいい食材を探し、西で名物料理の味を試す。「うまさ」は前提条件。その上でどれだけ投資効率が良いか、つまりコスパを追求。ネットを駆使して情報や現物を集め、想像力全開で工夫も凝らす。持ち前の知的好奇心で数々の「うまい!」に辿りついた軌跡を語る初めての「食」の本。

著者プロフィール

成毛眞 ナルケ・マコト

1955(昭和30)年北海道生まれ。中央大学卒。自動車部品メーカー等を経て日本マイクロソフト株式会社入社、1991年同社代表取締役社長。2000年に退社後、インスパイア設立。早稲田大学客員教授ほか書評サイト「HONZ」代表を務める。著書に『これが「買い」だ』等。

書評サイトHONZ (外部リンク)

目次

はじめに
第一章 値段・流行りと味は比例するのか?
うまいものしか食べたくない
高級寿司屋の違和感
店で食べて「うまかった」だけで帰るのは損
天ぷらだけは専門店に行くしかない
「行列ができる」に飛びつく安っぽい好奇心
うまいものを知っている人を見極める
第二章 ベスト・オブ・牛めし!――気になった食にはとことんこだわる
ある日、思い立って牛めしの食べ比べを実行した
食べ比べは、コレと決めたら集中してやるべし
粟大福食べ比べ
目利きバイヤーの実力を知るデパ地下
結局、牛めしナンバーワンはコレに決定!
「うまい弁当」の楽しみ方あれこれ
「豚」は「牛」より上だと思っている
第三章 私の食遍歴――「ピンからキリまで」食べてきた
冬の朝、宅配牛乳瓶から溢れ出た至福のつまみ食い
北海道・青春のカニの味
北の海の恵みを堪能するなら佐藤水産
我が心の味・バター&醤油
札幌ラーメンはなぜうまい?
北海道人の飽くなきジンギスカン愛
どさんこ青年上京す
「福の神」と呼ばれた学生時代
接待三昧の果てに
「帰れる」味、店を持つ
京都祇園の夜は更けて
吉祥寺ハモニカ横丁の夜も更けて
第四章 日本の家庭料理はどこがすごいのか?
日本料理・和食は特異だと気づいた
食べ方自由自在の代表格「豆腐」
特製醤油を味わう「卵かけご飯」
口の中でマリアージュ「松茸ご飯」
蕎麦は生麺が一番とは限らない
――『シマダヤ』の『風味際立つ十割そば』で作るおろしそば
『マルちゃん焼そば』で作る「カリカリ焼きそば」
海苔を味わう「しゃぶしゃぶ餅の磯辺」
成毛家のサラダ術:ドレッシングとトッピング
成毛家のサラダ術:「ザーサイサラダ」
牛肉は焼くのが一番うまい
レトルト、コンビニを侮ってはいけない
食卓にもインターネット活用
第五章 揃えて損はない調味料は何か?――これさえあればもっとうまい!
世界の味が揃う日本の家庭の台所
「さしすせそ」以外の調味料
ベル食品『ジンギスカンのたれ』活用術
一瓶1200円の調味料は高いか?
調理ツールのこだわり
第六章 逆張り美食論
万能テーブルが食卓に変わるとき
雑煮は正月だけのものではない
ファミレス『デニーズ』のステーキがうまいわけ
朝食はサプリメント+ちゃんぽんうどんスープ
家庭料理の定番はレシピも定番を持つ
食べたくないものは食べない、でストレスフリー
ご当地名物を侮ってはいけないのだ
蕎麦屋は日本人の聖域であってほしい
最後の晩餐に私は何を選ぶか
食にまつわるブックガイド

インタビュー/対談/エッセイ

効率のいい「うまいもの」とは?

成毛眞

 自分の家が好きだ。皆そうだろう。気楽だし、好きなこと・ものに好きなだけ没頭できる。さらに言うと、私は家で食べること・ものが大好きだ。
 大学卒業後、昼食は外食ランチ、夜は同僚と一杯または接待、のサラリーマン時代を経験した。日本マイクロソフトにもいたことがある。ここでは10年ほど代表取締役社長を務め、立場上、接待をする機会も多かった。当時、マイクロソフト全子会社の中で、日本がダントツの交際費を計上していた。あの頃、ミシュラン日本版があったら必ず星が付くだろう店にはほとんど行った。実は私の接待必殺技として、自分が吟味した店を選んで、接待らしからぬハシゴをする手法がある。会合を相手に印象付ける絶大な効果があるのだ。
 和・洋・中の高級料理や高価な珍味の類も、公私を通してほぼ食べたと思う。しかし気づいたのは、私はリラックスできないと本当にうまいと感じないという事実だった。有名店は高い確率で、少なからずかしこまる必要を迫られるのには慣れたつもりだった。が、ダメだった。したがって行きつけになるのは、たとえ有名店でも気が抜ける店になる。接待必殺技でもそうした場所を選ぶ。
 しかし、寛げる指数ナンバー1は断然、自分の家だ。「あの味」を家で食べられれば言うことはない。幸い、妻は元々料理が達者だ。会合で美味しかった店には後日同行する。初めての店を試す同志にもなってもらう。その時、素材や調理法などを店の人に取材する。そうして家で再現する試行錯誤に、一緒に挑んでもらうのだ。必要な調味料など材料の情報はネットで絞り込み、種類が多ければ通販で総当たりしてコレと決める。実際に作って食し、もっとこうすれば、ああすればを繰り返す。やがてウチの定番の味が出来上がる。
 一連の作業は一種の楽しみとなり、我が家の習慣になった。凝った料理ばかりではない。日常の食事は「効率よくうまいもの」を信条に工夫する。TKGこと卵かけご飯、昼食のそば、毎日のサラダ、お手軽松茸ご飯などにも定番に仕上げるちょっとした作業を施す。派生してストックに値するインスタント/レトルト食品も絞り込み、さらに美味しく食べるひと手間を考察したりする。こうして出来たレシピは、来客時も大活躍だ。
 ある日、SNS上で「そういえば、我が家特製の安い素材で簡単でクソ旨いレシピっていっぱいあるんだよなあ。こんど写真撮ってどっかに連載持ち込もうかな……」と何気なく投稿した。すると「はい! はいっ!」と手を上げた酔狂な版元から本書が刊行されることになった。巻末には「食」に関する名著も紹介する。それにしてもまさか本当に食べ物の本を出すとは思わなかった。
 読まなきゃ損とまでは言わない。ただ、空腹時や夜中に読まない方がいいことは言っておきます。

(なるけ・まこと HONZ代表)
波 2017年5月号より

担当編集者のひとこと

成毛流「うまい!」の究め方とは?

 元・日本マイクロソフト代表取締役社長、投資コンサルティング会社「インスパイア」を立ち上げ、ノンフィクション書評サイト「HONZ」代表も務め……。そんな成毛眞さんが「食」について語ったら、さぞ、すごい話ばかりだろう(高級店、高級食材、美食めぐりetc.)と思いきや、意外にもすぐ真似したい・真似できる話題が満載でした。
 というのも、家に居るのが大好きな成毛さん。美味しいものも家で食べてこそ、という持論があります。外食もそのためのヒントを得るため。外で食べた味を家でどう再現するか、あるいはどこの家庭でも食べるメニューもどうしたら最高に美味しくなるかを日々追求しているそうです。
 そのためには情報収集と材料集めのためにネットを駆使。通販を利用して総当たりで調味料を選んだり、一番美味しい牛めし弁当を求めて足を使って数十種を試したり。情報キュレーター的知的好奇心で、あらゆる手を尽くしています。
 編集作業上の必要から(本当?)、本書で紹介するレシピの実演・実食会もしていただきました。本当に美味しいです! 
 これまでの「食遍歴」ではもちろん豪勢・優雅なお話も出てきますが、「へえ、そうなんだ」と納得したり、知って得する話題もたくさん。ただ、読んでいるとおなかが空いてくることは間違いないのでご注意を。

2017/04/25

薀蓄倉庫

札幌ラーメンは味噌味ではなかった!

 日本人は本当にラーメンが好きですね。元々、中華料理の麺料理から始まり、日本人の口に合うように工夫されたわけですが、今や、日本特有の食文化になり、全国各地に地元ならではの特徴を持ったご当地ラーメンもあります。
 数あるご当地ラーメンでも、札幌ラーメンといえば、イメージするのは味噌味、もやしにコーンやバターをのせて……ではないでしょうか?
 ところが、北海道出身、札幌で育った成毛眞さんによると、本来は醤油味なのだそうです。札幌「味噌」ラーメンは、「味の三平」(札幌市中央区)という店の初代・大宮守人さんが「味噌は体にいいから」と考案したのが始まりだそうです(『味の三平』HPより)。
 では札幌ラーメンたる特徴は何かというと、成毛さんいわく「あおり」。
 それは、豚肉ともやしを主とする野菜を炒め、そこにスープを加えて作る方法。これを丼で茹でた中華麺とあわせて出来上がり。炒め脂には多めにラードを使うので、仕上がったラーメンのスープ表面に膜となり、冷めにくくしてくれるそう……これも北海道らしい工夫なのでしょうか。
 味は醤油でも味噌でも、この「あおり」で作ったのが札幌ラーメンなのだそうです。
 北海道で作られた乾麺を使い、自宅で美味しい札幌ラーメンはいかがでしょう?
 HONZ代表の著者が「食」について語り、成毛家の名レシピを惜しげもなく披露する本書74ページをご覧の上、ぜひお試しください!


掲載:2017年4月25日

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