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日本の音楽を変えた、あのメロディ――。《勝手にシンドバッド》《いとしのエリー》《C調言葉に御用心》《メロディ(Melody)》。初期の名曲を徹底分析、胸さわぎの音楽評論!

サザンオールスターズ 1978-1985

スージー鈴木/著

864円(税込)

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発売日:2017/07/14

読み仮名 サザンオールスターズ1978-1985
シリーズ名 新潮新書
装幀 新潮社装幀室/デザイン
発行形態 新書、電子書籍
判型 新潮新書
頁数 254ページ
ISBN 978-4-10-610724-5
C-CODE 0273
整理番号 724
ジャンル 音楽
定価 864円
電子書籍 価格 864円
電子書籍 配信開始日 2017/07/21

あの曲のあのメロディの何が凄いのか? 《勝手にシンドバッド》《いとしのエリー》《C調言葉に御用心》など、1978〜1985年の“初期”に発表した名曲を徹底分析。聴いたこともない言葉を、聴いたこともない音楽に乗せて歌った20代の若者たちは、いかにして国民的バンドとなったのか? 栄光と混乱の軌跡をたどり、その理由に迫る。ポップ・ミュージックに革命を起こしたサザンの魅力に切れ込む、胸さわぎの音楽評論!

著者プロフィール

スージー鈴木 スージー・スズキ

1966(昭和41)年大阪府東大阪市生まれ。音楽評論家。早稲田大学政治経済学部卒業。昭和歌謡から最新ヒット曲までを「プロ・リスナー」的に評論。著書に『【F】を3本の弦で弾くギター超カンタン奏法』『1979年の歌謡曲』『1984年の歌謡曲』がある。

目次

第1章 1978年――サザンオールスターズ、世に出る。
《勝手にシンドバッド》革命/桑田ボーカルの源流/「桑田語」/ラジカルかつポップな音/「日立ちたがり屋の芸人」/混乱の気分しだいに
――『熱い胸さわぎ』全曲批評
第2章 1979年――サザンオールスターズ、世にはばかる。
パンクとしてのサザン/いとしの《いとしのエリー》/エリーとは誰か?/歌詞の無い歌詞カード事件/声が出ていないボーカル/「第1期黄金時代」
――『10ナンバーズ・からっと』全曲批評
第3章 1980年――サザンオールスターズ、迷う。
ファイブ・ロック・ショー/「裏ファイブ・ロック・ショー」/永井博のジャケット/失われた「ロック初期衝動」/時代とのズレ/【比較分析1】サザンオールスターズとはっぴいえんど
――『タイニイ・バブルス』全曲批評
第4章 1981年――サザンオールスターズ、突き詰める。
音楽主義/『はらゆうこが語るひととき』/桑田とタモリ/メジャーセブンスとディミニッシュ/7人目のサザン(1)――八木正生と新田一郎/映画『モーニング・ムーンは粗雑に』
――『ステレオ太陽族』全曲批評
第5章 1982年――サザンオールスターズ、開き直る。
「第2期黄金時代」/チャコのマーケティング物語/「音楽主義」の遺跡/我が青春の『NUDE MAN』/ソングライター桑田佳祐/実録・82年紅白歌合戦
――『NUDE MAN』全曲批評
第6章 1983年――サザンオールスターズ、一皮むける。
別格的な存在へ/実録『ふぞろいの林檎たち』最終回/ジョイントコンサート/桑田のコミカル路線/【比較分析2】サザンオールスターズとキャロル
――『綺麗』全曲批評
第7章 1984年――サザンオールスターズ、極まる。
初期のピーク/【比較分析3】サザンオールスターズと佐野元春/愛倫浮気性/7人目のサザン(2)――藤井丈司と小林武史/実録・ビデオ『サ吉のみやげ話』
――『人気者で行こう』全曲批評
第8章 1985年――サザンオールスターズ、舞い散る。
2枚組/【比較分析4】サザンオールスターズと山下達郎/《メロディ(Melody)》の傑作性/「初期」の終わり
――『KAMAKURA』全曲批評
終章 2011年以降――サザンオールスターズ、帰ってくる。
おわりに
参考文献

インタビュー/対談/エッセイ

サザンを正しく語りたい

スージー鈴木

「夏、海、青春、サザンオールスターズ!」――なぜサザンは、そんな手垢にまみれた文脈でしか語られないんだろう?
 そんな疑問がまずあって、だからこそサザン、とりわけ初期サザンによる音楽的功績の広さ・深さ・奥行きを、きっちりと測定する本を出したい、そして、初期サザンを批評的に語る気運を盛り上げたい――という思いで書いたのが、この本=『サザンオールスターズ 1978-1985』です。
 タイトルにもあるように、ここで言う「初期サザン」とは、78年から85年の8年間を指します。78年=傑作シングル《勝手にシンドバッド》で鮮烈なデビューをしてから、85年=こちらも傑作シングルの《メロディ(Melody)》を発表し活動休止するまでの、怒濤の8年間。サザンと20代の桑田佳祐が、何を考え、何に迷い、何をしでかしたのかを克明に追った、一種の評伝となっています。
 1年で1章、8年で8章、プラス終章でトータル9章。そして、初期のアルバム8枚(「熱い胸さわぎ」~「KAMAKURA」)については、全収録曲の批評(5つ星採点付)も載せています。
 さて、この本を書き進めるときに、ある「仮想敵」を、ずっと頭の中に置いていました。それは――「はっぴいえんど中心史観」です。
 実は、日本ロック史に関する本の多くが、この「史観」の下に書かれています。ざっくり言えば「日本のロックの全ては、はっぴいえんどから始まり、そして、はっぴいえんどが完成させた」とでもいったような、ずいぶんと乱暴な歴史観です。
 細野晴臣、大滝詠一、松本隆、鈴木茂。70年にデビューし、傑作アルバム「風街ろまん」を遺し、そして73年にさっさと解散した伝説のロックバンド。その知的で陰鬱な感じのサウンドが、さらに伝説性を高め、結果「はっぴいえんど中心史観」が、日に日に広まっているように感じます。
 違うだろう、と。少なくとも、日本のロックをぐんぐん推進させ、ビジネスとして完成させたのは、初期サザンじゃないか。そして、はっぴいえんど以前の、例えばザ・スパイダースの功績も認めなければいけないだろう――そんな考えが、この本の中心的な視座となっています。
 最後に自己紹介になりますが、私は66年生まれ、今年51歳になる音楽評論家です。ということは、桑田佳祐のちょうど10歳下。20代の桑田が走り抜けた、初期サザンの怒濤の8年間、私は10代でした。多感な思春期に、20代の桑田による、天才的な作品を浴び続けたことの幸せを噛み締めながら、この本を書きました。
 そんな幸福感を、読者の方々と共有したいと思います。桑田の曲=「Kissin’ Christmas」風に言えば、「人生の想い出にすべてサザンがいる」――そんな方々に読んでいただきたい一冊です。

(スージーすずき 音楽評論家)
波 2017年8月号より

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