ホーム > 書籍詳細:定年後の楽園の見つけ方―海外移住成功のヒント―

「明るい老後」がここにある。日本の「しがらみ」から離れ、「第2の人生」を謳歌する人々の物語。

定年後の楽園の見つけ方―海外移住成功のヒント―

太田尚樹/著

799円(税込)

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発売日:2017/10/14

読み仮名 テイネンゴノラクエンノミツケカタカイガイイジュウセイコウノヒント 
シリーズ名 新潮新書
装幀 新潮社装幀室/デザイン
発行形態 新書、電子書籍
判型 新潮新書
頁数 202ページ
ISBN 978-4-10-610739-9
C-CODE 0236
整理番号 739
ジャンル 社会学
定価 799円
電子書籍 価格 799円
電子書籍 配信開始日 2017/10/20

人生の最後には、楽園が待っていた――。老後といえば暗い話ばかりが聞こえてくる昨今だが、本書で紹介するのは、しがらみから離れ、海外で第2の人生を謳歌する人々の物語。フィリピンで17歳の花嫁と結ばれた元銀行マン、マレーシアの浜辺で暮らす元大学教授夫妻、地中海に住みついた元テレビマン……。きっかけは、何も試さないで老後を迎えることへの軽い疑問だった。「豊かな定年後」のためのヒントがここに。

著者プロフィール

太田尚樹 オオタ・ナオキ

1941(昭和16)年、東京生まれ。東海大学名誉教授。専門はスペインの農業経済史。近年は戦史を含めた昭和史関連の著書多数。『アンダルシア パラドールの旅』『支倉常長遣欧使節 もうひとつの遺産』『コルドバ歳時記への旅』『満州と岸信介』『尾崎秀実とゾルゲ事件』など。

目次

序章 終の棲家を求めて
解放感/人生の達人/新しい発見/老後は暗いものか?
第一章 花嫁は17歳
ボホール島の朝市/第二の青春/「目的はカネとセックス」/オンナと妻/海を見おろす家/異国で聴く「中島みゆき」の素晴らしさ/読書三昧の日々/女性の下着が……/トビウオの刺身/「こういうことになりました」(笑)/再婚は難しいお国柄/妻の郷里での結婚式/若い女の肌と体温/コンコンと蘇ってくる/老いては妻に従え/妻の実家とは適度の距離/雷鳴の合間に
第二章 帰れない男
帰りたくても帰れない/転落人生の物語/「退職金」とともに高飛び/税関は通過したが……/「パスポートを見せてもらおう」/持ち逃げされた悪銭/残るもう一つの問題/捨てる神あれば拾う神あり/小さな後ろ姿
第三章 歴史マニアと若い妻
在20年のマニラ通/支倉常長が取り持った縁/24歳女性と再婚/大都市マニラで生活するには/『黄金の日日』の舞台を歩く/400年前への思い/木陰のビール/「ジャピーノ」と「コピーノ」/倭寇の子孫はいるか?/マニラ湾のタ日
第四章 海辺の元大学教授夫妻
コスモポリタンの街、ペナン/タイやシンガポールへドライブ/NHK朝ドラが日課/元気なのは知的活力のおかげ/香田さんの終活論
第五章 地中海は楽園か
自分のペースを守って生きる/出版社経由で届いた手紙/3年間のポルトガル生活を経て/いずれ力ンヌかニースへ/アトリエに流れるクラシック/家政婦との付き合い方/夫婦でゴルフ三昧/地中海の魚は美味くはない
第六章 成功する人、しない人
必要な3K「健康」「カネ」「カミさん」/生活態度と日頃の鍛錬/治安情勢に関心を/生活レベルは「人生観」で決める/「夢」には「リスク」もついてくる/言葉は何とかなる/「遺産相続」もお忘れなく
あとがき

インタビュー/対談/エッセイ

「明るい老後」はどこにある?

太田尚樹

 近年、やたらと「人生の店じまい」の類の本や話題が溢れ、一億総老後崩壊、下流老人なるフレーズが幅を利かせている。しかも命綱の年金が先細りしている現実が目の前にあると、人は悲観的思考から抜け出せない。
 一方で、そんな暗い行き先に忍従するのは真っ平だと、生活費が驚くほど安くてすむ東南アジアに、永住の地を定める人が増えているという現実もある。
 筆者は十数年前から、アジアの戦跡巡り、戦前の日本人町を訪ねる旅をしてきたが、そこで出会った日本人たちが、どんな定年後の人生を送っているかも観察してきた。南洋に老後の人生を託した日本人、番外編に登場した地中海の浜辺に住み着いた日本人たちの、生き生きした生活風景を描いたのが本書である。
 アジアの場合、日本の10分の1の費用ですむゴルフ三昧の日々、夜は仲間と夜更けまでカラオケを楽しむ。中には、現地の若い女性と親密になり、青春を謳歌している御仁もいらっしゃる。彼らには倫も不倫もあったものではない。
 さらに彼らの青春志向はとどまることなく、彼女たちと家庭をもち、2度目の人生を満喫している中高年の日本人、欧米人が大勢いる。
 彼ら曰く、粗大ゴミとののしられた末に見つけた輝ける南十字星の下の一番星、後期青春時代へのリセットだそうな。
 本書に登場する元銀行マン氏のように、現地の17歳の花嫁と幸せな家庭を築いている光景を見ると、まさに「第2の人生繁盛記」といった趣向である。
 彼らは元気で溌溂としているが、ギラギラした希望をもちつづけ、最後は神仏にめいを託す。その先に何が待っていようとも、もって瞑すべきではないか、と彼らは言う。
「気候は温暖だし、誰からも文句も言われず、温かく受け入れてもらえる。天国に一番近い国ですよ」と、語ってくれた人もいた。南洋の風土と人間は誰でも受け入れ、懐が深いのは事実だ。
 医療と介護の問題も、「たいていの薬は現地で手に入るし、介護こそ手厚く、安価ですむ東南アジアで」と考えている人たちも少なくない。
 いずれも「このまま流されていたくない」「我慢することにどれほどの意味があるのか」と、考えていた人たちでもある。
 今は物理的にも感覚的にも、南洋は遠い異国ではない。それでも最後は、止みがたい好奇心があったことが決め手になったらしい。
 人生、「○○しなかったことへの後悔」で終わりたくはない。そこに、海外で第2の人生を送る日本人の光景がヒントになり、心が動くのも人生の面白い所以であろう。

(おおた・なおき 東海大学名誉教授)
波 2017年11月号より

担当編集者のひとこと

「海外で送る老後」の様々な形

 スペイン農業経済史の研究が専門の太田尚樹さんは、若いころから彼の地を訪れる機会を多く持っていました。その後、著作のフィールドを日本の昭和史へと広げたため、訪れる場所は、日本軍の戦跡を求めて東南アジアへと広がっていきました。
 それらの地で、太田さんは多くの日本人に巡り合います。そして、その中から海外で老後を送っている人々の実例を集めたのが本書です。老後と言えば、昨今あまり明るい話は聞こえてきません。しかし、太田さんが出会った人々は、そうした世間の常識とは異なり、生き生きと海外で第2の人生を楽しんでいました。中には計画が頓挫した挙句、フィリピンで10代の女性と50歳差婚を果たした方もいるのですから、世の中、何がどう転ぶかわかりません。
 誰もが海外移住を実現できるわけではありませんが、本書の登場人物の特長は「これまでのように、流れに身を任せて生きていくのは御免だ」「やらないで後悔したくない」と決意した人々です。物語として読んでも面白いし、老後を考えるすべての人々にとって、大いなるヒントとなることでしょう。

2017/10/25

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